部屋探しを行う時には、まず通勤や通学の利便性、駅からの立地、築年数、設備、間取りなどをいくつかの物件を比較して決めることが多いでしょう。
しかし、中にはせっかく心機一転して新生活をスタートするのだから、風水からみて運気の良い部屋を選びたいという方もいるようです。
「風水」は中国に古くから伝わる「環境学」という学問で、建造物を建築する時などに活用されてきました。
その風水から分かる、理想的な部屋の探し方を確認しておきましょう。
◆良い「気」に満ちた土地へ引っ越すことが吉
風水では「気」という言葉を頻繁に使いますが、気とは自然界が持つエネルギーのことです。
住む家は、目に見えない気を取り入れているため、やる気や元気といった良い気を多く取り入れて、邪気や陰気など悪い気を入れないようにしなければなりません。
良い気に満ちた土地や家に引っ越すことができれば、運気も自然に上がっていくでしょう。
◆まずは土地の「勢」を判断
また、風水には「勢(せい)・形(けい)・気(き)」という3つの原則がありますので、部屋探しを行う時には土地の「勢」を確認することから始めましょう。
土地の勢とは、土地が発しているエネルギーのことですが、目的の物件の建っている土地にいる時、どのように自分が感じるか注目してみましょう。
難しく考えずに、どこか陰気な雰囲気を感じる場所は避けて、明るい気持ちで過ごせる場所を選ぶとよいです。
◆建物の「形」の確認も必要
次に、物件の建物の「形」を確認しましょう。
建物の形には、「形殺(けいさつ)」と呼ばれる殺気が存在していて、この場合、住む人に悪い影響を及ぼす可能性があります。
形殺にも種類があり、「飛刃殺(ひじんさつ)」という隣の建物の角やとがったものが自宅のほうを向いている状態の場合は避けましょう。
玄関や窓に向かっている場合は、特に避けたほうがよいです。
また、T字路の突き当たりにある「丁字路口(ていじろこう)」、ビルの隙間の家である「天斬殺(てんざんさつ)」も風水では避けたほうがよいとされています。
玄関の前に、視界を遮る大木や電柱がある「頂心殺(ちょうしんさつ)」や、家の回りが高いビルになっていて囲まれた状態である「四害殺(しがいさつ)」、弓なりのカーブの外に家が建っている「反弓殺(はんきゅうさつ)」など、形殺には種類が多いので注意が必要です。
◆部屋探しでできれば避けたい施設などは?
また、近くにガソリンスタンドや寺、墓地、病院、高圧電線などがある場所はできれば避けたほうがよいですし、ごみ処理施設や刑務所(跡地も含む)も悪い気を呼び込みやすい特徴があるようです。
◆現場を歩いてみることは大切
あくまでも風水は目安と考えるのか、それとも重視するのかは人それぞれですが、部屋探しの時には実際にその周辺を歩いてみて、自分で雰囲気を感じ取ったり見たりすることは大切です。