家は人生で一番高い買い物と言われています。
買う時は出来るだけ安く買いたいし、売るときは出来るだけ高く売りたいというのが心情でしょう。
では、どうしたら失敗しない不動産取引ができるでしょうか?
こんにちは。1940年創業、台東区・荒川区で地域愛着の城北商事不動産部です。
今回は、購入時から知っておきたい”建物の資産価値”について解説したいと思います。
良い物件か見分けるためにはどこを見ればいいか、まとめてみました。
不動産取引の基本知識として知って頂ければと思います。
⇒不動産の資産価値を評価する上で最も重要な要素の一つです。
都心までの距離が近いほど資産価値は高くなる傾向があり、将来売ったり貸したりするときに有利になります。
もちろん駅からの距離が近い、利便の良い場所も評価額が高くなります。
また地域によっては学区によって評価が変わるケースもあります。
逆に商業施設やオフィスが混在していたり、工場が近いといった立地条件では査定上の評価が低くなる傾向にあり、売る・貸すときの価格に影響してくる場合もあります。
⇒木造住宅では一般に築20年ほどで建物価値がなくなるといわれています。
日本の住宅は欧米に比べて寿命が短く、木造住宅では20年程度で土地価格だけになってしまうといわれています。
しかし最近では長期優良住宅の普及などで、建物を長持ちさせる動きが広がってきており、不動産の概念も少しずつ変わってきています。
⇒土地の形状によって、建物の設計は影響を受けます。
よって、整形な土地が高く評価され、不整形地は評価が低くなります。
整形地とは、長方形、あるいは正方形に整った形状の敷地です。
これに対して、不整形地は、旗竿地やL字型・三角型の土地、崖地や傾斜地・高低差のある土地などがあたります。
道路に面した間口と奥行きのバランスがとれた長方形や正方形の土地は、効率よく利用でき、建物の設計の自由度も高いです。
⇒南側に日照を遮る建物があるかどうかが評価のポイント。
日照や通風も一戸建ての資産価値を左右します。
マンションは上層階ほど日照や通風が有利になりますが、一戸建てにはそうした要素がないので、周囲の建物の立て込み具合が重要なポイントです。
特に南側に日照を遮る建物があると、評価が大きく下がってしまいます。
また現状では南側が空き地になっていても、将来高い建物が建つと資産価値が下がる可能性があるので、周囲の状況の変化も考慮したいところです。
⇒常にメンテナンスを心がければ価値が維持されやすいです。
一戸建てもメンテナンスの状態が良ければ、築年数が古くても売却価格に影響を与えます。
維持管理は資産価値にも直結するとも言われますので、どのようなリフォームを行い、メンテナンスを行ってきたかの履歴を残しておくことが、今後はますます重要になるでしょう。
例えば、定期点検などアフターメンテナンスがしっかりしていれば、購入する前に多少の判断が買主も出来る為、常に意識をしていく事が重要です。
⇒性能レベルが高いかどうかは住宅の安心要素となります。
耐震性や断熱性などの性能が高ければ、建物が古くても将来の査定時にプラスの評価になる場合があります。
特に築年数が古く耐震性に不安がある場合などは、診断や補修をしっかり行うなど、事前に住宅性能を引き上げておく事が重要です。
⇒建材の素材・住宅設備によっても評価が異なります。
中古住宅を買ってリフォームする際に、どんな素材を使うかによって将来の資産価値に影響が出るケースがございます。
例えば、むくの木材や塗り壁を利用することで、年月が経つほどに味わいが出れば、資産価値の減少を抑えることにつながるかもしれません。
また最新の住宅設備が入って、その設備を気に入る消費者が出てくれば、売る人と買う人の好みが合致するという事になりますので、さほど価格や家賃を下げなくても売ったり貸したりできることになります。
そうした視点で、リフォームの素材や住宅設備も検討してみてください。
家を新たに購入したとしても、その家にずっと住み続けるとは限りません。
10年も経つと転勤や転職、家族構成の変化などで暮らしぶりが変わり、住み替えを選択するシーンも出てきます。
その際には住み慣れた家を人に売ったり、貸したりする事が重要となります。
自分が買った住まいが売りやすいか貸しやすいか、つまり資産価値が高いかどうかは、今のうちから意識していきましょう。
ちなみに売却する場合は不動産会社に売値を査定してもらいますが、まずはその地域の相場を基に立地条件や広さなどから査定され、次にその物件の個別の条件や状態がチェックされます。
つまりどんな街のどの場所に建っているかがまず問われ、さらにその家がどんな仕様でどの程度リフォーム等を行ってきたかがポイントとなります。
不動産取引を失敗しないために、まずは上記の内容を把握して、今後の不動産購入や売却に臨んでいただければ幸いです。