賃貸物件の契約では、始めに仲介手数料がかかることが多いですね。
仲介業者への報酬部分ですから、安心して物件選びをするには必要な費用と言えます。
では、仲介手数料の相場ってあるのでしょうか?
仲介手数料についてお話ししましょう。
■仲介手数料は法律で上限が決まっている
仲介手数料の上限は、『1ヶ月分の家賃+消費税』と宅地建物取引業法(宅建法)で決められています。
家賃5万円の物件を契約する場合の仲介手数料は…
『1ヶ月の家賃(5万円)+消費税(5万円×0.8)=5万4,000円』 です。
消費税は、『地代家賃』にはかからないと法律で決まっていますが、仲介手数料については、『地代家賃』に含まれていませんから、消費税を含めて計算されるのです。
ですから、家賃5万円の物件を契約する場合には、敷金、礼金、前家賃、管理費、仲介手数料、その他費用を納めることになり、家賃5ヶ月分程度をみておいた方が良いということになります。
■仲介手数料を取らない業者もある?
中には、仲介手数料が無料だと広告している業者がいます。
仲介手数料は、仲介業者にとって大切な収入源のはず。
仲介手数料を無料にしてしまって、営業が成り立つののでしょうか?
実はこうした仲介業者は、お客様にサービスしているように見せかけて、自社が損をしないように利益を回収しているのです。
<大家さん側に請求している>
大家さんと入居希望者をマッチングして契約が成立したら、仲介手数料が発生します。
このとき、大家さんと入居希望者のどちらに請求しても良く、割合を決めるのは仲介業者です。
仲介手数料を全額大家さんが支払っている可能性があります。
入居者募集の経費が大きいと、家賃の値段を下げるのは難しくなってしまいますね。
<言い方を変えているだけ>
仲介手数料としてではなく、その他の費用として支払いに含まれているケースもあります。
業者によっては、敷金礼金、仲介手数料なしとしながら、物件利用には会費が必要になったり、鍵交換やハウスクリーニングの費用が高額だったりする事があります。
■仲介手数料の相場はどれくらい?
多くの仲介業者で、『仲介手数料=家賃の1.08ヶ月分』となっています。
大家さんには、検索サイトや自社のホームページやチラシへの掲載料をいただいているので、入居希望者に仲介手数料分を請求するケースが一般的です。
いずれにせよ、仲介業者にとって仲介手数料は報酬にあたるものですから、無料の場合には、家賃が高めに設定されていたり、ほかの名目に上乗せされたりしていると考えられます。
契約初期費用と、家賃の相場を総合的にみて物件選びをしましょう。
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