都心で暮らすと通勤時間が短縮出来て良いけれど、家賃が高いイメージがあります。
ところが、山手線沿線でも鶯谷駅や近くの日比谷線入谷駅周辺は、比較的家賃相場がお得に感じる物件が見つけやすいといわれています。
今回は入谷エリアの特徴と家賃相場についてお話ししましょう。
■入谷はどんなエリア?
入谷といえば、日比谷線入谷駅、山手線鶯谷駅など、都心へのアクセスの良さと、昔ながらの下町気質が感じられる、東京暮らしの穴場とも言えるエリアです。
戦災の被害を免れたことから、築80年の銭湯『快哉湯』など、古民家や江戸時代に建てられた寺院が多く残っていて、独特の雰囲気を出しています。
人気の古民家カフェが注目されたり、職人さんの工房を見つける事が出来たりといった魅力もあります。
南北に走る昭和通りと交差する東西に走る言問通りからは、スカイツリーがよく見えます。
この通りには、入谷の代名詞とも言える『朝顔市』から取った『あさがおロード(入谷商店街)』があり、レトロな街並を残しています。
合羽橋まで続き、桜なべの店、あんみつやところてん材料の店、昔ながらの洋食屋・定食屋があります。
■入谷がなぜ穴場として注目されるのか
・家賃相場が、都心直結エリアの割に安い。
・日比谷線・山手線など複数路線の駅に徒歩10分以内が多い。
・昔ながらのレトロな雰囲気が味わえる。
・築年数10年以上のマンションが充実している。
・建て込んでいるので、超高層よりも低層階の物件が多い。
新築マンションも増えてきていますが、古くからの街並が残ることから建物が密集しており、低層階の築10年を越えるマンションも多くみられます。
山手線沿線の賃貸相場を調べてみると、恵比寿や新宿などでは、家賃15万円前後~が当たり前で、店舗賃貸の1坪単価は3万円を超えている事があたりまえ。
それが、日暮里、鶯谷、入谷では、半額以下の坪単価14,000円ほどとなっていますし、山手線沿線のエリアとしては、手頃感のある家賃の物件が見つけやすいのです。
■入谷の家賃相場について
・ワンルームマンションで7~8万円。
・2DKで11万円~。
駅まで徒歩10分以内で、10万円を切った物件が選べるというのは、かなり手頃感があるのではないでしょうか。
スタイリッシュで都会的な街並で人気の恵比寿では、ワンルームで12万円~、2DKで16万円からという価格帯です。
都心直結のエリアに住むことは、通勤時間が短縮されますし、あこがれる人は多いのですが、一人暮らしで家賃に16万円出せるのは、それなりの収入がないとムリと感じます。
でも、ワンルームで7万円くらいなら、可能性が広がりますね。
築年数が経っている物件なら、さらに安い部屋を見つける事もできます。
レトロな雰囲気の浅草方面が値上がり傾向ですが、住みやすい入谷は、穴場として狙い目の時期なのです。