近年、家族であるペットを室内飼育するケースも一般的になってきました。
マンションでペットと暮らすとき、より安心で快適な毎日を過ごすためにリノベーションやリフォームをすることは有効な対策となります。
今回は、ペットのためのマンションのリノベーションとは何か、また好事例や注意点について解説します。
ペットのためのマンションリノベーションとは?
ペットと一緒に安心して毎日を過ごすためには、人だけでなく、ペットにも配慮された住空間にすることが大切です。
まずは、ペットと暮らすためのマンションリノベーションとは何かから解説します。
ペットにとっても暮らしやすい空間とは?
マンションは、そこに住む方が快適な暮らしができるように注力してつくられています。
近年では、ペット飼育が可能なマンションも増えてきました。
なかには、ペットとの暮らしに配慮された仕様を採用しているケースも見られます。
しかし、人が暮らすことを前提としてつくられているマンションでは、必ずしもペットにとっても過ごしやすい住空間になっているとは限りません。
ペットのためのマンションリノベーションとは、体のつくりや大きさが違うペットたちも安全で快適に暮らせる住まいにすることです。
普段、人にとっては意識していなかった少しの段差などが、体の小さなペットにとって負担になっているというケースなどがあります。
住まいのなかに、そのような場所があると、ペットがケガをする原因になってしまうでしょう。
ペットのためのマンションリノベーションとは、適切な工夫を取り入れることでペットの負担やけがなどのリスクを軽減することに通じています。
また、マンションで飼育をするうえで、においやペットによる傷などがお悩みになっているケースもあるのではないでしょうか。
リノベーションでは、適切な工事によって人もペットも双方が暮らしやすい住まいにすることが可能です。
安心と安全につながる工夫が大切
実際にペットのためのマンションリノベーションに取り組むときは、安心・安全につながる工夫を取り入れることがポイントになってきます。
安心してペットライフを送るには、まずペットの負担になる部分を改善するリノベーションが重要です。
たとえば、室内の段差をなくしたり、ペットが滑りやすい床材の素材を変えたりすることでペットの体への負担が軽減できます。
住まいのなかでは、キッチンや浴槽も気を付けたい場所です。
安心して暮らすためには、ケガの原因となる場所にペットが入ることを防ぐ対策が有効です。
ペットは自ら、負担を伝えたり、対策を講じたりすることができません。
そんなペットに代わってマンションリノベーションをすることは、飼い主の方にとっても日々の安心につながります。
また、マンションでのペット飼育で気になるのがにおいです。
リノベーションでは、防臭や脱臭の機能性があるクロスなどを採用することがおすすめです。
ペットの安全を確保するほかに、衛生面での工夫を取り入れるリノベーションも、安心できる住環境づくりとして役立ちます。
ペットのためのマンションリノベーション!3つの好事例
マンションリノベーションにより、ペットと家族がともに快適な住まいを実現された事例は多くあります。
実際の事例を知ることは、リノベーションに取り組む際の参考にもなるでしょう。
ここでは、ペットのためのマンションリノベーションを実施した3つの好事例をご紹介します。
事例①滑りにくい床に変更
1つ目は、床材の変更により、ペットにとって安心かつ安全な住まいを実現したマンションリノベーションの事例です。
飼育しているペットが犬や猫の場合、配慮したいところとして床が挙げられます。
この事例では犬を飼われており、フローリングが犬にとって滑りやすくなっていました。
滑りやすい床は踏ん張りがきかないことで、ペットの転倒などのリスクにつながります。
そこで、床の素材を柔らかく、犬が歩行しても滑りにくいものに変更するリノベーションをおこないました。
ペットに適した床材には、さまざまな素材があります。
ペットと一緒に暮らしていると、食べこぼしや水をこぼすなどで床が汚れがちです。
事例では、リノベーションをする際に、汚れが目立ちにくいことも意識して素材選びをしています。
安全と清潔を維持しやすい床になったことで、人もペットも過ごしやすくなったマンションリノベーションといえます。
事例②消臭効果のあるクロスへ張り替え
2つ目の事例は、マンションで猫を飼育されており、機能性に富んだクロスを採用した事例です。
ペットの飼育をするときの注意点として、においのケアがあります。
猫の場合、ペットの体臭は少ないものの、トイレを室内に設置します。
そこで、クロスを消臭と抗菌効果があるペット対応の素材に張り替えた事例です。
消臭効果のあるクロスとあわせて、換気や空気清浄機を用いることで、より快適な住まいになりました。
ペット対応クロスでは、爪とぎ対策に有効な傷がつきにくいものを選ぶのも良い選択肢です。
事例③安全性を高めたゾーニング
3つ目は、ペットの犬が住まいのなかで危険性のある場所に入らないよう工夫を施した事例です。
まず取り組んだのが、火や刃物を扱う場所となるキッチンでした。
キッチンに入れないように柵を採用することで空間が仕切られ、ペットの安全性を高めたゾーニングを実現しています。
また、事例ではマンションの部屋から犬が飛び出してしまうことを防ぐため、玄関にもガードを設けています。
安全性を考慮したゾーニングにすることで、ペットの事故や、飛び出し後の迷子といったリスクを軽減することができました。
ペットのためのマンションリノベーション!2つの注意点
マンションリノベーションにより、ペットも人も快適な住まいにすることが可能です。
ただし、ペットのためのマンションリノベーションをおこなう際には、気をつけたい注意点もあります。
注意点①ペット可の確認
ペット飼育をする方がマンションに住むうえで重要なことが、管理規約の確認です。
飼育可能とするマンションも増えていますが、管理規約を見てペット可物件となっているかを確認しておきましょう。
なかには、ペットの飼育OKとしていても制限を設けているケースもあるため、条件を見落とさないことが注意点です。
たとえば、飼育可能なペットの種類や大きさ、頭数などが決められていることあります。
マンションの購入の際は、ペットの飼育可否や条件などの注意点について、管理規約を忘れずにチェックすることが大切です。
注意点②工事のストレスに気を付けよう
リノベーションをおこなうには、工事が必要になります。
実施する内容にもよりますが、工事によって大きな音が出ることもあれば、工事担当者の出入りも生じます。
日常と違った状況は、ペットにとってストレスになる可能性が注意点です。
こわがったペットが吠えたりすると、工事を妨げてしまうこともあるでしょう。
ペットが工具を触ったり、ゴミを誤飲することにも注意が必要です。
また、リノベーションをするときには、工事期間も早めに確認しておくことがおすすめです。
期間が長くなるケースでは、ペットホテルの利用や、仮住まいへの引っ越しなどを検討したほうが良い場合もあります。
そのような対策が難しい場合には、知り合いに預けたり、できるだけ工事をしている部屋から離したりすることが必要です。
ペットのためのリノベーションをするときは、工事中のペットのストレスへの配慮も気を付けたい注意点です。
まとめ
ペットが安全に暮らせる住まいにすることは、飼い主にとっても安心につながります。
リノベーションではペットが転倒しにくい床材に変えたり、近づくと危ない場所を仕切ったりすることなど、さまざまな工夫が可能です。
マンションの管理規約に注意しながら、人もペットも快適な住まいを実現しましょう。
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着
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