日本では、多くの一戸建て住宅で外壁にサイディング材を使用しています。
サイディングは、外壁材として非常に優れた仕上げ材ですが、長期間に渡って住宅を守るにはメンテナンスやリフォームが必要になります。
しかし、サイディングの補修の仕方や耐用年数について、詳しく知っている方も少ないと思います。
この記事では、そんなサイディングの耐用年数やメンテナンスが必要な期間を解説していくので、一戸建て住宅にお住まいでサイディングを使用している方はぜひ参考にしてください。
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自宅の外壁がサイディング材なのかわからない方も多いと思います。
ですので、サイディングとはどういったものなのか、またサイディングの種類をご紹介していきます。
サイディングとは
サイディングとは、住宅の外壁に使用される仕上げ材の一種です。
サイディングは、薄い板状の外壁材で、英語では「siding」と書き、直訳すると「建築用の羽目板」となります。
このサイディングは、日本で一番使用されている外壁材で、非常に優れた性能を持っています。
以前は外壁材といえばモルタル(セメントと砂を混ぜたもの)が多かったのですが、近年ではサイディングが主流となっています。
サイディングには、大きく4つの種類がありそれぞれで性能やメンテナンスが必要となる期間が異なります。
サイディングの特徴
サイディングの特徴には、大きく3つの特徴があります。
まず1つ目の特徴は、工事費用や材料費が安く済むという点です。
サイディングは、1㎡あたりの価格が五千円前後と非常に安く、耐久性や防水性が優れているため非常にコストパフォーマンスの良い商品です。
施工に関しても非常に簡単にできるため、工賃を抑えて施工ができます。
2つ目の特徴は、種類やデザインが豊富という点です。
サイデングには、4つの種類があるのにくわえて、デザインやカラーバリエーションが豊富にあるため、住宅を建てるときに自分好みの外装に仕上げることができます。
また、種類ごとに特性も異なるので、住んでいる地域や費用に合わせて柔軟に対応することが可能です。
3つ目の特徴は、耐久性・防水性・防汚性に優れている点です。
サイディングは、金属製やセメントで作られたものが多いため、耐久性や防水性が非常に高くなっています。
基本的にどの種類でも10年前はリフォーム要らずで使用でき、最近では色褪せなどを30年間保証してもらえるような商品も出てきています。
ここからはサイディング4つの種類について紹介します。
種類①窯業系(ようぎょうけい)サイディング
窯業系サイディングとは、セメントや繊維質などを原料とした板状の外壁材のことです。
一戸建て住宅のおよそ80%に使用されているサイディング材ですが、そのほとんどが窯業系サイディングです。
この窯業系サイディングは、金属や木繊維を使用して作られており耐久性がありながらも価格が安価といった特徴があります。
また、タイル調のデザインや木目調のデザインなど種類も豊富に取り揃えています。
種類②金属サイディング
金属サイディングとは、文字どおり金属の鋼板を使用したサイディングです。
少し前までは、トタンなどが使用されていましたが、最近ではアルミやステンレス製の商品が主流となってきています。
金属製なので、耐久性があるのはもちろん、耐熱性や防音製に優れており、窯業サイディングの次に人気の外壁材です。
種類③樹脂サイディング
樹脂サイディングとは、アメリカ発の外壁材で塩化ビニル(プラスチック)を使用した外壁材です。
日本では、あまり使用されていませんがアメリカでは50%近いシェアを獲得しています。
また、プラスチックでできているので、非常に軽量で塩害や凍結に強いといった特徴があります。
この樹脂サイディングは、優れた外壁材ですが日本でのシェアが1~2%ほどなので、施工できる業者もあまりいません。
種類④木質サイディング
木質サイディングとは、木を材料としたサイディングで、天然の木材に専用の塗料を塗って施工する外壁材です。
昔は木質サイディングの住宅も多かったですが、他のサイディングが誕生したことや防火の観点から、全国でのシェアは減少していきました。
しかし、最近では技術の発展により、防火性能の高いものが開発されており再び注目を集めています。
天然の木材を使用して外壁を作るので、木材の温かみを感じたい方や、他の住宅とは異なるデザインにしたい方に好まれています。
サイディング材のメンテナンスやリフォームが必要になる時期
サイディングは、耐久性に優れていますが、雨風や紫外線などの影響を受けるため、劣化は免れません。
そのため、サイディングを長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要となります。
サイディングは、種類によってメンテナンス期間やリフォームが必要になる期間が異なります。
ですので、種類別にメンテナンスが必要な状況と期間をご紹介していきます。
①窯業系サイディングのメンテナンス時期と耐用年数
窯業系サイディングの耐用年数は、20~40年が一般的となっています。
メンテナンスが必要な時期は、8~15年と言われており、この時期になるとコーキングや塗装のメンテナンスが必要になります。
②金属サイディングのメンテナンス時期と耐用年数
金属サイディングの耐用年数も、20~40年となっています。
メンテナンス時期は、10年~15年となっており、この時期になると金属のサビやコーキングの補修が必要になります。
③木材サイディングのメンテナンス時期と耐用年数
木材サイディングの耐用年数は、15~40年となっており他と比べると少しだけ短くなっています。
メンテナンス時期は、3~10年と言われており、他のものより防水性が低いので高い頻度で塗装をする必要があります。
④樹脂サイディングのメンテナンス時期と耐用年数
樹脂サイディングの耐用年数は、20~50年となっており他のものより耐用年数が長くなっています。
メンテナンスが必要な時期は、10~30年となっており、メンテナンスに関しても少ない頻度で済みます。
補修に関しては、コーキングが使用されていることもほとんどないので、30年以内に塗装をすれば十分です。
サイディングのメンテナンスで塗装が重要な理由
サイディングでは、どの種類でも塗装が必須のメンテナンスとなっていますが、なぜ塗装が必要なのでしょうか?
ここでは、塗装が必要な理由とメンテナンスが必要な状況を解説していきます。
サイディング塗装が必要な理由
サイディング塗装が必要な理由は、紫外線や雨による劣化を防ぐためです。
耐久性や防水性が高い材質を使用していたとしても、外壁は常に雨風にさらされているので、数十年にわたり使用していれば性能は落ち劣化のスピードを早めることになります。
ですので、劣化を少しでも抑えるためには定期的な塗装が必要になります。
メンテナンスをしなければ外壁はどんどん劣化していきますので、サイディングに劣化症状が出たならば早めの段階で修繕を行いましょう。
なお、メンテナンス周期はケースバイケースですが、サイディングは塗装・部分補修・重ね張りなどの補修方法では補修しきれないときには、張り替えが必要になります。
ここからは自分で出来る点検項目を3つご紹介します。
点検項目①コーキングの劣化
コーキングとは、建物の気密性や防水性向上を目的として、隙間を目地材などで充填することを言います。
コーキングの劣化が見られる場合は、塗装の効果もきれている場合が多いので、メンテナンス時期の目安にしてください。
通常、コーキングの耐久性は5~10年が目安となっているので、このタイミングで塗装をするとサイディングの劣化を防ぐことができます。
点検項目②チョーキング現象
チョーキング現象が起きた場合も塗装のメンテナンス時期と言えます。
チョーキングとは、壁を触ったときに白い粉が手に着く状態のことです。
白い粉が手につくときは、塗装が劣化しているサインなので、サイディングの塗装をしましょう。
点検項目③壁のひび割れ
住宅の外壁が割れている場合もメンテナンス時期と言えます。
外壁のひび割れは、およそ10年たったころに見られる現象で、放置しておくと雨に濡れたりしてサイディングが劣化してしまうので、メンテナンスをおこなうようにしてください。
まとめ
一戸建て住宅のサイディング耐用年数やメンテナンスが必要な期間を解説しました。
住宅の外壁をしっかりとみる機会もあまりないと思いますが、メンテナンスをしなければ外壁が劣化してしまうので、定期的に確認して必要であれば補修をするようにしてください。
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着
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