動物が大好きで「ペットと一緒に住みたい!」という方は多いと思います。
そんな方は「ペット可」などの条件で賃貸物件を探すと思いますが、数や種類などの制限がある場合が多く、注意すべきポイントもあります。
またペットと一緒に住む場合、「退去時の費用」も意識すべき点なので、それぞれ詳しく解説していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちらペットが飼える賃貸は3種類!注意点も解説
ペットが飼える賃貸では、条件が異なる3種類の物件があります。
●ペット可
●ペット相談可
●ペット付き
どの物件がオススメなのかは状況次第なので、それぞれ解説していきます。
「ペット可」物件の特徴
一般的に犬や猫などを飼うことができる物件です。
飼えることが前提のため、他の住人とのトラブルになりづらく、愛犬などを通じて良好な関係を築きやすい環境です。
何より、堂々と一緒に住める事自体が、飼い主にとっては嬉しいことです。
ただし、注意点もあります。
まず「色んな種類のペットが何匹いてもいい」というような、自由度の高い条件は、ほとんどないものと思ってください。
つまり大半の物件は、ペット可となっていても種類や数に制限を設けている場合が多いです。
飼える種類は「犬(中型犬まで)か猫」、もしくは「犬か猫それぞれ1匹」というような条件がよく見られます。
大型犬や多頭飼いしたい場合は、物件情報をよく見て条件に当てはまるかどうかを確認してください。
あとは、不動産会社や大家さんに状況を伝えて、相談してみることをオススメします。
「ペット相談可」物件の特徴
ペット可と明確に区別できているわけではありませんが、不動産会社や大家さんに相談すれば飼える可能性がある物件です。
賃貸でペットを飼うということは、近隣住民への迷惑や部屋の状態維持などを不動産会社や大家さんは考えなくてはなりません。
飼い主が「どんな動物を飼うのか」「しつけ状況」「飼い主の人柄」などを総合的に考慮し判断しますので、NGの可能性もあります。
絶対にやるべきではないのが、相談もなしにコッソリ飼うことです。
見つかった場合に、家賃増額や違約金などのデメリットが発生する可能性が大きいです。
「ペット付き」物件の特徴
珍しいケースではありますが、猫を貸与してくれる物件のことです。
実例としてNPO法人の東京キャットガーディアンさんが運営する「猫付きマンション」という物件があります。
「猫を飼ってみたい」と思っている方は、お試し感覚で猫との生活を送れる夢のような物件です。
気に入った子がいれば、譲渡契約を交わすことで引越し後にも一緒に住むことができます。
そもそも大家さんなどが、飼うことに対して理解があるので、安心して暮らすことができます。
フランチャイズ展開もしていて全国的にも認知されて広まりつつあるものの、まだまだ地域や数が限定されているので、今後の更なる拡大に期待したいところです。
賃貸で小動物のペットを飼う時の注意点
犬や猫などの動物ではなく、ハムスターや魚などを飼いたい方もいます。
こうした小動物は、それほど目立つこともなく迷惑を掛ける可能性が少ないため、家賃の安いペット不可の物件でも飼えるのではないかと考える方もいます。
結論から言えば、こっそりと飼うのは絶対にやめましょう。
自分では迷惑にならないと思っていても、さまざまな状況を考えると可能性として迷惑になる場合があるからです。
例1~ハムスターの場合~
ハムスターであれば「小さい」「足音も目立たない」「鳴かない」ので、バレないと思いがちです。
ですが、ゲージから出している時に柱をかじったり、回し車の音が響いたりするリスクがあります。
少なからずにおいも発生するので、完全に大丈夫とは言い切れません。
例2~魚の場合~
「え?魚も駄目なの!?」と思われるかもしれません。
確かに水槽で飼うので、リスクはほとんどないと思われますが、水を扱うという点においてリスクがあります。
気づかないうちに水漏れがしていた場合には、床へのダメージや下の階まで被害が及ぶ可能性が考えられます。
さらに、大きな水槽ともなれば重量物になりますので、賃貸の一部分が変形してしまうことや傷付く場合もあります。
バレたらどうなる?
そもそも不可となっているのは、下記のような理由があります。
●物件が汚れて価値を下げたくないから
●近隣住民や隣人とのトラブルを避けるため
要は、リスクだと捉える場合が多いということです。
ですから、内緒で飼っていて見つかった場合は、下記のような対応をされる場合があります。
●退去を勧告される
●修繕費や違約金などを支払う場合がある
●飼うことを禁止される
どうしても飼いたいなら契約書の確認や相談をする
上記のリスクを減らすためには、不動産会社や大家さんに相談してみることです。
不可の物件で見つかった場合、可能性は低いですが「敷金を多めに払う」などの条件付きで飼い続けられる可能性があります。
本来なら事前に相談することが大前提ですが、隠さずに相談をすることで状況が改善することもあります。
さらに、事前に契約書をよく読んでみましょう。
不可でも「ハムスターなどの小動物なら可」などの、条件が記載されている場合があります。
自己判断せずに相談することは、後々のトラブルを避けるために必須です。
「ペット可」賃貸の退去費用はどれくらい?
基本的にペットを飼っていた場合、通常の物件よりも退去費用が高くなる傾向にあります。それは、ペットを飼うとどうしても臭いがつきますし、床を傷つけることや壁のクロスを汚してしまうケースが多いからです。
また入居する際に敷金を多めに支払うのが一般的です。多くの賃貸物件の場合、通常は敷金1ヶ月分となっていることが多いですが、ペットを飼う場合は敷金をさらに1ヶ月分追加することが多いです。
退去費用は状況次第でかなり上下するので、相場というものはありませんが、部屋の規模や内容による実例がありますので、ご紹介していきます。
1DK(家賃10万円)・敷金2ヶ月の場合
●フローリング張替え:約10万円
●壁紙張替え:約4万円
●クリーニング費用:約3万円
●その他修繕費:約1万円
退去費用の合計は約18万円ですが、事前に敷金を20万円支払っていたので、敷金の中から退去費用を賄え、敷金が戻ってきたケースです。
2DK(家賃12万円)・敷金2ヶ月の場合
●フローリング張替え:約15万円
●壁紙修繕:約3万円
●クリーニング費用:約5万円
●その他修繕費:約1万円
退去費用の合計約24万円ですが、事前に敷金を24万円支払っていたので、費用は0円となりました。退去費用と敷金を相殺できたケースです。
2LDK(家賃16万円)・敷金2ヶ月の場合
●フローリング張替え:約21万円
●壁紙修繕:約10万円
●柱修繕:約6万円
●クリーニング費用:約5万円
●その他修繕費:約3万円
退去費用の合計約45万円ですが、事前の敷金は32万円だけだったので、敷金だけでは退去費用を賄えず、約13万円が請求されるケースです。
退去時の修繕費用については国土交通省による「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というルールがあり、貸主(大家)と借主(入居者)の負担割合をまとめています。ガイドラインでは、自然に生じた傷や汚れ(経年劣化・自然摩耗)に関しては、貸主負担とされています。しかし、「飼育ペットによる柱等のキズ・臭い(ペットによる柱、クロス等にキズが付いたり、臭いが付着している場合)」は借主の負担で修繕しなくてはいけないとされていますので、ペットを飼う際は退去時の費用についてご注意ください。
退去費用を抑えるために
状況によっては、退去費用が思わぬ金額になるので、痛い出費となる場合があります。
そのため、事前に費用を抑えるためにできることを意識して、対策を実践しておくのが無難です。
汚れそう・傷つきそうな箇所には
●床の上にカーペットを敷く(ちなみにタイルカーペットやコルク床を使用すれば汚れた箇所だけ洗浄や交換ができるので便利です)
●壁に保護シートを貼る
●爪とぎなどのグッズを置く
●ペットの爪を切っておく
などの、対策を事前にすることで、費用を抑えることができるので、ぜひ実践してみて下さい。
まとめ
今回は、賃貸でペットを飼う際に意識すべきポイントや、注意点などを解説してきました。
ペットと一緒に暮らせるのは嬉しいことですが、賃貸のルールはしっかり守っておかないとトラブルになり、結果的に事態が悪化する可能性があります。
快適に住むためにも、自分の状況に合った物件選びをしてみてください。
1940年創業、台東区・荒川区で地域愛着
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