賃貸物件での生ゴミの出し方にお悩みの方は多いことでしょう。
そのなかでもとくに心配なのがにおいの問題で、暑い時期はその日のうちにきついにおいが発生することもあります。
もちろんこうした問題は、隣室まで影響を及ぼすこともあり、その結果トラブルへと発展することも珍しくはありません。
そこでこの記事では、生ゴミをどのように保管すれば良いのか、おすすめの保管場所はどこなのかなどについて、ご紹介していきます。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件で生ゴミを放置したらどうなる?
キッチンで料理をすると生ゴミが出ますが、それを放置しておくと、とくに夏場などの暑い季節には、部屋中に嫌なにおいが充満してしまいます。
しかしなかには、一人暮らしなので自分がにおいを我慢すれば良いだけと、そのままの状態でゴミ出しの日まで置いておく方もいるでしょう。
ただこのような生ゴミの嫌なにおいは、自分が我慢をすれば何も問題が起こらないわけではなく、自分が思っている以上の危険性をはらんでいます。
ここでは、生ゴミを放置しておくとどんなことが起こるのかをご紹介いたします。
生ごみのにおいが持つリスク
まずにおいが持つリスクには、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
嫌なにおいとは、生乾きの洗濯物や濡れた布巾などと同じで、雑菌が大量に発生していることによって起こるものです。
このような雑菌は食べ物の中のたんぱく質や脂分を好み、それらの成分を分解する働きを持っていますが、そのときにあの嫌なにおいを出すのです。
これらの雑菌は腐敗細菌とも呼ばれるように食べ物を腐らせていくもので、その代表的なものとして腸炎ビブリオや黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌などがあります。
雑菌は食べ物や人間の手指、あるいは空気中などに広く分布していますので、ゴミにはほぼ100%付着し、条件がそろえば急速に繁殖していきます。
つまりあの嫌なにおいは、食中毒などを引き起こす原因となる細菌が大量に発生しているというサインですので、そのまま放置しておくだけで危険度も増していくのです。
雑菌が広がってしまう方法
これらの雑菌が手に付着し、その手で共有場所の階段の手すりなどに触れることで、そこから他の入居者にも広がっていくという恐れも、考えられないわけではありません。
また雑菌が繁殖するということは、水分と温度と養分がたっぷりある環境であるということで、この場合、カビにとっても恰好の繁殖場となります。
カビは胞子を出して空気中を漂うため、壁や天井、衣類などに付着するだけでなく、鼻や口から吸いこむことにもなり、人体への影響も心配されます。
においだけでなく虫が発生する可能性もある
そしてにおいとともに問題になるのが、コバエなどの虫の発生です。
場合によってはゴキブリやネズミ、ウジなどが湧くこともあり、こうなると衛生面でかなり危険な状態であると言えます。
このような虫は生ゴミに繁殖している細菌を媒介することにもなり、ただ単に不快というだけで済まされない状況であることを、しっかりと認識する必要があります。
賃貸物件での生ゴミの保管方法とは?
賃貸物件などの集合住宅では、生ゴミの腐敗臭が隣室へも漂っていくこともあり、それが原因でトラブルとなることも考えられます。
もちろん嫌なにおいが発生しているということは、衛生面でも危険な状態であると言えますので、その嫌なにおいを出さないことが保管の基本です。
ここではゴミ出しまでの間、賃貸物件で生ゴミを保管する方法をご紹介いたします。
①冷蔵庫や冷凍庫へ入れておく
もっとも効果的な保管方法としては、冷蔵庫や冷凍庫へ入れておくことが挙げられます。
温度や湿度が上がりにくいため、においの元である雑菌の繁殖を防ぐことができます。
雑菌が繁殖する前であれば鮮度が高く、衛生面でも問題はないため、ゴミが出たらすぐに冷蔵庫へ入れることが重要です。
また冷蔵庫内のスペースを取るため、庫内の整理整頓を心がけることと、ゴミ出しを忘れないことも、この方法を実践する際に注意すべき点と言えるでしょう。
②事前に処理をしておく
ゴミを保管する前に、においが発生しにくいように処理しておくのも重要です。
雑菌は水分が原因で繫殖するため、ゴミが出たらまずは水分を絞り、ポリ袋へ入れてしっかりと口を結ぶと、雑菌の繁殖とにおい漏れを防ぐことができます。
さらにその上から新聞紙で包むことで、新聞紙の持つ消臭効果によって嫌なにおいが軽減され、ゴミ出しの日まである程度はにおいを抑えることが可能です。
ほかにもキッチン用の漂白剤を薄めて、それをゴミへ直接吹きかけて殺菌することにより、においや虫の発生を一時的に抑えることもできます。
漂白剤以外だけでなくエタノールも効果的で、ゴミ箱本体にスプレーしてしっかりと拭き取ることで、殺菌・除菌ができます。
もっと身近なものでは酢を用いる方法もあり、酢をしみ込ませたキッチンペーパーをゴミ袋に敷くだけで、簡単ににおい対策ができるのです。
③ゴミ処理設備を活用する
また最近はマンションなどで、温風により残飯の水分を飛ばし、除菌までしてくれるという「生ゴミ処理機」を設置しているところもあります。
一般家庭においては「コンポスト」を利用することで、ゴミ出しをすることなくゴミ処理ができ、さらにガーデニング用のたい肥が作れるため、一石二鳥です。
コンポストにはいくつか種類があり、庭のあるご家庭であれば設置型や密閉型、ベランダで管理したいのならバッグ型、コストを抑えるなら段ボール型がおすすめです。
賃貸物件での生ゴミの保管場所はどこ?
ゴミ出しの日はだいたい週に2度ほどですので、家の中でゴミを3日間は保管する必要があり、これだけの時間があれば、においや虫の心配が出てくるのは当然のことです。
酸っぱいにおいの中で数日間でも暮らしていくのは意外とストレスがかかるもので、1Kや1DKなど一人暮らし用のお部屋なら、なおさらにおいが気になります。
においや虫を気にすることなく生活するためには、適切な保管場所に生ゴミを置いておく必要があります。
①ベランダ
部屋が狭かったり、部屋数が少ない間取りでは、部屋中ににおいが充満しやすいため、ベランダへ置いている方も多いです。
ただこの場合、自分の部屋はにおいを防ぐことができますが、隣室の窓が開いていると、そこから嫌なにおいが入ってしまう可能性があります。
さらにベランダは日差しが当たり、温度が高くなる場所でもありますので、なおさらにおいがきつくなってしまうため、そのままの状態で保管するのはおすすめできません。
この場合、たとえば保冷剤を入れたクーラーボックスへ、ゴミ袋の口をしっかりと締めて生ゴミを入れるなどの方法であれば、ある程度はにおい漏れを防げます。
②密閉式のゴミ箱
ベランダがない、または狭いケースではキッチンで保管することになりますが、このときに有効なのがふた付きの「密閉式のゴミ箱」です。
室内であれば温度が高くなりすぎる心配もなく、虫が湧いたり集まってきて近所迷惑になったりすることも少ないです。
また密閉式でにおいも漏れにくいため、においもさほど気にならないでしょう。
このように保管場所はいくつかあるのですが、ゴミ袋を2重にするなどの工夫をくわえることで、さらににおい漏れを防ぐことができます。
賃貸物件で生ゴミを保管する場合は、ぜひ今回ご紹介した方法をお試しください。
まとめ
賃貸物件は集合住宅の場合が多く、隣室などの近隣への配慮がもっとも大切です。
ゴミの保管方法ひとつを取ってみても、そのまま放置しておけば、においや虫などが発生しやすくなり、近隣へ迷惑をかけることになります。
自分さえよければということではなく、周りの住民のことを考え、適切な生ゴミの保管をおこなってください。
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら