”700戸を管理する城北商事不動産部(東京都台東区)は2018年に賃貸営業・管理部のスタッフ1人が賃貸不動産経営管理士の資格を取得。空室に悩むオーナーに対して収益改善の提案に注力した結果、管理戸数を2年間で50戸増やすことができた。会社の成長を支えたのはスタッフの提案力強化だ。
全6人の社員のうち、管理業の法制化の動きを見据えて2年前に有資格者となった賃貸営業・管理部の渡邊勇太氏は、「オーナーの資産管理を行い、手数料5%に見合う管理を行っている」と語る。
通常、管理会社が行う物件管理は、家賃集金と入居者対応などが一般的な業務内容だが、近年、家賃債務保証会社が管理会社の代わりに集金や家賃滞納者への督促を行うようになった。管理会社の業務負担が減る一方で、オーナーが管理会社に物件の管理を委託するメリットは薄れてきている。同社でも集金や督促業務は家賃債務保証会社が行う。
煩わしい作業がなくなった代わりに、同社では管理手数料5%に見合うサービスをオーナーに提供するため、空室に悩むオーナーに対し、キャッシュフローの見直しや、物件の競争力を上げる提案などを行っている。
損益計算書をオーナーに提示して、収益向上の対策をアドバイスするほか、入居募集中の物件への反響数や内見数を分析。募集条件の緩和、外観の塗装、内装のリフォームといった提案を行うなど、空室対策を含めた管理を行っている。
さらに、冊子を毎月発送し、収益を上げるための工夫や、相続対策に役立つ情報をオーナーに提供。こういった取り組みにメリットを感じたオーナーから管理を受託するようになり、管理戸数の増加につながった。渡邊誠社長は「今後、事業者登録を行い、管理の質をさらに高めていきたい」と意気込みを語った。”
これからも台東区・荒川区で好循環サイクルの賃貸経営をサポート出来るよう、大家さんと協力しながら一歩ずつ精進して参ります。