鶯谷は山手線と京浜東北線が通る駅でありますが、オフィスが多いという訳でもなく、京浜東北線は快速通過駅ということもあり、山手線の駅としては1日当たりの乗降客数が最も少ない駅となっています。
そんな鶯谷の周辺エリアは、下町の風情が漂う街としても知られており、その風情を醸し出す施設として昔ながらの銭湯も数多く営業がされています。
なかには明治創業の銭湯もあり、歴史を感じさせてくれます。
今回はそんな鶯谷エリアにある銭湯をいくつかご紹介いたします。
■日替わり健康薬湯が人気の白水湯
白水湯(しろみずゆ)は、創業昭和30年代の老舗です。
白いタイル貼りのマンションの1階が銭湯になっています。
そんなに広いスペースではないものの、上手く浴槽、洗い場を配置し、バイブラ、薬湯、水風呂、ジェットバスそしてサウナと一通り揃えており、上手くスペースを使っているという印象を受けます。
フロント、脱衣場、浴室には、それぞれボタンの花、梅、鶴の絵が描かれており、長寿の願いが込められているそうです。
■熱帯魚の泳ぐ宝泉湯
宝泉湯(ほうせんゆ)は、創業昭和20年半ばとのことで、こちらも老舗の銭湯です。
熱帯魚の水槽が入口からすぐのところに設置してあり、かなり目立っています。
こちらもビルの1階が銭湯となっており、建物自体は平成に入ったあたりに建てられたもののようです。
こちらの銭湯は浴槽の種類が多く、サウナ、水風呂、バイブラ、ジェットバスのほか座風呂、ミスト薬湯があります。
老舗でありながら、スーパー銭湯のような要素も持った銭湯だといえます。
■老舗中の老舗の快哉湯
快哉湯は、創業が明治の終わり頃とのことで老舗中の老舗となります。
屋号の読み方が「かいざいゆ」なのか「かいさいゆ」なのかも不明であり、誰も知る人がいないとのことです。
この銭湯の大きな特徴は何といっても建物が昭和3年に建てられてから、継続して使用されていることで、昭和の風情を今もなお強く残したレトロな造りとなっており、木の温かみを感じることができます。
浴槽の種類もサウナなどは設置されておらず、実に昔ながらの銭湯のスタイルを保持しています。
こちらの銭湯では最初に湯を沸かす際には薪を焚いているというのも特徴のひとつです。
■銭湯巡りもできてしまいます
この他にも鶯谷周辺を含めるとこれらのエリアには銭湯があり、それぞれの個性を持った営業がされています。
また、台東区浴場組合連合会では銭湯を巡るスタンプラリーを実施したりしています。
鶯谷エリアに居住するのであれば、時には下町情緒あふれる銭湯に出かけてみてはいかがでしょうか。
[ご紹介させて頂いた銭湯]
・白水湯(しろみずゆ)
台東区入谷1-21-12
営業時間:15時~25時
定休日:月曜
・宝泉湯(ほうせんゆ)
台東区根岸3-14-14
営業時間:15時~24時
定休日:月曜
・快哉湯(かいざいゆ)
台東区下谷2-17-11
営業時間:16時~24時
定休日:木曜