高齢者のかたが新たな賃貸契約を検討する場合、入居の審査で断られてしまうケースがあります。
理由はさまざまですが、いざ利用しようとしたときに断られてしまわないよう、注意すべきポイントを押さえておきましょう。
こちらでは、高齢者のかたが賃貸契約が難しい理由や、入居するための打開策をご紹介いたします。
＼お気軽にご相談ください！／
弊社へのお問い合わせはこちら高齢者は入居できない？賃貸物件を借りられない理由
家族と疎遠
高齢者が借りられない理由として最初に挙げられるのが、家族と疎遠なかたは契約が難しい、という点です。
一人で入居を希望する高齢者の場合、家族や身内と疎遠のケースがあります。
万が一、なにかあったときに連絡のとれる身内のかたがいないと、物件を貸す側にとっては大きなリスクとして考えられるでしょう。
とくに、現在住んでいる場所から離れた場所となると、急病など突然の対応にも間に合わず、大家さんへの負担だけが増えてしまいます。
そのため、入居を希望する場合には、家族との同居を条件に契約されるところもあります。
家賃滞納を懸念
次に挙げられるのが、家賃の支払い問題について
現在働いているかたであれば、ある程度の年齢でも収入がしっかり証明できるため、スムーズに入居できる確率も高いでしょう。
しかし、年金のみで生活をしている高齢者の場合、収入のない月もあるため、家賃の支払いに影響がでるのではないかと懸念されてしまいます。
場合によっては、長期での家賃滞納も想定されるため、契約をためらってしまう大家さんも少なくありません。
安定した収入や貯金などは、入居するための条件にも大事なポイントといえます。
高齢者トラブルを避けたい
年齢を問わず、問題になりやすいのが隣人同士のトラブルです。
とくに、独身高齢者になると、周りで止めに入るかたがいないこともあり、その問題も大きくなりがちといえます。
また、認知症などの高齢者トラブルというのも、大家さんにとってできる限り避けたい課題です。
隣人同士の騒音トラブルは、管理する人間からすると爆弾の火種と判断されかねません。
そのため、認知症の疑いがあり、周りに介護できる人がいない場合などは、契約が難しくなるでしょう。
また、パニック症候群など精神的な病を持ち合わせていると、のちのトラブルを避けるために面談時に断られてしまうケースもあります。
できる限り安心して過ごせる環境にしたい、というのは住む人だけではなく管理する側も同じであることを理解しておきましょう。
孤独死に対する懸念
高齢者が新たな住まいを探す上で、一緒に住む人間がいないということは、孤独死を迎える可能性も想定しなければいけません。
そのため、体に何らかの不自由がある場合、新たな賃貸契約が難しくなりがちといえます。
とくに、病院へ定期的に通っているかただと、周りで支えてもらえるような人はいないか質問されるでしょう。
ある程度年齢を重ねていても、健康的な姿であれば問題ないかもしれませんが、新たな住まいで暮らす場合には先を見据えた話をしないと、スムーズな契約が難しいといえます。
高齢者が賃貸契約を結ぶ際のポイントについて
生活がしやすい環境のなかで選ぶ
大家さんにとって一番安心できることは、契約者以外にも常に連絡がとれるかたが周りにいるかどうかです。
そのため、家族や親せきが近くに住んでいることを明確にしておきましょう。
とくに、お子さまやお孫さまが近くにいれば、急なときにも話がしやすくて安心されます。
そのほか、かかりつけ医が近いというのも、大家さんにとっては安心できるポイントでしょう。
また、バリアフリーに対応した物件というのは、高齢者のかたでも生活しやすいものとなっているため、比較的契約が結びやすい物件ともいえます。
契約時に身元保証人を立てる
近くに身内がいるものの、家族関係までは大家さんからは見分けができません。
賃貸契約に対し、確固たる安心材料を設けるためにも、身元保証人を立てる方法がベターといえます。
とくに、息子夫婦など現在も元気にされているかたが保証人になることで、審査のハードルもぐっと下げられるでしょう。
保証人というと嫌がるかたもいますが、あくまで高齢者のかたに何かあったときの保険として設けられたもの、と割り切る考えかたも大切です。
高齢者向け賃貸住宅に住む
通常の賃貸契約が結べない場合、高齢者のかたが契約しやすい物件を利用してみましょう。
その一つとして、民間事業者によって運営されている、高齢者向け賃貸住宅を選んでみるのがおすすめです。
こちらは年齢を問わず、共同生活も不要の住まいになるため、新たな住まいをお探しのかたにうってつけといえます。
ただし、一定の入居条件があったり、物件の数自体が多くなく希望の物件に入れないこともありますので注意しましょう。
家賃債務保証を使う
どうしても保証人となれるかたが身内にいない場合、家賃債務保証を使ってみるのも一つの方法です。
専用の保証会社が間に入ることで、連帯保証人のような役割を担ってもらえます。
この場合、家賃とは別に保証料が必要となります。
ただし、その場合も緊急連絡先は必要になり、関係の近い人の方が審査も通りやすくなります。
高齢者が賃貸契約を結ぶ際の注意点について
入居前にしっかりと話し合いの時間を取る
まず、入居前には大家さんとしっかり話し合える時間をとりましょう。
住まいを貸す側も人間ですから、どういった理由で賃貸物件を探しているのかを聞きたいと考えます。
そのなかで、現状の住まいや収入、家族が近くに住んでいるのかなど、明確に話しておくことが大切です。
もしかしたら借りられないかも、と考えてしまい、嘘をついてしまうのはもっともダメな行為であることを理解しましょう。
無断で家賃を滞納しない
無断で家賃を滞納してしまうのは、借りる側としての信用を失ってしまう原因になります。
そのため、支払いが遅れそうなときには、事前に相談するようにしましょう。
また、いつであれば支払いができるのか、またなぜ今回遅れてしまったのか、というのも説明できるとベストです。
注意点として、大家さんになるべく心配をかけないための心がけも忘れないようにしましょう。
なにかあったときにはすぐに大家さんへ相談
高齢者のかたが一番気を付けるべきことは、何かあったときすぐ連絡が取れるようにしておくことです。
そのため、大家さんに対しても常に連絡が取れる電話番号を共有しておくようにしましょう。
また、普段他愛もない会話のなかでも、日々の生活も報告すると、相手にとっても安心してもらえる材料になります。
あまり自分のことを話したくない、と会話を拒むのではなく、できる限り周りにもオープンな気持ちであることが大切です。
必要な保険の加入を忘れずに
原状回復費用を賄うための保険加入は、どんな人であっても利用しておくべきポイントです。
とくに、貯金がないかたや、今後まとまった収入がないかたの場合、いざというときに支払いができない、というトラブルは避けておかなければいけません。
また、万が一のことを備え、遺品整理やお葬式費用も支払えるよう、少額保険に加入しておくことも大切です。
最後の最後で迷惑をかけないためにも、できることをしっかりとおこなっておくよう心がけましょう。
まとめ
現在の日本では高齢化が進んでいるため、今後ますます高齢世帯は増え続け、賃貸物件に入居を希望する高齢者も増えるでしょう。
しかし高齢者のかたが新たな賃貸契約を結ぶためには、さまざまなハードルや注意点をクリアしておく必要があります。
契約先の大家さんにとって安心して貸してもらえるよう、できるかぎりの安心材料を準備しておきましょう。
【賃貸物件を探す】
【売買物件を探す】
1940年創業、台東区・荒川区で地域愛着
＼お気軽にご相談ください！／
弊社へのお問い合わせはこちら
