引っ越しの時に、いままで借りていた物件と、これから住む物件のどちらにも家賃支払いの義務が発生してしまう『二重家賃』になる可能性があります。
家賃の負担をより軽く引っ越しする方法についてお話ししましょう。
■なぜ二重家賃が起こるのか
3月31日に引っ越しを予定している場合、3月一杯で退去するのだから、4月分の家賃が発生するなんて納得出来ない…と感じる方もいるでしょう。
ところが、退去は1ヶ月前まで、物件によっては2ヶ月前など、契約時に解約申し出の時期が決められています。
3月31日に引っ越しを予定していて、家賃の支払いは3月一杯までにしたいなら、2月28日か2月29日までに退去申し出をする必要があるのです。
実際の引っ越しが3月31日に行われていても、うっかり3月10日頃に申し出をおこなったとしたら、住んでいないのに4月1日~4月10日までの家賃が請求されてしまいます。
日割り計算してもらえるとはいえ、うっかりミスで家賃がかぶってしまうのは防ぎたいですね。
■申し出、引っ越しのベストなタイミングとは?
・住んでいた物件の『退去申し出は基本的に1ヶ月前まで』
・引っ越し先の物件の家賃は『契約上の入居日』から発生します
この条件から、二重家賃を避けるスケジュールをまとめましょう。
『3月31日退居・4月1日入居の場合』
・2月28日までに退去の申し出をする
・転居先の候補を絞っていく
・3月15日前後までに転居先物件を決定し4月1日入居契約をする。
3月31日退居日に荷物の搬入をしたい場合には、日割り計算で3月31日入居の契約をして、3月31日のみ、二重家賃を支払うかたちになります。
また、転居先の物件を決めてから入居審査に1週間くらいかかる場合がありますから、入居希望日の2~3週間くらい前までに申込み・入居審査、審査承認後に正式な入居日の決定・契約という流れになります。
引っ越し先物件を決めてから退居手続きを取る場合には、申し出から1ヶ月以降の退居になりますから、入居先に入居日を融通してもらえるかがポイントになります。
■レアですが、フリーレント物件があればラッキー
中には、入居1ヶ月分程度の家賃を無料にしている『フリーレント』という物件があります。
それなら家賃がかぶってしまう心配もありませんから、引き払う物件の都合に合わせた引っ越しが出来るでしょう。
オーナー側が早く入居者を埋めたいけれど、家賃そのものを値下げするのは、現在の入居者の手前やりにくいものです。
『フリーレント』なら、二重家賃の心配がないお得感で入居者が集まることを期待しているのです。
条件があえばお得に引っ越しが出来ますね。
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