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賃貸住宅のお部屋探しでは、間取りなどのほか、設備も気になるところです。
「ガス」についても、「都市ガス」や「プロパンガス」と明記された情報が目にとまったことはないでしょうか?
実は、種類によって料金やメリットなども変わってくる可能性があります。
今回は、2種類の特徴や性質の違いなどを解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら料金が安い!?賃貸住宅でも使われる「都市ガス」の特徴や安全性
賃貸住宅と「ガス」
普段の生活では、種類について意識することは少ないですよね。
一般的に住宅で使用されるガスは、都市ガスとプロパンガスに分けられます。
賃貸住宅でも、この2種類のいずれかが使われています。
名前のとおり「都市ガス」は発達した市街地などで使われており、導管を用いて供給されています。
一方「プロパンガス」は、各住宅にガスボンベを設置して使うので、導管の敷く必要がなく、住宅が少ない地域でも広く活用されるのが特徴です。
ライフラインのひとつである「ガス」ですが、種類によるさまざまな違いや特徴について詳しく知っているという方は少ないかもしれません。
賃貸住宅のお部屋選びの参考としても、2種類の特徴をチェックしていきましょう。
利用できる地域と成分などによる安全性
前述の通り、基本的には人の多い地域で使われているのが「都市ガス」です。
供給するために、地下には導管を張り巡らせ、この導管から賃貸住宅を含む各家庭に届けられます。
しかし、この導管の設置にかかるコストが高額であるため、利用できるのが人口が密集した一部の地域に限られています。
実際に東京などの普及率は8割以上ともいわれています。
そんな都市ガスは、人体に無害といわれる天然ガスが原料で、主成分はメタンです。
二酸化炭素の排出量も少なく、比較的エコといえるでしょう。
原料の多くをオーストラリアや、マレーシアなどの国から輸入しています。
空気よりも軽い性質があるので、もしもガス漏れがおきた場合には、拡散されやすく安心です。
気になる料金
気になる料金ですが「お得なのは都市ガス」と耳にしたことはありますか?
実は、2種類のガスはどちらも基本的な計算方法は次の式となります。
基本料金+従量料金(単位料金×使用量)
では、なぜ比較的安いかというと、ボンベの運送や設置、交換などがないため、導管による供給で人件費をおさえられるからです。
2017年からは都市ガスも自由化されたので、賃貸住宅でも会社を選ぶことが可能です。
ガス会社により料金プランがあり、電話やWEBで、申込書の取り寄せや受付ができるケースがあります。
ちなみに、賃貸住宅でガスの契約先を決めるのは大家さんや管理会社です。
配管されている地域=都市ガスとは限らないので、賃貸住宅でお部屋探しするときは、確認してみましょう。
火力が強い!?賃貸住宅でも使われる「プロパンガス」の特徴や安全性
広く活用されている理由と安全性
プロパンガスは「LPガス」といわれています。
大きなボンベが、住宅の裏などに設置されているのを見かけた事があると思います。
導管の設置が必要ないことが大きな特徴のため、先で触れたとおり、住宅が少ないエリアの賃貸住宅などでも広く活用されています。
主成分は、名前から連想できるとおりプロパンやブタンです。
LPガス(liquefied petroleum gas)という別名は、液化石油ガスを略して表しています。
LPも、原料を輸入に頼っていますが、カタールやアブダビほか、中東やアメリアなどが輸入国です。
プロパンのガスは、空気よりも重いという特徴もあるため、もしも漏れたら部屋の下のほうにガスがたまります。
そのため警報器も、床に近い位置に取り付けます。
万一、ガス漏れがおきた場合には、窓を開放し、箒などで室内の下にたまったガスを外へかき出しましょう。
また、意外なことにガスはもともと無臭です。
ガスというと独特の臭いを連想しますよね。
あの臭いは、ガス漏れに気づかせるための安全対策として着臭されているのです。
安全面でいうと、現在のプロパンガスには警報器やマイコンメーター、安全機器の取付けなどもされています。
今では、2種類のガスはいずれも変わらないほどの安全性をもつといわれています。
強い火力と使える機器
プロパンガスには、火力があるイメージをもつ人も多いのではないでしょうか。
設置する初期費用も安いので、プロのシェフたちが腕をふるうレストランでも、よく採用されています。
熱量が火力の強さともいえますが、プロパンやブタンは熱量の高さも特徴です。
LPガスの熱量は約2万4,000Kcal/1m3。
都市ガスと単純に比較すると、2倍以上の熱量を誇ります。
そのため、料理好きの人などにもおすすめですが、2つの火力の違いは、一般家庭や賃貸住宅においては大差を感じないかもしれません。
というのも、都市ガスの器具は熱量を補うように、コンロ穴からガスの量が多く出るよう設計されています。
また2種類のガスは原料の違いから、同じ機器が使えないことも覚えておきましょう。
たとえば、都市ガスの賃貸住宅から、LPの賃貸住宅に引っ越す場合には器具の変更が必要になります。
賃貸住宅で使うならどっち!?2種類のガスのメリットデメリットを比較
それぞれの特徴やよさの違いがある2つのガス。
賃貸住宅のお部屋探しの参考のためにも、メリットとデメリットも比較してみておきましょう。
都市ガスのメリット&デメリット
大きな利点は、料金の安さといえるでしょう。
公共料金という扱いだったので、適正価格を目安にすることができ、賃貸住宅を探す際も相場を調べることもできます。
自由化されたあとも、比較的安定した料金で急な値上がりの可能性が低いことも、料金面での魅力といえますね。
賃貸住宅ではあまり気にならないかもしれませんが、ボンベのように場所をとる保管場所が必要ないのも利点です。
一方で、デメリットは初期工事費用の高さです。
もしも配管がなく契約する場合、地下に配管する工事をすることとなり、10万円以上かかることが予想されます。
住宅までの引き込む距離で、さらに費用がかかることもあり得ます。
また、災害がおきたとき、ガス導管が地下に埋設されているため、復旧まで何日も要してしまう可能性もあります。
しかし、災害がおきたら自動的に供給が停止されるというの点は、高い安心感につながりますね。
プロパンガスのメリット&デメリット
供給地域に制限がなく、ボンベを設置するだけで、広く使えることがプロパンガスの大きな利点です。
同時に、初期費用の安さがメリットで挙げられます。
より本格的な料理をする人、あるいは火力の強さを活かして、時短で調理したい人にも向いているでしょう。
安心できるメリットとしては、災害時に復旧の早さも利点として挙げられます。
デメリットは、料金面で注意点があります。
プロパンガスは公共料金ではないので、地域が同じであっても自由料金のため、基本料金が異なってきます。
具体的には、ガス会社が自由に単位料金を設定できます。
そのため、値上げなどの可能性があることも注意点といえるでしょう。
まとめ
賃貸住宅でも使われる2つのガスの種類と特徴の違いなどを解説しました。
内覧で見分けるときには、敷地内にボンベがあったり、警報器が室内の下の方に取り付けられていたりしたらLPガスと察することができますが、まずは不動産会社に聞くのが確実です。
設備についても自分のライフタイルにあった賃貸住宅を選びたいですね。
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