「山手線沿線ならば、家賃が10万円を切るのは難しそうだな…。」
そんなイメージがあるなか、鶯谷の一人暮らし向け物件では、8万円前後のものが多く、格安相場だと言われています。
鶯谷の家賃相場がどうなのか他のエリアと比べてみましょう。
■山手線沿線の家賃相場はどれくらい?
山手線といえば、都心住まいになりますし、通勤時間もぐっと短縮されるケースが多いでしょう。
山手線沿線の家賃相場をみてみましょう。
渋谷、有楽町、恵比寿では、1K/1DKの平均的な家賃で11万円~で、トップクラスの相場です。
ファミリーで住める2DK以上の物件では、25万円を超えるものが多くなってきます。
一方、田端、西日暮里、日暮里、鶯谷では、1K/1DKなら8万円前後からあり、2DK以上の物件でも、14万円前後で見つけることができそうです。
山手線沿線は、恵比寿、渋谷、新宿や有楽町周辺に高額家賃の物件が集中しており、東側エリアの田端~鶯谷では、家賃が安いからです。
これは、人が集まる商業施設が多いことや、地価そのものが高いことが原因です。
山手線やメトロなどを使って都心へのアクセスが良い住宅地として人気のエリアが、二子玉川をはじめ西側に集まっていることからも、西側よりの家賃相場が押し上げられているのでしょう。
■鶯谷は家賃が安いって本当?
華やかな恵比寿や渋谷、新宿と比べて、地味なイメージがあるせいか、鶯谷は住みたい街ランキングで上位になったことがありません。
駅前周辺は、やや雑多なイメージがありますが、パワーに溢れた昭和時代を彷彿とさせる部分と、人々の生活に思いをよせるあたたかさ、文化の中枢である上野へのアクセスの良さなど、住人にとっては満足度が低いとは思えません。
なんとなく世間一般のイメージだけで家賃相場が安いのだとしたら、お得感のある物件を探しやすいということになりますね。
根岸や入谷では、駅前の煩雑とした場所を過ぎてしまえば、住み心地の良さそうな、下町の雰囲気を残した街並みがあります。
内回り側では、上野桜木などの落ち着いた住宅街もあります。
■鶯谷周辺の物件選びのコツは?
「とにかく家賃が安い」というところだけをみては、入居希望者が集まらない物件(場合によっては瑕疵ありなど)にあたるかもしれません。
鶯谷周辺では、昔からそこに住んでいるという人も多い土地柄ですし、希望する条件を熟知している、地元業者に相談すると、地域の雰囲気や物件の特徴を考慮して紹介してもらえるのではないでしょうか。
営業年数の長い業者では、地元の大家さんとのつながりもあり、優良物件が出やすいということも考えられます。