所有する不動産を売るときは、まず売却査定で相場を知るところから始まります。
しかし、不動産会社の売却査定を受ける前に、あらかじめ相場を把握しておきたいという方も多いでしょう。
自分で不動産売却の相場を調べておけば、売却査定を受けたときの妥当性を判断することにも役立ちます。
そこで今回は、不動産の売却査定の相場を自分で調べる方法と注意点、少しでも高く売るための方法をご紹介します。
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不動産の売却査定の相場を自分で調べる方法
不動産の売却を検討しているけれど、事前に相場を把握しておきたいという方に向けて、自分でできる調査方法をご紹介します。
自分で不動産の価格相場を調べる方法は、主に以下の4つです。
●レインズマーケットインフォメーション
●土地総合情報システム
●不動産情報ポータルサイト
●台東区・荒川区マンションデータベース
それぞれの特徴についてご紹介します。
レインズマーケットインフォメーション
国土交通大臣指定の不動産流通機構が管理・運営している公的なサイト「レインズマーケットインフォメーション」では、直近1年以内の成約情報が確認できます。
検索できる不動産は一戸建てとマンションで、対象エリアは全国です。
全国の不動産会社は売買が成立した価格をレインズに登録することになっているため、データ量も多く、信頼性が高いサイトといえます。
レインズマーケットインフォメーションは絞りこみ検索機能も備わっているため、自分が知りたいデータをピンポイントで把握できます。
絞り込みが可能な項目は、主に以下のとおりです。
●地域
●最寄り駅
●駅からの距離
●面積
●間取り
●築年数
絞り込み機能を駆使して調べることで、自分が所有している不動産と限りなく近い物件の相場価格を知ることができるでしょう。
また、レインズマーケットインフォメーションでは過去2年間の取引状況がグラフで表示されます。
売却査定の相場価格が可視化され、初心者でもひと目で価格相場を把握できる点も魅力のひとつです。
なお、レインズは、日本全国の不動産会社が加盟する情報共有ネットワークのことで、不動産会社のみが閲覧できるシステムですが、レインズマーケットインフォメーションは、個人情報や物件詳細などが特定できない形で、業者以外の消費者の方でも成約事例等が閲覧できるサイトです。
土地総合情報システム
自分で不動産の売却査定の相場を知るときは、「土地総合情報システム」も活用できます。
土地総合情報システムは、国土交通省が実施した不動産取引の結果をデータベース化したサイトです。
土地総合情報システムのデータは、不動産売買をおこなった方へのアンケートに基づいており、全国の直近5年間分の成約情報をチェックすることができます。
レインズマーケットインフォメーションと違い、一戸建やマンションにくわえ、土地や農地などの取引価格情報が閲覧できる点が特徴です。
一戸建てと土地を両方売却した場合の相場を知りたいという方は、土地総合情報システムを利用すると良いでしょう。
「宅地」を選択すると、土地と建物の両方の取引情報が表示されます。
ただし、土地総合情報システムのアンケート調査は任意でおこなわれているため、レインズマーケットインフォメーションと比較するとデータ量は少なめです。
自分で宅地の売却査定の相場を調べようと思っても、周辺地域や同じ面積のデータがない可能性があります。
そのため、どちらか1つの方法だけで調べるのではなく、より綿密な相場感をつかむために2つの方法で実践することをおすすめします。
不動産情報ポータルサイト
スーモ・アットホーム・ホームズなどの不動産情報ポータルサイトで実際に掲載されている物件から相場を調べることもできます。
これらのサイトでは、地域や駅から目当ての物件種目を検索して、価格や広さ、駅からの距離などといった希望条件でさらに絞り込んでいくことが可能なため、自分が売却したい不動産と同じ地域で似たような物件を探すことでおおよその相場が分かるでしょう。
ただし、表示されている金額は売出価格なので値引き交渉などによって成約価格が安くなることもあります。
また、不動産会社に支払う手数料や登記費用などの諸費用が必要となるため、サイトに出ている価格がそのまま手元に残るわけではないことを覚えておきましょう。
台東区・荒川区マンションデータベース
分譲マンションの場合は弊社が提供しております「台東区・荒川区マンションデータベース」も役立ちます。
台東区・荒川区にある分譲マンションをほぼすべて網羅しており、各マンションの偏差値、ランキング、過去の販売履歴情報、賃料データなどが無料で閲覧できます。
併せて、付近のマンション情報をチェックする事で相場感覚を持っていただくことが可能です。
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不動産の売却査定の相場を調べるときの注意点
不動産の売却査定の相場は自分でも調べることができますが、いくつかの注意点もあります。
自分で不動産の相場を調べるときは、以下の注意点をふまえたうえでチェックしてみましょう。
希望価格で売却できるわけではない
自分で不動産の売却査定の相場を調べたとしても、実際に相場と同じ金額で売却できるわけではありません。
先述した不動産の相場価格を調べる方法は、不動産を売却した場合の売却価格の目安として考えるものであり、実際の取引価格を保証するものではありません。
そのため、不動産会社に売却査定を依頼する前に大体の相場を知っておきたいという場合や、不動産を売却したらどのくらい手元資金が残るのかおおまかに計算しておきたいという場合に活用しましょう。
「相場価格=売却価格」ではないことを念頭にいれて、あくまで目安として考えることが大切です。
相場は時間が経つと変化する
注意点の2つ目は、相場は月日の経過とともに変化していくことです。
不動産の価値は時間の経過とともに変動するため、もちろん相場も日に日に変わっていきます。
不動産には土地と建物があり、土地の価格は毎年変わりますし、建物も建築資材や建築会社の人件費、需要等によって大きく変化します。
そのため、数年前と現在では相場価格も変わっていますし、将来どうなるかの判断は難しいところです。
また、不動産情報サイトで調べたとしても、自分の家と似た条件の物件がたくさん出てくるときもあれば、少なくなっている時期もあります。
そのため、3月に自分で相場を調べたとしても、3か月後に調べたら大きく違う金額が出る可能性もあるということです。
不動産が所在するエリアの人口の増減や将来性などによって相場は下落したり上昇したりもします。
「最近相場を調べたら高かったからもう少し様子見てから売ろう」と売却を延ばし、いざ売却する時期には価値が下落しているリスクがあります。
不動産の相場は時間が経つとともに変化することを考慮したうえで相場を調べましょう。
条件がひとつでも違うと売却価格は変わる
不動産の売却査定の相場を調べるときには、参考にする事例の条件に注目しましょう。
不動産の売却査定の価格を決める条件には、立地や形状、面積などの土地に関する条件と、築年数やリフォームの有無、間取などの物件に関する条件があります。
土地は駅から近い立地や綺麗な形状が高額になる傾向にあり、建物は築年数が浅く、リフォームされているほうが高額になりやすいです。
しかし、不動産の取引事例にはさまざまな条件が混在していることが一般的であり、ひとつでも条件が異なると売却価格は大きく変動します。
より正確な相場を知るためには、なるべく似た事例に基づいて調べる必要があるでしょう。
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売却査定の相場よりも高く不動産を売却する方法
ここでは、不動産を売却査定の相場よりも高く売るための方法をご紹介します。
必ずしも高く売却できるわけではありませんが、以下の方法を実践することで少しでも高く売れる可能性が高まるでしょう。
スケジュールに余裕を持つ
まずは、スケジュールに余裕を持つことが不動産を高く売るコツです。
不動産売却の流れは下図の通りです。
自宅の価格査定~販売活動の開始までの期間は2週間程度、販売活動の開始~売買契約の締結までが3ヵ月程度、売買契約の締結~引渡までが1ヵ月程度です。
なかなか売れないケースでは、販売活動の開始~売買契約の締結までの期間が3ヵ月よりも伸びることもあります。
販売期間が短すぎると「売り急ぎ」と呼ばれる焦って安く売る行為に繋がってしまいますので、売り急ぎを避けるためにもスケジュールには余裕を持つことが重要です。
なお、自宅の価格査定~引渡までのトータル期間は、4.5~6ヵ月程度が一般的です。
築年数が浅い時期に売り出す
不動産の価格は立地や面積、築年数が大きく影響します。
立地と面積は過去も将来も変えられませんが、築年数は自分で調整が可能です。
築年数と価格の下落率は時期やエリアによって差はありますが、築年数の経過に応じて着実に価格は落ちていきます。
少しでも高く売りたい場合は、できるだけ早めに売りに出すことをおすすめします。
売却価格を高めに設定する
不動産を高く売るには、通常の相場価格よりも少し高い金額で設定して売りに出す方法もあります。
不動産を探している方のなかには、自分の条件に合った物件であれば少し高めでも購入したいというケースがあるため、タイミングが合えば早期売却と高額売却を同時に叶えられるでしょう。
ただし、相場からかけ離れた金額で売り出すと、問い合わせも少なく、売れるのに時間がかかる可能性が高まります。
売り手としては少しでも高く売りたいと考えがちですが、買い手としては少しでも安く買いたいと考えていますので、バランスを上手く調整する必要があります。
地域の信頼できる不動産会社と相談した上で、相場より高すぎず、低すぎず、3ヶ月程度で売れる適正価格で販売価格を決めましょう。
まとめ
不動産の売却査定の相場は、レインズマーケットインフォメーションや土地総合情報システム、不動産情報ポータルサイトなどで調べることができます。
ただし、希望の価格で売却できるわけではない、相場は時間が経つと変化するなどのいくつかの注意点もあるため、あくまで目安として考えましょう。
不動産は個別性が強いという特徴がありますので、具体的な売却価格を知りたい場合は地域に詳しい不動産会社に聞いてみましょう。
台東区・荒川区で不動産売却をお考えの方は城北商事不動産部へお気軽にご相談ください。
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