賃貸であっても、快適に生活するためにDIYしたいと考えることがあります。
隣の音が気になる、反対に自分たちの出す生活音が迷惑をかけないか心配、外気の影響を受けるのをなんとかしたいなど、いろいろな理由があるでしょう。
そこでこの記事では、賃貸でできる生活改善のDIYを、部屋の防音対策と窓の断熱や遮光に絞って紹介します。
賃貸でDIYするときに気になる「原状回復」についてもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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まずは、賃貸でもできる防音DIYで役立つグッズを3つ紹介します。
防音の生活改善グッズ①壁用の防音シート
賃貸で防音のDIYをするときには、壁に遮音材や吸音材を貼ると効果があります。
しかし、本格的な遮音材や吸音材は価格も高いため、広範囲に対応するのは少々厳しいかもしれません。
そんなときは、発泡スチロールでできた壁材や、クッションシートを貼り付けるのがおすすめです。
発泡スチロールの壁材やクッションシートは、色やデザインも豊富なので、お部屋のイメージチェンジができることもポイントです。
裏に接着シートがついているものもありますが、粘着が強力なものが多いので、剥がすときに跡が残ってしまうかもしれません。
貼り付けるときには、剥がしたときに跡が残らないマスキングテープを利用するのがおすすめです。
防音の生活改善グッズ②防音用の床用カーペット
子どもが走り回る、硬いものを落としたときの音が気になるなら、防音用の床用カーペットを敷きましょう。
子どもがよく遊ぶ場所や、走り回ることが多いスペースに敷いておけば、階下への音が気にならなくなります。
1枚の大きなものではなく、40cm角程度のパネル状になっているタイプを選べば、必要な枚数だけ購入できます。
洗えるタイプなら、なにかをこぼした部分だけ外して洗うことも可能です。
防音の生活改善グッズ③隙間を埋めるドア用テープ
防音は、音がもれる隙間を防ぐことが基本です。
部屋の音漏れが気になるときには、ドアの隙間に貼って使える、スポンジ状のドア用テープを活用しましょう。
直接貼り付けてしまうと、剥がすときが大変なので、まずマスキングテープを貼った上に取り付けるのがおすすめです。
賃貸でできる窓の生活改善DIY
ここからは、窓からの冷気が気になる、西日が差し込んで部屋が暑い、といった悩みを解消するのに役立つグッズを3つ紹介します。
窓の生活改善グッズ①断熱カーテン
窓から吹き込む冷気が気になるときには、カーテンを断熱カーテンに取り換えてみましょう。
断熱カーテンは、布というよりビニールのような素材でできていて、断熱に特化して作られたものです。
断熱カーテンを取り付けるときには、下から冷気が吹き込まないよう、窓の高さよりも長めに取り付けるのがポイントです。
見た目がシャワーカーテンのようで気になるようなら、冬の間だけレースのカーテンの代わりに取り付けても良いでしょう。
窓の生活改善グッズ②断熱専用のプチプチシート
窓を断熱するには、窓ガラスに直接プチプチシートを貼り付けるのも効果的です。
一般的なプチプチは、片面にしかフィルムがありませんが、断熱に使うときには、両面にフィルムが貼られたタイプを選ぶことがポイントです。
窓ガラスに貼り付けるときには、両面テープを利用して、隙間がないよう、窓のサイズぴったりにカットするようにしてください。
窓の生活改善グッズ③遮光シート
強い西日が差し込んで、夏になると部屋が温室のように高温になってしまうなら、窓に遮光シートを貼ると効果があります。
遮光シートは、マジックミラーのようになっていて、中からは外が見えますが、外からの光は反射して跳ね返すようになっています。
水だけを使って窓ガラスに吸着させるので、剥がした跡が残ることもありません。
遮光シートは紫外線もカットしてくれるので、フローリングや家具の日焼けを防げることもポイントです。
賃貸のDIYは原状回復の範囲を知って楽しもう
賃貸でDIYをするときに、原状回復義務が気になる方も多いのではないでしょうか。
賃貸に入居するときに課される原状回復義務とはどのようなものなのか、どの範囲ならDIYを楽しめるのかを説明します。
原状回復義務とは?
原状回復義務とは、賃貸物件を退去するときに、「もとの状態に戻す」ことを指します。
しかし、もとに戻すといっても、何年も住んでいた部屋を借りたときと同じ状態に戻せるかというと、実際は難しいのではないでしょうか。
借りた部屋の西日が強くて、壁紙やフローリングがやけてしまった、食器棚を置いていた部分のクッションフロアにへこみができたなど、生活しているだけで発生する損傷もあるのが現実です。
そこで国土交通省では、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で、原状回復の基準を示しています。
ガイドラインによると、原状回復は、「生活していたなかで、貸借人の故意や過失、善管注意義務違反など、通常の使用を超える範囲で起こった損耗を復旧すること」とされています。
善管注意義務とは、賃貸においては、簡単にいえば「人から借りているものと認識して、大切に扱う」ことです。
つまり、借りている部屋であることを意識して、大切に住んでいたのであれば、経年劣化などは原状回復義務には含まれないことを意味します。
DIYによる原状回復義務は契約書を確認
ガイドラインによると、壁などの画びょうやピンの穴などについては、「ポスターやカレンダーなどの掲示は通常の生活で行われること」とされ、通常の損耗とされています。
対して壁にネジやクギで穴をあけることについては、「画びょうなどに比べて深く範囲も広いため、通常の損耗を超える」と明記されています。
ただし、国のガイドラインで画びょうやピンの穴程度は原状回復の義務はないとされていても、実際に原状回復の対象とされるかどうかは、賃貸契約書を確認しないとわかりません。
契約書に「画びょうNG」と記載されていれば、ルールは守る必要があるでしょう。
どの範囲までDIYが許されるのかは、賃貸契約書を隅々まで確認し、不明な場合には事前に大家さんや不動産会社に確認するのが無難です。
DIY型賃貸も検討
賃貸物件のなかには、DIY型賃貸と呼ばれる物件があります。
DIY型賃貸は、貸主がリフォーム費用を捻出できないときに、「好きなようにリフォームして住んでください」と貸し出す物件を指します。
一般的には築年数が古く、相場よりも安い賃料で、原状回復の義務を課さずに借りられることが特徴です。
賃貸でDIYを楽しみたいなら、DIY型賃貸を探してみるのも方法のひとつです。
ただし、DIY型賃貸を借りるときには、のちのちのトラブルを避けるためにも
●DIYの費用や工事は借り主と貸主のどちらが負担するのか
●工事部分の所有権はどちらにあるのか
●原状回復の義務はないのか
といった内容が、契約書で明確にされているかを確認するようにしましょう。
まとめ
賃貸でできる、防音や遮熱など、生活改善に役立つDIYの工夫を紹介してきました。
賃貸でDIYを行うときには、退去時に原状回復が必要なことを想定しておくことが大切です。
契約書の隅々まで目を通し、不明なときにはあらかじめ家主や不動産会社に確認するようにしてください。
思いっきりDIYを楽しみたいときには、DIY型賃貸を探してみるのもおすすめです。
1940年創業、台東区・荒川区で地域愛着
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