賃貸なら大きなローンのプレッシャーもありませんし、税金の心配もいりません。
ライフステージにあわせて間取りや場所を住み替えやすいことも魅力です。
賃貸のメリットをまとめて見ましょう。
■賃貸なら税金の心配、修繕費の心配がいらない
家賃と同じくらいのローン返済でマイホームが購入出来る…そんなセールストークは多いですね。
たしかに、家賃を払い続けるなら、将来的に自分の資産になる持ち家が良いのではないかと思えます。
ところが、ローン返済の他に、固定資産税、都市計画税、修繕費の積み立て、設備の入れ替え費用を考えなければいけませんから、住宅にかける支払い総額は、賃貸よりも高くなるでしょう。
持ち家に資産価値があることを考えたら、その差額は問題ないのではと考える方もいますが、需要の高い都市部の物件でなければ、どれだけの価値がつくかわかりません。
■48年間住んだ場合で比べると…
『持ち家』
物件価格4000万円、自己資金800万円、金利3%で35年返済の場合、月支出12.3万円、メンテナンス代を500万円、購入時の諸経費200万円。このくらいの物件の税金は年間12万円~15万円でしょう。この条件での支払い総額はおよそ8,394万円です。
『賃貸』
月支出12.3万円の賃貸マンション数カ所に引っ越しや更新を重ねながら住んだとして、敷金礼金、引っ越し代、更新料を加味して8,391万円程度。
持ち家を処分したときの資産価値がどれだけ出るかで、最終的な資産増減の計算が変わってきます。
同じ場所に住み続けられる条件が整っているのなら、持ち家も良いですが、転勤、転職が付いて回るライフスタイルなら、家の管理に困ったり、ローンを返済しながら転勤先の賃貸を利用したり…と言うこともおきてきます。
■転勤や家族構成にあわせた暮らしやすさなら賃貸が良さそう
雇用制度が変化していますし、一生同じ職場に勤めているかわからない時代です。
・経済状況が変わった⇒家賃のレベルダウンで対応しやすい
・急な転勤⇒通勤しやすい物件に移る
・子供の独立⇒管理しやすく便利な場所に移る
・まさかの離婚…
賃貸ならライフスタイルに合わせて住まい方を選ぶことが出来ますが、大きなローンを組んでしまうと、暮らしに大きな変化があったときに、家を処分するかどうかで苦労する事になります。
変化に柔軟に対応するという点では、賃貸が良さそうですね。