物件探しをしていると、「お、この物件は安いな」と感じる物件を見つけることがあります。
しかし安い物件には必ず訳があります。
こんにちは。1940年創業、台東区・荒川区で地域愛着の城北商事不動産部です。
これまでにも安い物件の理由というのを、いくつか紹介してきました。
今回は、その一つである再建築不可の物件について、少し深掘りしていこうと思います。
再建築不可物件とは、その名の通り、建て替えができない物件のことです。
理由は様々なのですが、主には法律で定められている接道要件(道路に一定幅接していないといけないという規定)に抵触している物件になります。
再建築不可物件は様々な問題を抱えます。
まず、一般的な住宅ローンが組むことが非常に困難です。
再建築不可物件とは既存建築物が寿命を迎えたら出口がなくなり、土地としての流通性がなくなってしまう物件で担保価値がないと判断されるためです。
周辺相場から大幅に安く見えるのはこういった事情があるからです。
多くの方が住宅購入時に住宅ローンを利用しますので、ローンが難しいとわかった時点で住宅検討から外れてしまいます。
幸いにして住宅購入資金を現金で調達できる方は再建築不可物件でも購入ができますが、購入して自分が住むうちはいいのですが、不必要になり売却しようとしても、前述のとおり住宅ローンの対象になりません。
再建築不可の物件を購入できる人はかなり限られてしまいますので、売却するときにも非常に売りにくい物件となります。
上下水道の配管も隣地を経由しなければならない場合があるなど、近隣トラブルも懸念されます。
このように再建築不可物件は一般的な消費者にはお勧めできないイレギュラーな物件であることがわかります。
これまでも何回もご説明していますが、周辺相場から安いからといってホイホイ飛びついても時間の無駄になるだけです。
広告上に「再建築不可」と表記があったら、ご注意した上でご検討をしてください。