マイホームの購入を考える際は、誰しもが家を買うタイミングに悩むものです。結論としては、家を欲しくなったときがタイミングなのですが、金額も大きいため慎重に考えている方も多いかと思います。
そこで今回は、家を買うタイミングの参考として、他の人はどういうときに家を買っているのか紹介します。
家を買うタイミングとして最も多いのがライフイベントが起きたタイミングです。
■結婚のタイミング
ひとり暮らしまたは親と同居をしていた方が、結婚を機に家を購入する方が多いです。家の購入は、夫婦として新生活をスタートして引越しをする際に、どんな風に生活していくか計画を立てるきっかけになるでしょう。また、結婚のタイミングですと年齢が比較的若いうちに住宅ローンの支払いを始められるため、定年頃には支払いが完了できるというメリットがあります。
■出産のタイミング
子育てしやすいように、子供の通う幼稚園や保育園、小学校など教育環境や病院・公園などを考えて家を買う方も多いです。このタイミングは、将来の子供部屋などの間取りも考えながら、家を選ぶことができるのがメリットでしょう。
■子供の進学するタイミング
子供の通学を短縮するために学校の近くに家を購入する方もいます。とくに有名小学校の学区内などは、将来的にも人気の土地である可能性が高いため、資産価値が落ちにくいというメリットがあります。
■子供が独立したタイミング
家族構成の変化として子供たちが独立して夫婦だけになってしまった場合はあまり広い家では掃除も大変ですし、使わない部屋もあり、子供部屋を改装するか、少し小さめの家に住み替えるなどの選択もでてきます。
家を買うタイミングは、ライフイベントの他にも年齢を参考にしたり、資金計画から考える人もいます。
■住宅ローンを組む年齢のタイミング
家を購入する際には住宅ローンを組むのが一般的です。
住宅ローンの条件は銀行によって異なりますが、多くの銀行で住宅ローンを組めるのは20歳以上65歳未満となり、80歳までに完済となっています。
住宅ローンを借りられる最長期間は35年です。
そうなると、45歳まで にローンを組まないと80歳での完済ができなくなり、借り入れ期間は短くなり毎月の返済額は大きくなってしまいます。
しかし、80歳で完済は収入面だったり、健康面により家の住み替えが必要になる場合も考えられます。
いろいろなことを考えると45歳より早い年齢で家を購入する方が賢明となります。
■子供の年齢から見た家を買うタイミング
家を購入した人のうち、既婚者かつ子供がいる人に絞って行われたアンケートによると、約33%の人が「子供が乳幼児のタイミング」・約23%の人が「子供を妊娠中のタイミング」に家を買ったと答えています。
つまり、子供がいる世帯のうち半数以上が子供が産まれる前後で家を購入していることが分かります。
理由としては、赤ちゃんが生まれることによる近所への影響や生活スペースの必要性を考えて、理想的な子育て環境や定住を求めた家の購入を求める人が多いようです。
次に多かったのは、約10%で「子供が小学校低学年のタイミング」でした。
子供を早い段階から学校や地域へ慣れさせたい親の気持ちが強く現れた結果のように思えます。
また、幼稚園や小学校、中学校の義務教育の間は比較的に教育費は安く済みますが子供が将来の目的を見つけると一気に教育費の割合が高くなります。
子供が小さいうちに大きな買い物は済ませておく事もタイミングの一つではないでしょうか。
■貯金額から見た家を買うタイミング
貯金額から見た家を買うタイミングは、貯金額1500万円前後が目安のようです。
家の購入を検討している人に対する調査の結果によると、4人に1人が1,500万円以上貯金してから家を買いたいと考えているようです。
また、実際にはじめて家を買った人の自己資金(=頭金)がいくらか見てみると、1,000万円前後であることが分かります。
参考資料:令和3年度 住宅市場動向調査報告書|国土交通省HP
■金利が安いタイミング
住宅ローンを組む際は、もちろん元本の他に金利分も併せて返済していく必要があります。
例えば、3,000万円の借り入れ、35年の元利均等返済の場合、金利が1%だった場合は、毎月の返済額が約8.5万円、総返済額が約3550万円になります。
これが3,000万円の借り入れ、35年の元利均等返済の場合、金利が2%の場合は、毎月の返済額は約10万円、総返済額が約4170万円になります。
3000万円の借入で金利が1%違うだけで約620万円の差があります。そのため低金利であるタイミングで買いたいと考えている方も多いです。
今回は、家を買うタイミングをライフイベントや年齢、資金面から考えてみました。
家を買うタイミングは人それぞれの考え方や生活状況によって異なりますが、統計的にはじめて家を購入する人の平均年齢は30〜40代で、結婚や出産などのライフイベントを機に購入する人が多い傾向にあります。また子供が独立して夫婦二人になったタイミングで新たに住宅購入や住み替えを行う方もいます。
家を買う時の色々わからない事は、専門の方にご相談してご検討いただければと思います。
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着