入谷周辺は、下町感のあるエリアだというイメージとともに、『あしたのジョー』に登場する日雇い労働者の集まるドヤ街や、風俗店やラブホテルが多そうだというイメージを持つ人もいる様です。
実際の入谷周辺の事件発生率や、治安について紹介しましょう。
■入谷の事件発生率は?
2015年刑法犯罪発生件数が多かった区は、新宿区、世田谷区、千代田区でした。
人口に対する犯罪発生率として比べて見ると、千代田区、福生市、渋谷区となり、新宿区は4位、台東区は5位になります。
台東区としてみたときには、治安が良くない地域もありそうという印象をぬぐえません。
しかし、エリアごとに町のイメージは大きく変わりつつあります。
特に入谷は、東京メトロの日比谷線の入谷駅があり、上野で乗りかればJR山手線の各駅に直通でいける便利さもあって、人気上昇中です。
下町っぽくて落ち着いた雰囲気があるので、そうした魅力を武器に古民家カフェができ、おしゃれなお店がある場所というイメージがついてきています。
家賃の相場感も、アクセスの良さの割に安いものが多いですし、入谷駅周辺は、治安が悪いということはありません。
実際に、警視庁の公式サイトで、入谷駅周辺の犯罪発生マップで確認すると、それほど事件の数が多くないことがわかります。
■台東区のマイナスイメージは変化している
区内に遊郭で有名な吉原があることで、ソープ街のイメージがあることと、南千住方面に日雇い労働者が集まるドヤ街があったことで、治安が悪そう、新しくておしゃれな魅力に欠けるという印象が根強いのでしょう。
近隣にあるJR山手線の鶯谷駅沿線のラブホテル街に、猥雑なイメージを持つ方もいますが、駅前にだけそういった場所があるだけで少し歩いて住宅街に入ってしまえば、むしろ、落ち着いた下町の風情が感じられるエリアも多いです。
入谷近くでは、かえって、ややレトロな建物が残っていることを魅力に感じたり、格安の宿泊施設に外国人が集まったりする傾向があり、古民家ゲストハウスなどが人気を集めています。
■台東区の中で入谷は落ち着いているエリア
上野と隣接した落ち着きのある街並みが特徴の入谷。
住んでいる人の感想からは、治安の悪さは感じられず、たまに酔っ払いを見かける程度の様です。
入谷西交番、入谷東交番、仮移転した下谷警察署が入谷駅周辺にはありますし、いざとなれば、警察の目が光っているエリアですから、むしろ、安全に暮らせる町と言えそうですね。