駅から遠いとされる駅遠の中古マンションは、売れにくいといわれることがあります。
しかし、駅遠の立地でもあきらめる必要はなく、適切な工夫を取り入れることで売却は可能です。
今回は駅遠の中古マンションを売却する方に向けて、高く売却するためのポイントをご紹介します。
駅遠だと売却しにくいといわれる理由や駅遠でも高く売却できる物件の特徴についても、あわせて解説しますのでご参考になれば幸いです。
\お気軽にご相談ください!/
無料売却査定はこちら徒歩何分で駅遠?駅遠の中古マンションが売却しにくい理由を解説
売れにくいといわれることがある駅遠の中古マンションですが、実際にはどれくらい駅から離れていると駅遠の物件になるのでしょうか。
まずは売却のために押さえておきたい基礎知識として、駅遠の定義や売れにくいといわれる理由について解説します。
「駅遠」の定義
じつは、駅からどれくらい離れていると駅遠の物件になるといった明確なルールはありません。
しかし、駅から歩いた分数によって、駅遠の中古マンションと定義される目安はあります。
都心の場合、一般的には最寄りの駅から徒歩10分以上の場所にある中古マンションは、「駅遠」と定義されることが多いです。
一方で、駅から徒歩5分以内の距離にある中古マンションは「駅近」として考えられます。
売り出し中の物件情報には、「駅から徒歩〇分」といった記載があります。
この分数を割り出すのは、公正取引委員会が取り決めた「不動産の表示に関する公正競争規約」に基づく計算です。
具体的には、信号や坂道は考慮せず「80m」を徒歩1分として換算します。
駅遠や駅近の判断基準にされる分数も、この計算を用いて物件ごとに割り出すものです。
ちなみに、駅遠と駅近の間となる徒歩6分から9分の場所に位置する中古マンションは、「徒歩圏」の物件として定義されることもあります。
売れにくいといわれる理由とは?
駅遠の中古マンションが売れにくいといわれる理由は、駅が近くなるほど需要が高まる傾向にあるからです。
立地は買主が物件を決めるときに、判断の理由にされることが多いです。
どの地域に住むかという選択とともに、駅からどれくらいの位置にあるかということも、買主にチェックされやすいポイントになります。
そのため、間取りなどの条件が似た物件でも、駅近といわれる中古マンションのほうが高い売却価格になりやすいです。
しかし、買主は必ずしも駅近にこだわっているという訳ではなく、特別な理由もなしに「なんとなく駅が近いほうが良さそう」と検討されているケースも少なくありません。
売却時には物件のさまざまな魅力が、不動産売却につながる理由となり得ます。
駅遠の中古マンションのなかにも高く売却しやすいケースや、工夫次第で売却しやすくなるケースもあります。
駅遠でも高く売却しやすい中古マンションの特徴とは?
駅遠の中古マンションの売却を検討するとき、「駅遠だと安くしないと売れないのでは?」と心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、駅遠の物件でも高く売却しやすい特徴を備えたケースがあります。
ここでは、駅遠でも高く売却しやすい中古マンションの特徴について解説します。
特徴1:子育てに適した環境
中古マンションの買主のなかには、子育て世代の方も多いです。
そのため、子どもが生まれるタイミングや子どもの進学をきっかけに、より子育てをしやすい環境を手に入れたいと希望しているケースが珍しくありません。
子育てファミリーのなかには、通学や通園は徒歩でおこない、買い物や通勤には車の利用を想定している場合もあります。
必ずしも、日常的に駅を利用する生活を希望されているとは限りません。
そのため駅遠であっても、子育てに適した環境が特徴の中古マンションなら高値で売却しやすいです。
具体的には周辺に幼稚園や小学校といった教育施設や、自宅周辺に公園などがある環境です。
駅までいかずにスーパーマーケットやドラッグストアなどが利用できる環境も、高く売却しやすい理由になり得ます。
また、売却する中古マンションが治安の良いエリアにある場合も、子育て世代に向けて良いアピールポイントになります。
特徴2:エリアの再開発
中古マンションのある地域が再開発されている場合や、今後再開発される場合にはエリア一帯の不動産価値が高くなる可能性があります。
そのため、駅遠の物件も高値で売却しやすくなります。
また、エリア一帯の再開発の予定がない場合でも、周辺に大型商業施設などが建設されるときには不動産を高く売却できる可能性があります。
特徴3:バス停や商業施設が近くにある
近くにバス停や商業施設がある中古マンションは、駅遠でも価格を下げずに売り出しやすいです。
バスが利用できるという特徴は、駅を使わなくても毎日の通勤や通学がしやすく、利便性が高いというメリットにつながります。
とくに、交通手段として普段からバスを利用されている買主には、バス停が近くにあることは良いアピールポイントなるでしょう。
駅遠の中古マンションを高く売るには!売却活動のポイントを解説
適切な工夫を取り入れることで、駅遠の中古マンションは高く売却できる可能性があります。
高く売却するために、売却活動で取り組める3つのポイントを解説します。
ホームインスペクションの活用
ホームインスペクションとは、簡単にいうと建築の専門家による住宅診断です。
専門家が、売却する中古マンションを訪れ、劣化の具合や欠陥となっている場所がないかを調査します。
調査結果が報告されるだけでなく、必要に応じて修理のアドバイスをしてもらえることも特徴です。
また、ホームインスペクションは、第三者による公平な調査といえます。
中古マンションの買主からすると、調査結果に問題や欠陥がなければ、購入を決断する安心材料にもなり得るでしょう。
つまり、売却活動の一環としてホームインスペクションをすることは、結果によって問題のない物件であることの証明となり、価格交渉による値引きを防ぐことにつながるのです。
なお、調査を実施するときの一般的な料金の目安は5万円から7万円ほどです。
実施内容によっても費用は変わってきます。
ホームインスペクションをおこなうときは、不動産会社に依頼することで、信頼性の高い専門家のあっせんが可能です。
同じマンション内で売却のタイミングが被らないようにする
もし、同じ中古マンション内で別の部屋が売り出されていたら、売却のタイミングを変えることがポイントです。
なぜかというと、同じ駅遠で、間取りや周辺環境などの条件も同じ競合物件が売り出されている場合、価格競争に陥りやすくなってしまうからです。
ポイントは別の部屋が売却されるまで、売り出しのタイミングをずらすことです。
タイミングを調整して競合物件がいない状態で売り出せれば、値下げをせずに高く売却できる可能性につながります。
少し高めの価格で売り出す
駅遠の中古マンションを売却するときには、売り出し価格を少し高めに設定することもポイントです。
中古マンションの売買では買主から価格交渉が入ることもあります。
はじめに低めの価格設定をして、そこからさらに値下げをすることになったという事態は避けたいところです。
ただし、著しく高く価格設定してしまうと買主が見つかりにくくなるかもしれません。
そこで、価格設定をするときのポイントとして、査定額から「1割」ほど高めにするのがおすすめです。
まとめ
駅遠の立地にある中古マンションでも売却をあきらめる必要はなく、マンションの特徴や工夫次第で売却できる可能性は高まります。
たとえば、周辺環境や治安が良い、バス停が近くにあるなどの特徴をもつマンションは高く売却しやすい傾向にあります。
また、売却活動で特徴をアピールしながら、売却のタイミングや売却価格などを工夫すると高い価格で売却できる可能性が高まるでしょう。
おおよその売却価格を知りたい
本格的に売却を検討している
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着
\お気軽にご相談ください!/