谷中銀座商店街があるのは、台東区の北西部にある谷中地区。
日暮里駅と千駄木駅のちょうど中間ほど、それぞれの駅から5分ほどの場所にあります。
長さは約170メートルで、この中に70店舗ほどの店が並んでいます。
谷中銀座商店街ができたのは戦後すぐのこと。
元々寺町だった谷中地区に様々なお店が開業し、1つの地域に集まったことで現在の谷中銀座商店街となりました。
そんな谷中銀座商店街が注目を浴びるようになったのは1980年代の頃。
一度は利用者が減り、谷中地区はお寺とお墓しかない街とまで言われていましたが、この時期に古き良き日本が注目されるようになり、下町風情の残る谷中銀座商店街も脚光を浴びるようになりました。
その後も谷中銀座商店街は「古き良き日本の保存」に注力し、街並みを保存しながら街の発展に注力しています。
そして、2020年夏季オリンピックが日本で開催されることにより、政府はオリンピックに向けた外国人観光客の誘致に力を入れるようになりました。
そこで、注目されたのが、江戸の街並みを保存していて日本を感じられる谷中・根津・千駄木のいわゆる谷根千エリアです。
これをきっかけに谷中銀座商店街は、日本人観光客だけでなく外国人観光客も訪れる観光スポットとなったのです。
1日に谷中銀座商店街を訪れる来街者数は、平日で8千人以上、休日では1万5千人を超える賑わいとなりました。
現代において商店街は生き残るのが難しいと言われている中、谷中銀座商店街はどんな強みがあって地元の人から愛されるだけでなく、国内外から観光客も集まるような商店街になっていったのでしょうか。
谷中銀座商店街の魅力を紹介します。
◆食べ歩きが楽しめる!
谷中銀座商店街の定番の楽しみ方が食べ歩きです。
谷中銀座商店街にはたくさんのお惣菜屋さんやスイーツ店が並びます。
1個単位で購入できるものが大半なので、家に持ち帰って食べるだけでなく、その場で歩きながら食べるのも良いでしょう。
また、谷中銀座商店街にはリーズナブルな居酒屋やカフェも多くあります。
元々谷中銀座商店街は開発のために作られた商店街ではないので、地元に根付いたお店が中心なのが魅力です。
そのため、ここでしか食べられないグルメやスイーツも多いです。
特にオリンピックに向けて外国人観光客が増えた時期からは、和スイーツに力を入れるお店が増え、行列・待ち時間必須のお店もあるので、食べ歩きをするにしても事前に行きたいお店をチェックしておいた方が良いかもしれません。
◆猫の街、谷中
谷中は猫に出会える街として猫好きの間で有名です。
元来から谷中はお寺が多く並ぶ街でした。
お寺では、ネズミを駆除する目的で猫を飼うケースが昔から多く、それとともに野良猫も谷中に住み着くようになりました。
そして谷中で暮らす人たちにとっても猫は生活の一部となり、人間と猫が共存する街として広まりました。
ただ、猫の街と知られるようになってからは、谷中では猫の保護活動や、野良猫の避妊活動に力を入れており、昔ほどは猫に出会えなくなっています。
その代わりに谷中銀座商店街周辺には猫と遊べる猫カフェが点在しているので、猫好きな方はぜひ訪れてみてください。
そして、そんな猫の街の中心である谷中銀座商店街には、七福神ならぬ七福猫がいます。
これは地元の芸大生がデザインしたもので、商店街を歩いている最中に見つけられるので、ぜひ訪れた際には七福猫をコンプリートしたいところです。
◆お気に入りの雑貨・工芸品を探そう!
谷中銀座商店街には個人経営の雑貨屋や工芸ショップも点在しています。
地元のアーティストが作った世界に一つだけの個性的なアイテムが揃っているので、オシャレなインテリアや雑貨が好きな人は必見です。
◆帰りにはお土産を買おう!
観光スポットとして人気の谷中銀座商店街には、お土産屋も多数あります。
特に猫をモチーフとしたお土産は観光客から人気です。
◆夕焼けだんだんで記念撮影!
谷中銀座商店街を代表する場所が、JR日暮里駅から谷中銀座商店街に向かって歩いた時に見える階段「夕やけだんだん」です。
一般公募で決められたこの名前の通り、この階段を夕方に見下ろすと街の間から夕焼けが見えます。
ドラマのロケ地になったことでも有名で、天気の良い日の夕方頃になると、夕焼けを撮影するのに人が集まっています。
商店街で食べ物を買って、夕焼けが見えるまで食べながら待つのもおすすめです。
谷中の魅力的なスポットは谷中銀座商店街だけではありません。
周辺にもたくさん人気スポットがあるので、谷中銀座商店街で買った食べ物を別の場所で食べるのもおすすめです。
谷中銀座商店街に行くなら他にも行っておきたい谷中周辺のおすすめスポットを紹介します。
◆谷中霊園
谷中銀座商店街から歩いて10分ほどの場所にあるのが谷中霊園です。
多くの著名人が眠る谷中霊園は桜の名所として有名で、桜のトンネルを通りにたくさんの人が訪れます。
残念ながら宴会が禁止されているのでゆっくりお花見はできませんが、ちょうど谷中から上野までの道の途中にあるので、谷中でのお買い物を楽しんだ後に買ったものを食べ歩きしながら通るのも良いでしょう。
◆よみせ通り
谷中の商店街と言えば谷中銀座商店街ですが、もう一つの谷中にある商店街がよみせ通りです。
こちらは谷中銀座商店街から千駄木に向かう途中にある商店街であり、より谷根千を満喫したい人は谷中銀座商店街と一緒によみせ通りも訪れています。
谷中銀座商店街ほど知名度があるわけではないので、特にのんびり谷根千の雰囲気を楽しみたい人におすすめです。
こちらは観光客向けというよりも地元の人向けのお店が多く、昔ながらの喫茶店や居酒屋が点在しています。
「よみせ通り」という名前の通り、主に夜に営業しているお店が中心となっており、谷中銀座商店街で遊んだ帰りに立ち寄るのが良いでしょう。
◆へび道
谷中銀座商店街からよみせ通りまでの道のりには「へび道」と言って、くねくね曲がった道が特徴的な道があります。
へび道は元々夏目漱石の三四郎に登場する藍染川があった場所であり、小川を埋め立てた土地なのでこのような右に左に曲がった道となっています。
へび道は裏路地ということもあり、谷根千エリアのマニア向け隠れ観光スポットとなっています。
谷中銀座商店街と比べるとへび道にはお店だけでなく地元で暮らす人たちの家もあります。
人気の場所でありながら静かなので、少し人混みに疲れたときにもおすすめです。
また、へび道では谷中で暮らす人たちの日常も感じることができ、より谷中のレトロな雰囲気を満喫したい人はぜひ訪れてみてください。
谷中銀座商店街はレトロな雰囲気が楽しめる観光スポット
70年以上の歴史を持つ台東区谷中にある商店街、谷中銀座商店街は明治〜昭和の頃の東京を感じられる商店街として、地元の人だけでなく国内外からやってくる観光客にも愛されている場所です。
様々なジャンルのお店が並んでいて、特にグルメが充実していて、美味しいお惣菜やスイーツが集まっています。
地元の人たちの温かみを感じられる古き良き商店街、谷中銀座商店街でのお買い物をぜひ楽しんでみてください。
【スポット情報】
スポット名:谷中銀座商店街
所在地:東京都台東区谷中3丁目
交通:JR山手線「日暮里」駅西口改札より徒歩5分・東京メトロ千代田線「千駄木」駅より徒歩5分
【日暮里駅周辺の物件情報】
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着