「戸建てを買っても築年数が古くなれば、どうせ価値も無くなっていくんでしょ。」
確かにその通りですが、適切な対策を行うことで建物の価値を高く維持することは可能です。
こんにちは。1940年創業、台東区・荒川区で地域愛着の城北商事不動産部です。
今回は、戸建て住宅の修繕の目安というテーマでお送りします。
建物を良い状態で維持するためのコツを紹介しますので、これから戸建て住宅の購入を検討している方や、すでに戸建て住宅を持っていて将来売却を検討している方は是非ご参考にしてください。
住宅も、人間と同じように、定期的な健康診断(点検)が必要です。
点検場所としては、下記の項目が挙げられます。
☑外壁・屋根などの屋外部
☑土台・柱・梁などの躯体部分
☑床や壁の仕上げなどの屋内部分
☑窓・戸袋などの建具
☑給排水管・トイレ・浴室・ガス管・電気設備等などの設備関係
戸建て住宅の場合、水栓器具のパッキンが3~5年で取替え、土台・床組の防腐・防蟻再処理については5~10年が目安となっております。
給湯器は10年位で、水栓器具・浴室は10~15年、キッチンシンク・トイレ・排水管、ガス管、換気設備、電気設備などは15~20年、雨戸や玄関建具・窓などは15~30年位が取替え検討の目安となります。
また、屋根は10~30年、外壁は15~20年が目安となってますが、たとえば瓦葺き屋根の場合には20~30年で全面葺替えを検討するのに対し、金属板葺き屋根の場合には10~15年位で検討が必要となる等、工法や仕様、所在地の気候等によって、補修時期や点検項目に違いがあるので、それぞれの条件を勘定したうえで適切に検討するべきでしょう。
点検の結果、少しでも不具合が見つかった場合には、早めに修繕を行うことがポイントです。
修繕するためには、ある程度まとまったお金が必要となるため、そのままにしておくケースも多いですが、不具合をそのままにしておくと、劣化が激しくなるうえ、早期に修繕するよりも、結果的に修繕費用が高くなってしまう事が多くあります。
また、最悪の場合には、修繕不可能となることも起こりえます。
点検や修繕工事を行った場合には、その内容がわかる図面、見積書、工事請負契約書、工事箇所の写真などを保管しておくことが大切です。
こうした記録は、再度の点検・修繕工事を実施する際にも役立ちます。
また、将来その住宅を売却する場合にも、修繕や点検の記録が保管されていることは、中古住宅の価値を判断する際の有用な資料となるうえ、適切に維持管理してきたことを買い手に伝えることが可能となります。
住み始めてからは、メンテナンスのスケジュールを事前に決めておくと、急な出費という事にもならず、良いかもしれませんね。