日暮里といえば「繊維街」と答える人も多いほど、日暮里繊維街には色々な種類の生地や布を販売している問屋さんが数多くあります。
どこも素敵なお店ばかりで目移りしてしまいそうなほどの品数です。
アパレル業界の方や雑貨の作家さんなど、様々なプロも御用達の場所です。
リースナブルな価格で布や生地を購入することができるので、これから趣味で手芸を始めようという方にもオススメです。
【日暮里駅周辺の不動産情報】
最寄り駅はJRの日暮里駅で南口から歩いて行けばすぐに商店街を見つけることができます。
駅の構内にもどこから出ればよいのか案内が表示されていますので迷うことはないでしょう。
日暮里駅から1キロほどの長さに商店街が伸びていることが特徴で、軒を連ねる店舗数は80以上という数で、繊維の問屋街としては日本最大級といわれています。
ここで販売されているのは繊維製品だけではありません。
ボタンなどの服飾関連の小物の品揃えも豊富です。
しかもほとんどの商品が卸値価格並みのリーズナブルな価格設定となっており、布地はもちろんのこと服飾に関するものなら何でも揃うため、全国各地から多くの人たちが訪れています。
また、限定の布地など量販店では手に入らない貴重な商品が購入できるのも日暮里繊維街の魅力です。
洋装や和装などあらゆるジャンルに対応しているエリアであり、ニポカジと称される地元の最先端ファッションの材料を手軽に購入できるということもあって若い人たちの姿も多く見かけます。
お店によって専門が異なることから、初めて訪れた場合にはどの店に行けばよいか迷ってしまうかもしれません。
その場合、「にっぽり繊維街まっぷ」というガイド用の地図がインターネット上からダウンロードできますので活用しましょう。
店名と番号、取り扱う専門の品、場所などが記載されているので、目的の品を購入するために行くべき店を知ることができます。
日暮里繊維街の歴史は古く、その起源は大正初期にまで遡ります。
元々浅草で商売をしていた繊維商たちが集団で日暮里に移転してきたのをきっかけに、他の繊維業者たちもこの地に集まるようになり、自然な流れで繊維街が形成されていきました。
一時は関東大震災や昭和の大火によって中断されますが、行政による区画整理が進められたことで数店の繊維業者が営業を再開します。
その後押しをしたのが、浅草や神田にあったハギレ問屋でした。
こういった問屋は紡績会社などから出たB反やC反などの2等の生地を大量に保有しており、それを格安価格で日暮里の繊維業者が仕入れて販売していたという訳です。
そのおかげもあって常に安い価格で布地を供給できるようになり、多くの消費者に喜ばれることになりました。
その後、第二次世界大戦中の物資不足によって営業停止の憂き目に遭いますが、終戦によって自由となったことで組合を結成するなどして新たな繊維街作りがスタートします。
進駐軍の払い下げの繊維製品やアメリカの古着など、これまで国内では珍しかった商品が並ぶようになったのもこの時代の特色です。
以降は時代の流れに応じて様々な商品が置かれるようになり、店ごとに特定の分野に特化していきます。
プリント布地の品揃えが豊富な店やリネンに強い店など、その内容は様々です。
繊維街には和装、洋装、紳士婦人服、繊維製品、服飾関連の小物、付属品など、ありとあらゆる生地織物に関する商品が揃っています。
また、季節によって大売り出しを開催しており、お買い得な金額で欲しいものが手に入るバーゲンも開催されています。
他にもスタンプラリーなどが開催され、スタンプを集めると豪華賞品がもらえるなど、楽しみが色々あります。
繊維業界を更に盛り上げようと、定期的にファッションショーやワークショップなどのイベントも街ぐるみで企画されています。
生地や繊維にそれほど興味はないという方でも、その店舗数と品数に圧倒されること間違いありませんので、一度足を運んでみてはいかがでしょう。
【スポット情報】
スポット名:日暮里繊維街
所在地:東京都荒川区東日暮里3~6丁目あたり
交通:JR山手線「日暮里」駅南口改札より徒歩3分・JR常磐線「三河島」駅出口より徒歩5分