現在、賃貸物件を探している方は「バランス釜」という用語を聞いたことがあるでしょうか。
バランス釜は風呂釜の種類のことですが、使ったことがない人も多いかと思います。
ここでは、賃貸物件の設備であるバランス釜の使い方などについて解説していきます。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。
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バランス釜と聞いても、あまり馴染みのない方も多いかもしれません。
バランス釜とは、ガスを使ってお湯を沸かす風呂釜のことです。
浴槽とシャワーヘッドがついていて、一般的なお風呂と同じように使用することができます。
最近はあまり見なくなりましたが、築年数の古い物件では今でも利用されています。
なぜバランス釜という名前になっているかというと、お湯を沸かす仕組みにあります。
室外から釜に空気を取り入れて(=給気)、同じ量の空気を排出します(=排気)。
この取り入れる空気と排出する空気のバランスを調節することから、バランス釜という名前になっています。
では、バランス釜はどういう使い方なのか解説していきます。
STEP1.ガスの元栓を開ける
まずはガスの元栓を開けます。
バランス釜はガスを使って、熱でお湯を温める仕組みになっているので、元栓を開けてガスを通さないと使うことはできません。
当然ですが、元栓がしまっている状態でダイヤルを回しても、点火することはないので、元栓が開いているかはしっかり確認しておきましょう。
STEP2.ダイヤルを回して火をつける
「口火」と書かれているダイヤルを見つけたら、そのダイヤルを回してください。
ダイヤルを回すことによって、ガスに引火し、火がつきます。
燃えている様子は釜の横についている点火窓で確認することができるので、ちゃんと火がついているか確認しましょう。
釜の種類によっては、正常に火がついているのがわかるランプがついているものもあります。
ランプで確認したら、さらなる工程に進んでいきます。
STEP3.火が付いたら、同じダイヤルをさらに回す
さらに回していくと、「給湯」か、「給湯・シャワー」と書かれた部分まで回ると思います。
回したあとは、出水レバーからシャワーが出るようになります。
STEP4.好みの温度に調節する
火がつき、お湯が出ることが確認できたら、今度はお湯の温度を好みに調節していきましょう。
温度調節のダイヤルが近くにあるはずなので、そちらを操作して少しずつ温度を調節していきます。
最初から高温の状態のままにしておくと、思わぬやけどをしてしまう可能性があるので注意しましょう。
STEP5.お湯を止める
お風呂が済んだあとは、火をつけるためのダイヤルを「止」と書いてあるところまで回しましょう。
これでお湯が止まり、火も鎮火されます。
また、温度調節ダイヤルは次回使用するときにやけどしないように、あらかじめ低い温度のところまで回しておくとよいでしょう。
以上が、バランス釜の使い方になります。
賃貸物件の設備であるバランス釜の使い方と注意点とは
バランス釜の使い方には、いくつかの注意点がありますので、そちらも解説していきます。
空焚きはしてはいけない
まず、バランス釜においては、空焚きをしてはいけません。
水を張り忘れていたり、水位が一定以上の高さまでなかったときに発生しやすいです。
空焚きをしてしまうと、必要以上に釜に熱が伝わってしまい、水漏れの原因や、火災の原因になってしまう可能性があります。
絶対にやらないようにしましょう。
点火の確認は必ずする
バランス釜を使用するときは、火がついたかどうか、必ず確認するようにしましょう。
ガスを送ったはずなのに火がついていないときは、ガス漏れを起こしている可能性があります。
点火窓から火がついているか確認する必要がありますが、そのとき、点火窓が水アカなどで汚れていると見づらくなってしまいます。
定期的に点火窓の清掃はおこないましょう。
ガスの元栓は必ず閉める
バランス釜はガスを使用するタイプの釜ですから、必ずガスの元栓は閉めるようにしましょう。
台所のガスの元栓を閉めるのと同じです。
使わないときには閉めておくことで、不意になにかあったときの事故を予防することができます。
賃貸物件の設備であるバランス釜の使い方と故障について
もしも、こんなことがあった、ということがあれば、故障かも知れないと思いましょう。
点火の操作がうまくいかない
点火するときのダイヤルの回りが上手くいかなかったり、一回の点火で火がつかない、というときには、故障の可能性があります。
水アカで少し固くなっている場合もあると思いますので、まずはダイヤル部分の掃除をしてみてください。
水アカを除去しても改善されない場合は、個人では直すことができない故障かもしれません。
無理やり点火しようとすると危険な可能性があるので、一度故障だと思い、修理業者に確認するようにしましょう。
異音がする
点火することはできるが、ガスの出る音が少し変だったり、火の音がなんだか変だったりするときは、故障の可能性があるので、使用するのは控えるほうがよいでしょう。
また、ダイヤルを回すときにいつもと違う音がする、というときも、無理に使用することはせず、修理業者を頼ることにしましょう。
お湯の温度が定まらない
お湯が急にぬるくなってしまったり、熱くなりすぎてしまったりするときは、故障してしまっているかもしれません。
そのまま入ってもガス漏れなどの危険は少ないですが、放置しておくのはよくありません。
熱くなりすぎるとやけどをする可能性があるので、無理に入ることはせず、素直に業者を呼んだほうがよいでしょう。
異臭がする
とても危ないのが、異臭がする、という場合です。
ガス周りの異臭といえば、ガスのにおいや焦げくさい、というものが多いでしょう。
何かしらの故障か、もしくは経年劣化が起こっている可能性があります。
危険なので、ガスの元栓は閉めて、すぐに業者に点検に来てもらいましょう。
シャワーが出なくなる
シャワーが出なくなるなどの不具合が生じたときには、ガスではなく、水道のトラブルが予想されます。
ガスの点検業者ではなく、水道の点検業者に確認するようにしておきましょう。
また、バランス釜はもともとその仕組み上、シャワーの水圧をあげることは難しくなっています。
点検したあと、水圧を確認して、ちょっと弱くなった、と思うかもしれませんが、従来どおりなので気にしないようにしましょう。
バランス釜には電気がつかなくても使用できるなど、家賃が比較的安いというメリットがありますが、これらの注意点や、故障したときの対処法がありますので、快適にお風呂に入るためにも、覚えておく必要があるでしょう。
また、定期的に掃除をしておくことで、長いあいだ安全に使用することができるので、お風呂場の掃除はおこないましょう。
故障してしまい、修理をすることになったら、その分修理費用がかかってしまい、せっかく家賃が安いのに余計な出費をしてしまうことにもなります。
まとめ
ここまで、賃貸のバランス釜の使い方とはどのようなものか、また注意点や、故障かも、と思ったときの対応方法などについて解説してきました。
バランス釜は最近ではあまり見かけなくなり、使用するときに戸惑うかもしれませんが、一度慣れてしまえばしっかりと快適なお風呂です。
現在賃貸を探していて、なるべく安いところに住みたい、と考えている場合は、バランス釜の使い方を学び、バランス釜のある物件に住んでみるのもいいかもしれません。
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