引っ越しの多い季節といえば、1月から4月の転勤・就職・入学シーズンですよね。
自分が入居したい時期は引っ越し業者が忙しく、やむを得ず個人で引っ越しをしなければならない、または極力引っ越し費用を抑えたいため、個人で引っ越し作業や荷造りをする方もいるでしょう。
このような時に気をつけたいのは、梱包方法と運搬、事前準備で、できるだけスムーズに問題なく引っ越しをしたいものです。
そこで今回は、個人で引っ越しをするにあたって気をつけたいポイントと手順について解説します!
業者に依頼する時も、個人で引っ越しする時も、荷造りのコツは同じです。
ただし、荷物はすべて自分たちで運ばなくてはならないので、より一層梱包方法に気を遣ったほうが引っ越し当日にわずらわしさを感じないでしょう。
<梱包していく順番を決める>
引っ越しの荷造りにあたって最初にすることは、部屋をブロックに分けることです。
間取りによって異なりますが、キッチン周り、リビング、浴室・トイレ、玄関といったようにブロック分けをして、近い場所になる荷物同士で入れていきましょう。
そして、ブロック分けをした場所をさらに細かくして、実際に梱包していきます。
たとえば、キッチン周りの場合、お皿・マグカップ・グラス類の「食器類」、菜箸・攪拌機などの「調理器具」、買い置きしておいた調味料や洗剤など…このように細かくわけて梱包しましょう。
そうすることにより、引っ越し先で荷物を開封した時に手際よく整理していけるでしょう。
<重たいものは小さなダンボール・軽いものは大きなダンボール>
個人で引っ越しをする際には、自分が無理なく持てる重さで梱包しておくことが重要です。
食器類・本・映像、音響機器といった、比較的重量のある荷物は小さめのダンボールに、衣類やタオルなど、比較的軽いものは大きめのダンボールに詰めていくとよいでしょう。
梱包する中身によってダンボールのサイズを分けておくと、中身がどのようなものでどの程度の重量であるかといったことが一目で判断しやすいのです。
<使用頻度の少ないものから梱包>
食器類や化粧品などの日々使用するものは最後に梱包をして、シーズンオフの衣類や家電、買い置きしておいたものを最初に梱包します。
すると、今後使用する予定のないものも出てくる可能性があるので、これらは荷物に詰めずに思い切って捨ててしまうのもよいでしょう。
引っ越した先で使用しないものを持って行ったとしても、そのぶん荷物が多くなるだけですよね。
片付けも兼ねて、少し余裕がある時から整理整頓をしながら梱包していくと効率よく、梱包した荷物を開けず引っ越し準備が進んでいくはずです。
個人で引っ越しをする時は、業者に依頼する時より一層、さまざまなことに気をつけなければなりません。
特に、引火する可能性のあるものなどの危険物は、細心の注意を払って移動させなければならず、他の荷物とまとめないほうがよいこともあるでしょう。
ここでは、運搬の際に気をつけたい3つのポイントについて紹介します。
<床・壁・備え付けの家財に傷をつけないように!>
業者のプロが引っ越し作業をする時には、床や壁、角やエレベーター内など、あらゆる場所にカバーなどをつけて、建物に傷をつけないためのクッションを使用しているのを見たことがあるかもしれません。
個人で引っ越しする場合は、養生程度の準備しかできないため、家や共用部分などを傷つけてしまう恐れがあります。
特に重量や高さのある家電を運ぶ時に、床や天井、壁に角を当ててしまって傷をつけがちです。
傷や汚れをつけてしまうと、最終的に修理代として数万円が請求されることもあり、「節約をするために個人で引っ越しをしたのに…」となりかねません。
このようなことが起こらないために、焦らず余裕を持って引っ越しをすること、重たい荷物を一人で無理して運ばないことなどに注意しましょう。
<洗濯機・冷蔵庫は必ず水抜きをする!>
洗濯機や冷蔵庫といった家電は、内部に水が残っていることがあるため、水抜きしないまま運送すると別の荷物が水浸しになってしまう可能性があります。
大切な荷物や車を濡らさないために、家電の取扱説明書やwebページを見て、確実に水抜きをしておきましょう。
個人で引っ越し作業をするからこそ、各家電に付随する部品を取り外しておくこと、衝撃で扉が開閉しないようにテープで留めておくことなど、細かなことにも配慮しておきたいですね。
<大きな家具は分解してまとめておく>
ラックなどの大きな家具は、分解してまとめておくことにより、持ち運びの際の作業が軽減できます。
大きくても軽いラックのようなものは分解するのが面倒ですが、運搬する時のスペースが抑えられるので、そのぶんダンボールや家電などの荷物が詰め込めるでしょう。
このような家具は、購入した時には分解されていたので問題ないのですが、そのままでは大きすぎて玄関から出せないこともあるでしょう。
引っ越し当日焦らないためにも、少し時間をかけて家具を分解しておいてくださいね。
新しい引っ越し先と入居日が決まったら、その日に向けてしっかりと準備をしておきましょう。
ここでは、引っ越し前・当日・後の3ステップのやることをリストにしているので、引っ越しを検討している段階から頭のなかでイメージしておくとよいでしょう。
<事前準備が重要!引っ越し前にやること>
当日に焦らず確実な作業をするためには、あらゆる事前準備を抜かりなく確実にしておきましょう。
引っ越しの前日までに準備しておくことはこちらです。
・引っ越しを手伝ってくれる人を探す
・レンタカーを手配する
・使用頻度の少ないものから順に梱包をはじめていく
・現在の家から新居までのルートを確認する
一般的な自家用車では、あまり荷物が載らず出し入れしにくいため、トラックやバンといった引っ越し向けのレンタカーを借りるのが無難かもしれません。
レンタル料金はかかりますが、自家用車で少しずつ運ぶよりも往復の回数が少なく、手間が軽減できるでしょう。
また、スマホのナビ機能で新居の住所を入れて、当日運転するための最短・安全なルートと、車を停める位置もチェックしておくといいかもしれません。
<引っ越し当日にやること>
いよいよ引っ越しの当日ですが、今の家と新居に傷をつけないように慎重に荷物を運びましょう。
引っ越し当日にやることは、以下のことです。
・手配したレンタカーを取りに行く
・車に荷物を積んで新居まで運ぶ
・家具・家電を配置する
・レンタカーを返却する
引っ越し当日は、季節や天候により作業性が大きく左右されます。
雨や雪の場合はすべらないこと、夏は適度な水分補給や休憩を取り入れながら、怪我や傷に気をつけながら引っ越し作業を進めていきましょう。
<終わりよければすべてよし!引っ越し後にやること>
家具・家電の設置が終わったら、その日のうちからすぐに生活できるように、使用頻度の高い日用品から荷ほどきをしていきましょう。
ダンボールや梱包材といったものは、その自治体で決められた廃棄方法を守って処分して下さいね。
ある程度片付けが終わったら、近隣住民に挨拶や、役場などで住所変更の手続きをして完了です。
引っ越し後は、荷物だけではなくさまざまな手続きをしなければならず、手間がかかりますができるだけ早く済ませておくとよいでしょう。
個人で引っ越しをする際には、節約も重要ですが、トラブルなく引っ越しが完了することが何より大事かもしれません。
引っ越し中の傷や危険物の取り扱いは、事前準備ができていなければつい焦ってしまって、近隣住民や大家さんに迷惑をかけてしまう可能性もあります。
この記事で紹介した梱包方法と運搬における注意を参考にしていただき、ノートラブルで引っ越しを頑張ってくださいね!