実家住まいの人が、いざ一人暮らしを始めようと考える場合と、これまで賃貸物件で生活をしていた人が引っ越しで別の物件を借りる場合では、引っ越し完了までに掛かる期間と費用は大きく異なります。
○賃貸物件から賃貸物件に引っ越す場合
転勤や異動、また賃貸借契約満了に合わせて、心機一転異なるアパートやマンションに引っ越しをする時は、賃貸借契約書にある「賃借の締め日」に気をつけましょう。
一般的には締め日を月末にし、家賃は前月指定支払日の前払いを採用しているところが多いです。
引っ越しの期間を決める時には、できるだけ月末までに退去することを心がけて、その意思を前月末までに不動産会社に連絡しておきましょう。
家賃は前払いの場合、例えば10月末に退去する意思を当月の始めに伝えると、当然に10月は家賃支払いが発生し、意思表示をした翌月末で契約解除となる取り決めをしている場合があります。
これは、「退去時の意思表示」について、賃貸借契約書に明記があるはずですので、きちんと確認しておくべきです。
また、新たに借りたい物件が見つかった時は、前払い家賃として一ヶ月分の家賃相当額を契約時に求められます。
ですから、退去する物件の家賃と、新たに賃借する物件の家賃がダブルで掛かる月があるということになります。
しかも、退去の意思表示のタイミングが良くないと、二ヶ月にわたって家賃を退去物件に支払う事になりかねません。
●一気に引っ越しを終わらせて費用を最小限に
賃貸物件から賃貸物件に移り住む場合は、一ヶ月間は双方の家賃を負担することを覚悟しておくべきでしょう。
退去時は基本的に日割りの家賃計算を行いませんが、ダメでもともと、不動産業者に相談してみるのも良いでしょう。
引っ越しで退去する部屋から、荷物を全てもちだして鍵を返すまでが退去手続きです。
荷物を全てもちだしたからと言ってすぐに鍵を返却できるわけでも有りません。
退去時は、原状回復の確認と敷金清算のためのチェックに、不動産会社が立会で部屋を見に来ます。
不動産会社の人と、これまでの生活で付けてしまった床や壁のキズ、水周りのチェック、荷物が無いこと等を確認する為にあらかじめ日程を決めて、その日に退去最終確認をして初めて鍵を返却することができます。
理想的な流れは、前月末までに退去の意思を伝え、月始から次の物件に入居して、前の住まいからおよそ半月~20日程で荷物を運び出し、前の物件の退去チェックを月末までに受けて鍵を返却する、となります。
逆算していくと、引っ越し業者に依頼するのはいつごろか、一ヶ月程度で荷物を全て移すための効率をどう上げるか、などの引っ越し計画を立てやすくなります。
☆賃貸物件をお探しの方へ
☆賃貸物件をご所有の大家さんへ