「入居者に人気の設備ランキング」とは、全国賃貸住宅新聞社が毎年発表している設備ランキングのこと。
全国の不動産管理会社にヒアリングをおこない、独自に調査・集計した結果をまとめています。
ランキングはこの2種類です。
①この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる
②この設備が無ければ入居が決まらない
それぞれ単身者向けとファミリー向けに、トップ10までランキングになっています。
今回は人気の設備に注目して、①の結果をご紹介していきます。
最新版の2019年のランキングをさっそくみていきましょう!
この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まるTOP10(単身者向け)
●1位:インターネット無料(前年1位)
●2位:エントランスのオートロック(前年3位)
●3位:宅配ボックス(前年2位)
●4位:浴室換気乾燥機(前年5位)
●5位:ホームセキュリティ(前年6位)
●6位:独立洗面台(前年7位)
●7位:24時間利用可能ゴミ置き場(前年ランク外)
●8位:ウォークインクローゼット(前年8位)
●8位:ガレージ(前年ランク外)
●10位:追い焚き機能(前年ランク外)
この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まるTOP10(ファミリー向け)
●1位:インターネット無料(前年1位)
●2位:追い焚き機能(前年2位)
●3位:エントランスのオートロック(前年3位)
●4位:ホームセキュリティ(前年6位)
●5位:システムキッチン(前年5位)
●6位:宅配ボックス(前年4位)
●7位:浴室換気乾燥機(前年9位)
●8位:24時間利用可能ゴミ置き場(前年ランク外)
●9位:ガレージ(前年7位)
●10位:ウォークインクローゼット(前年8位)
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単身者向けで上位にランクインしているのは「インターネット無料」「エントランスのオートロック」「宅配ボックス」の3つ。
これらは、2018年の結果でも上位にならんでいます。
特に「インターネット無料」は4年連続で1位を獲得しています。
それでは、各設備の人気の理由にせまってみましょう。
また、ここではあえて各設備の注意点についても触れながら紹介していきます。
インターネット無料
単身者・ファミリーともに老若男女にかかさせない設備となっているインターネット。
近年、情報を手に入れたり、映像を楽しんだりといった機能は、テレビよりインターネットを使う人々が増えていることでしょう。
また、他者との連絡手段にもインターネット(SNS)を利用する若者も少なくありません。
それほどまでに、インターネットは私たちの生活に密着しています。
「インターネット無料」の設備が人気なのも納得ですね。
そのため、多少家賃が高くなったとしても、家で無料の設備環境があるのは嬉しいととらえる方が多いといえます。
一般的に、インターネット回線を使用するにはパソコンやスマホなどの端末機器だけでなく、回線の開通工事やプロバイダーとの契約が必要です。
賃貸物件への引っ越しでその作業をするのは、少しだけ苦労がありますよね。
「インターネット無料」の賃貸では、あらかじめ回線の引き込みやプロバイダーとの契約が済んでいます。
そのため、入居者は端末の準備だけでインターネットを利用することができます。
ネット回線に詳しくない方でも手軽に使用でき、通信料を気にせずインターネットを利用できるのは嬉しいところですよね。
ただしインターネット無料物件のデメリットとしては、「回線速度が遅いことがある」「セキュリティが万全でない可能性がある」という面がありますので、動画をたくさん見たい方や仕事上セキュリティが気になる方は注意が必要かもしれません。
オートロック
オートロックとは、建物内のエントランスと呼ばれる共用部分の鍵が、自動で施錠されるセキュリティシステムのこと。
アパートやマンションなどの集合住宅に設置されている、セキュリティ対策として人気の設備です。
とくに女性の単身者の場合「オートロック」があるかどうかを賃貸物件選びの基準にしている方も少なくないでしょう。
ファミリー向けでも3位にランクインしており、昨今は防犯面に気を遣う方が増えてきたと感じます。
オートロックを解除するには、住民に中から解除してもらうか、入居者が持っている鍵や専用の番号などを入力しなければなりません。
そのため、外部の住人が簡単に侵入できないようになっています。
オートロックがある賃貸物件では、エントランスの向こう側にいるのは基本的に建物内の住人だけ。
住人の友人や宅配業者などはいるかもしれませんが、無関係な人が出入りすることはないので、安心感があります。
また、エントランスのオートロックと自室の部屋の鍵で2重に鍵がかかっている状態なので、空き巣に入られにくいメリットもあります。
防犯面で人気の高いオートロックですが、その設備のよさはセキュリティだけではありません。
勧誘や訪問の対応もインターホン越しになるので、面と向かって断るのが苦手な方にも嬉しいポイントですよね。
ただしオートロックが付いているからといって完全に安心できるわけではないので、部屋の戸締りなどは疎かにしないようにしましょう。
またオートロック以外のセキュリティ設備としては防犯カメラやモニター付インターホン、ディンプルキーなどが挙げられます。
宅配ボックス
宅配ボックスとは、受取人が不在の場合に配達された荷物を保管できる鍵つきの設備です。
出かけ先などで家にいないときに配達業者が来た際は、帰宅したときに宅配ボックスから荷物を受け取ります。
ネット通販をよく利用する方に人気がある設備といえるでしょう。
また、頻繁には利用しない方でもメリットがあります。
受け取り時間に家にいないことで再配達を依頼する手間が省けるのです。
また、仕事の都合やプライベートの予定を考えながら、受け取り時間の指定をする手間も減ります。
宅配ボックスが人気の設備として挙げられているのは、やはりネット通販の需要が伸びてきたことでしょう。
それに加えて、今年からその需要はさらに伸びるのではないかとも予想されます。
新型コロナウイルスの影響により、新しい生活様式が始まったからです。
宅配ボックスを利用することで、対面受け取りでの直接的な接触を避けられます。
ソーシャルディスタンスの浸透に合わせて、宅配ボックスの人気も高まっていくのではないでしょうか。
宅配ボックスの注意点としては、大きい荷物や重量制限を超える荷物など「宅配ボックスに入れられないものがある」という点と、「宅配ボックスに空きがない場合がある」という点に注意が必要です。
そのため、宅配ボックスがある際には、宅配ボックスの種類や総戸数に対して何個入れられるかまでチェックしておくと良いでしょう。
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ここからは、先ほどお話した人気上位の設備以外で、弊社でも取り扱いのある人気設備をご紹介します!
単身者向け・ファミリー向けともにランクインしている「浴室換気乾燥機」と「追い炊き機能」の2つです。
浴室換気乾燥機
浴室乾燥機とは、その名の通り浴室についている乾燥機で、乾燥・換気・暖房・冷風などの設備をそなえています。
人気の理由は、乾燥機能を使うことで雨の日でも洗濯を干せることと、カビ対策ができるところ。
雨だけでなく、花粉などで洗濯物を外に干せないこともありますよね。
このように外干しできないとき、浴室の乾燥機が役に立ちます。
それだけでなく、干された洗濯物に風があたるのでしわを伸ばす効果もあるんですよ。
そして、浴室換気乾燥機はカビ対策にもオススメ。
賃貸物件には窓のない浴室も多いので、お風呂あとの湿気がこもりやすいんです。
そのため、通常の換気扇だとずっとつけっぱなしにしないといけないことも…。
しかし、浴室換気乾燥機があることでそのデメリットを解決できます。
サッと乾燥させて、清潔な浴室を保てます。
ここでもあえて浴室乾燥機のデメリットを挙げると、「フィルター掃除が面倒」「干すスペースに限りがある」「光熱費がかかる」「浴室乾燥機使用中はお風呂に入れない」などがあります。
追い焚き機能
入浴の際に、シャワーだけでなくしっかり湯船に浸かりたい方にオススメな設備がこちら。
半身浴が好きな方、2人以上で暮らしている方に人気があります。
追い焚き機能があれば、お風呂の温度が下がってきたときに、新しくお湯を足す必要がありません。
すぐに温度が下がりやすい冬場に活躍するでしょう。
ただし入浴剤を使用すると、お湯が浴槽と風呂釜を循環する際に、成分によっては風呂釜を痛める可能性があるので注意しましょう。
最近ではひとり暮らしの方でも追い焚き機能を重視している方もいます。
浴室にスマートフォンを持ちこめるようになったことで、お風呂の時間が長くなったからです。
また、毎日お風呂に入りたいひとり暮らしの方にとって、その都度お湯を張り替えると水道代に気を使ってしまいます。
追い焚き機能があれば、その心配はありません。
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今回は、入居者に人気な賃貸物件の設備をご紹介してきました。
住宅の設備は日々進化しています。
これからの時代は、ネットに関わりのある設備やセキュリティに関する設備が更に充実してくるかもしれませんね。
また物件探しをする際には、あれもこれもと欲張ってしまうと当然家賃も上がってしまって、条件に合う物件が無くなってしまいます。
優先順位を決めることが重要ですので、自分にとって必要な設備は何か、逆にいらない設備は何かなどを整理してから探すとスムーズに良い部屋が見つかるでしょう。