「戸建てを買って住んでいるけど、特に台風の時期は雨漏りが心配。っていうか雨漏りって何が原因で起きるの?」
こんにちは。1940年創業、台東区・荒川区で地域愛着の城北商事不動産部です。
雨の日に家にいたら雨漏りがしてきて困った経験があるという人は多いのではないでしょうか。
雨漏りは上からくるものだから屋根が原因だと思っている方が多いですが、実はそれだけではありません。
また雨漏りを放置すると、建物の内部で腐食を進行させてしまうので、早急に対処する必要があります。
そこで、今回は雨漏りの原因は何か、そして雨漏りの対処法について紹介します。
建物を長持ちさせるための一つの知識として知っておいて頂ければ幸いです。
雨漏りは家のどこかに隙間ができ、そこから水が侵入して発生します。そのため、「隙間ができやすい場所」というのが雨漏りの主な原因箇所と言えます。
雨漏りの原因①屋根
屋根は最も雨風の影響を受けるため、雨漏りが起きた時にまず初めに考えられる箇所です。台風や地震、経年劣化などで瓦のずれが発生したり、屋根材にヒビが出来たことなどから雨漏りが発生するケースが多いです。屋根が雨漏りの原因だった場合は、症状として天井の染み、天井クロスの浮きや剥がれなどが見られることが多いです。
雨漏りの原因②ベランダ
ベランダのヒビが原因で雨漏りが起きることもあります。ベランダは人の出入りがある分、防水塗膜が擦り切れやすく、ヒビなどのダメージが屋根や外壁よりも早くあらわれます。また、ベランダにある排水口が詰まっていると雨水が流れていかず、小さなヒビなどから建物の中に侵入してくる場合もありますので注意が必要です。ベランダが雨漏りの原因だった場合は、ベランダのすぐ下の部屋で雨漏りが発生する、ベランダの軒天井に染みができる、などの症状が出ることが多いです。
雨漏りの原因③窓サッシ
窓サッシは家の中と外を貫通している部材です。窓枠を伝って水が侵入することがあります。窓サッシの周りには壁との間を埋めるため、コーキングというゴム状の防水材を入れていることが多いです。しかしコーキングの量が少なかったり、経年劣化によってゴムが縮んで隙間を作ってしまうことがあります。サッシ枠と防水材の間に隙間ができるとそこから雨水が浸入してしまいます。窓サッシが雨漏りの原因だった場合は、窓枠からポタポタと水が落ちてくる、窓下の壁紙の剥がれ、などが症状としてよく見られます。
雨漏りの原因④外壁
外壁材は経年劣化すると、ひび割れが起こりやすい場所ですので、そこから雨水が浸入してくる場合があります。外壁が雨漏りの原因だった場合は、壁紙が浮いてくる、染みが出てくる、部屋がかび臭い、という症状が現れることがあります。
雨漏りの原因⑤給排水管
給排水管も窓サッシと同じように外壁と防水材を貫通しているので、そこに隙間があると雨が浸入する原因となります。意外と見落としやすい箇所です。
雨漏りの原因⑥天窓
天窓は家の中でも風雨にさらされ、接合部分が多い箇所です。10年前後を目安にコーキングが劣化してひび割れ、縮みが発生しやすくなりますので、塗り替えが必要です。天窓が雨漏りの原因だった場合は、窓サッシと同じように窓枠からポタポタと水が落ちてくる、窓下の壁紙の剥がれ、などが症状としてよく見られます。
ここまで雨漏りの原因をいくつか紹介してきました。しかし実際には雨漏りが起きると正確な原因を探るのは非常に難しいです。
雨漏りとは、雨水が建物のどこかから漏れ出し家の中に滴り落ちてくることです。
昔は雨漏りと聞くと、屋根が多かったかもしれませんが、現在では屋根材や工事技術の進歩もあり、屋根よりむしろ壁や窓のサッシ、壁を貫通する給排水管の隙間から水が浸入するケースも少なくありません。
屋根をつたって滴り落ちてきた雨が壁の欠損箇所から侵入してきた場合、その侵入箇所と内部で沁みができている箇所が離れている場合が多く、専門知識があってもなお欠損箇所の特定はとても難しいそうです。
一度壁内に雨水が侵入しても必ず室内に出てくるとは限らず、壁内部を通って建材が水分を吸収し内部からの腐りの原因になりかねるので注意が必要です。
さらに、水が滴り落ちた箇所はあるにもかかわらず、どこにも外部に欠損箇所が見つからず、最終的に雨漏りではなく「漏水」または「結露」が原因だったというケースもあります。
建物は常に雨風にさらされ続け、経年劣化や気候の影響を受けますので、完全に雨漏りを防ぐのは難しいです。しかし雨漏りのリスクを減らす方法はあります。
まずは雨漏りの発生をさせない為にも屋根、外壁、ベランダ、サッシなどをこまめにチェックする事が重要です。屋根材のズレやヒビ割れ、コーキングのヒビや剥がれなどを見つけたら早めの修理で修理費用を抑える事ができ、建物を長持ちさせる事にも繋がります。
次に定期的なメンテナンスを行うことです。屋根は3~5年に1度は点検、またベランダは10年~15年おきに防水工事をしましょう。修理業者やハウスメーカーなどの専門業者に見てもらうことをおススメします。
今回は建物の天敵とも言える雨漏りについて紹介しました。
雨漏りの原因は、「よくある場所」というのはありますが、実際の原因を特定するのは非常に難しいです。
また雨漏りを事前に完全に防ぐことは難しいですが、雨漏りのリスクを減らすことは出来ますので、普段から心がけてチェックやメンテナンスを行い、建物を大切に使ってあげてください。
そして、もし雨漏りが発生している可能性があるようでしたら、放置することなく早めに雨漏り診断ができる専門業者へご相談ください。
それでは、素敵な住宅ライフをお過ごしください。
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