山手線の中でも乗降客数が一番少なく、人気ランキングでは低迷している鶯谷。
そんなこともあってか、交通の便が良い割に家賃相場が安いので、穴場として要チェックです。
また、鶯谷は、駅前を境に西側エリア、東側エリアで雰囲気が違い、住んでいる人のカラーも変わってきているといいます。
鶯谷駅前とエリアごとの違いについてお話ししましょう。
■鶯谷駅前は歓楽街が多いの?
電車から見える沿線には、ラブホテルが多く、猥雑なイメージを持っている人もいるでしょう。
その割に、風俗店などはそれほどなく、歌舞伎町のような煩雑さはありません。
駅前からおりてすぐのエリアにラブホテルが多いのは事実ですが、少し歩ければすぐに住みやすい住宅街になります。
また西側の上野桜木方面は、高級住宅街となっており、駅名からは“おしゃれな町”というよりも、レトロで昔ながらの下町や商店街のイメージが強いですが、新しいマンションや高級住宅街に住む人たちは、また違った生活スタイルやセンスを持っていると言えるでしょう。
■鶯谷駅前にラブホが多いのはなぜ?
遊郭で有名な吉原から近いことや、花街があったことなどが影響していると言われていますが、戦後の住宅事情が悪い時代には、家族の目を気にせず過ごせ、お風呂にも入れるという事で、夫婦やカップルの利用も多かったといいます。
ラブホテルではなく、連れ込み旅館とよばれていた時代です。
鶯谷では、インク屋や履き物屋などの商売が多かったのですが、そうした旅館が流行っているのをみて転身開業する人もいて、すっかり数を増やしました。
その後、建て替えや改修のたびに、屋号がカタカナになったり、派手な建築になったりしながら発展しました。
山手線を境に外周側の東エリアは、ラブホテルが密集する地区となったのです。
駅前のホテル密集エリアを過ぎれば、昭和な洋食屋や喫茶店、ラーメン店など気軽に入れる飲食店が多く、低層階のマンションや一軒家があります。
■鶯谷山手線内側の西は?
歴代徳川将軍が眠る『寛永寺』の広大な敷地が整備され、上野公園として整備され、国立博物館、恩賜上野動物公園、東京美術学校、東京音楽学校など芸術文化の中心地となっています。
鶯谷駅周辺のマンションは、平成12年頃から建設が盛んになり、建物が密集しているところに建てられているものは、比較的低層階の作りになっています。
上野桜木方面では、新しいマンションの建設が進み、高級住宅街として人気を呼んでいます。
古い街並みや家屋を生かしたリノベーションで話題の『上野桜木あたり』など鶯谷よりも西側のエリアは、東側のイメージとは違った雰囲気になっています。
鶯谷周辺の優良物件は、検索サイトで数が少ないので、地元不動産業者のホームページなどからの情報を検討しながら物件探しをすすめると良いでしょう。
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