引っ越し先を検討する際、北枕は縁起が悪いので避けるべきとよく言われますよね。
しかし、風水において北枕は良い効果がある方角として捉えられているものです。
そこで、ここでは一般的に北枕は避けるべきと言われる理由と、風水上でなぜ良い向きとされているのかをご紹介します。
本当に北枕は避けるべきものなのかをご紹介しますので、引っ越しをご検討中の方はぜひご確認ください。

なぜ北枕は縁起が悪いと言われる？

北枕とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
まずは北枕の定義を確認し、その後に良く縁起が悪いと言われる理由を確認してみましょう。

北枕とは

北枕は名称からわかるとおり、枕が北向きにある状態を指します。
つまり、頭を北側、足を南側に向けて寝ることを指す言葉です。
不動産によってはベッドの位置が北枕になってしまうこともあるため、内見の際などは確認が必要になります。
北側などの向きの確認はスマートフォンのアプリで簡単に調べることができるため、内見前にダウンロードしておきましょう。

北枕が縁起が悪いと言われる理由

そもそも北枕は世界共通のものではなく、仏教の考え方に基づいています。
そのため、縁起が悪いと言われている理由も仏教由来のものが多いです。
そして、仏教において北枕が縁起が悪いと言われている理由は以下のようなものがあります。

釈迦が亡くなった際、北枕であったから
まず1つ目の理由は、仏教の始祖が亡くなった際の状態であるからです。
釈迦が亡くなった際の体勢は頭北面西右脇臥（ずほくめんさいうきょうが）であったと言われ、確かに頭が北向きになっています。
そのため、仏教が主な宗教である日本においては死を連想するため、避けるべきと言われることが多いです。

亡くなった人と同じ体勢になるから
前述のとおり北枕は釈迦が亡くなった際の体勢ですが、そこから個人が亡くなった際も北枕にすることが多くなりました。
そのため、北枕は釈迦など偉人だけでなく一般的にも広まり、自然と避けられるものになったのです。
とくに、昔ながらの習慣が根強く残っている地域などでは縁起が悪いと言われる可能性があります。

日当たりの悪さ
不動産において北側は日当たりが弱い向きになります。
そして、昔は今ほど建築技術が発展しておらず、寒い空気が次々と入ってきてしまったのです。
頭側から寒い空気が入ると体調を崩しやすいことから北側は縁起が悪いと言われ、避けるべきものとして認識が広がっていきました。
建築技術が発展した今では隙間風は少なくなりましたが、それでも日当たりは良くありません。
そのため使用状況によってはカビなどが生えてしまうため、北枕は不健康であると今でも言われるのです。
このように北枕が縁起が悪いと言われる原因は宗教的なものと物理的な2点からなります。

風水における北枕は良い運気をもたらす

仏教では北枕は縁起が悪いと言われているのでしたが、古代中国の思想である風水においては運気に良いものと真逆の考えになっています。
では、具体的に風水で北枕はどのような運気に良い効果があるとされているのかを確認していきましょう。

風水における北枕の良い効果①金運

風水において北枕がもたらす効果の1つ目は金運の上昇です。
風水では西の方角から金運が入ってくると考えられています。
そして、入ってきたお金を溜める方角が北と言われているのです。
そのため、北枕にすると金運の流れが自分に溜まっていき、結果的に金運が上昇すると考えられています。
こういった理由から風水では西側に金運アップの対策を取り、その流れを北向きに効率よく流すといったことが重要視されています。

風水における北枕の良い効果②健康運

風水において北は良い運気が入ってくる方向と言われています。
そのなかでも代表的な運気は健康運です。
その理由は中国の考えである「頭寒足熱（ずかんそくねつ）」に基づいています。
これは寝る際に頭は寒く、足は熱くすることが体調が安定するといった考えです。
前述のとおり北向きは日当たりが少ないため自然とこの考えの状態に近づき、健康を保つことができると考えられているのです。
この考えは現代の医学でも大切であるとされているものであり、北枕は現実的にも健康の運気を上昇させることができます。

風水における北枕の良い効果③恋愛運

風水において北向きは恋愛に関する運気に関わるとされています。
また、恋愛だけでなく子どからなどとも深く関わっているとされており、人生を大きく変えるものとされることが多いです。

このように北枕は仏教では縁起が悪いとされているのに対し、風水では縁起が良いものとされています。
そして、どちらを優先させるのかについては個人の考えによって異なるものです。
それぞれの歴史や考えを調べ、どちらのものが自分の人生観に合っているのか確認していきましょう。

風水におけるその他の枕の向きの効果

ここまで北枕のみについてご紹介しましたが、風水ではその他以外の向きについてもどのような効果があるのか提示されています。
最後にそれぞれの方角ではどのような運気に影響を及ぼすのかを確認し、自分に合っているものを選んでいきましょう。

東枕

風水において東は仕事、学業、成長・発展、などの意味があります。
そのため、東枕は人生において成し遂げたいことがある方に向いているとされている方角です。
また、東は太陽が昇ってくる方角であり、朝に太陽光が顔に照らされていきます。
ですので、朝から気持ちよく起きることができ、一日をエネルギッシュに活動することが可能です。
自分が取り組んでいる事柄を成功させたいとお考えの方は、東側に枕を置けないか考えてみましょう。

南枕

風水において南は知性、美性、評判、名誉などの意味があります。
そのため、周囲から認められたいとお考えの方は南枕がおすすめです。
また、周囲からの評判が上がるとされていることから芸術家やミュージシャンなどにおすすめな方角とされています。
もし、お仕事の評価が周囲からの評価に直結するのであれば南枕を検討していきましょう。

西枕

風水において西向きは金運、恋愛などの意味があります。
そのため、お金に不安がある方や恋愛に悩みがある方におすすめな方角とされています。
こちらは西は太陽が沈む方角であり、安定感を感じるといったことから言われているようです。
そのため、毎日を激しく活動したいのではなく、ゆったりと過ごしたい方にとっておすすめな方角になります。

北東枕

風水において北東には転職、相続、不動産などの意味があります。
ここからわかるとおり、北東の運気は比較的大きなものが多いです。
そのため、人生に大きく変化を起こしたい方や仕事で成功したい方にとっておすすめな方角になります。

北西枕

北西には出世、援助、仕事などの意味があります。
基本的には仕事の運気に関わるものであるため、仕事で成功したいとお考えの方におすすめな方角です。
とくに、仕事において多数の援助が必要な場合は北西に枕を配置できないか確認してみましょう。

南西枕

南西には家庭、健康、安定などの意味があります。
そのため、家族との仲など家庭を大切にしたい方にとっておすすめな方角です。
新婚の方やお子さんを授かった方におすすめされることが多くなっています。

南東枕

南東には恋愛、人間関係、取引などの意味があります。
このように人間関係に関する事柄が多いため、人間関係に悩みがある方におすすめな方角です。

また、人間関係は仕事や恋愛など多くの事柄に関わるものであるため、方角に悩んでいる方は南東がおすすめになります。

まとめ

今回は北枕やそれ以外の方角についてご紹介しました。
北枕は仏教では縁起が悪いと言われますが、風水では逆に良いものとされています。
仏教と風水のどちらが人生に合っているのかを確認し、自分に適している方角にベッドを設置していきましょう。

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