鶯谷は東京都台東区内にある駅名です。
聞いたことはあるけど、行ったことはないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、その鶯谷がどういった場所なのかご紹介していきたいと思います。
◆鶯谷駅の鉄道情報
鶯谷駅は、JR山手線と京浜東北線の2つの路線が乗り入れています。
鶯谷駅から山手線を使うと東京都内の主要ターミナル駅である池袋駅へは15分、新宿駅へは24分、渋谷駅へは31分で行くことができます。
もう一つの乗り入れ路線である京浜東北線を使うと上り方面では秋葉原・東京・新橋駅、下り方面では埼玉県内の浦和、さいたま新都心、大宮駅などの主要駅へと足を運ぶことが可能です。
また、山手線・京浜東北線の2路線で隣駅である上野駅、電気街で有名な秋葉原駅に行くことができるのが特徴です。
一方で鶯谷駅の1日あたりの利用者数は多いとは言えず、山手線が停車する全29駅の中では最下位となっているため、通勤ラッシュ時であってもそれほど混雑することはありません。
◆鶯谷駅の特徴
鶯谷には重要文化財に指定されている寛永寺をはじめとし、他にも千手院、修禅院など伝統的な寺院が数多く存在していて、文化的・歴史的な街並みが広がっています。
鶯谷駅から徒歩5分程度の根岸一帯は江戸時代には下町の別荘地帯ということでその名を馳せていた歴史があり、正岡子規をはじめとする文学人が多く住んでいました。
住宅街周辺にはスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなど生活するにあたって利用する頻度が多いお店が揃っています。
また、飲食店に目を向けるとチェーン店のほかには、個人経営の飲食店や居酒屋も多く見られるのが特徴です。
駅前には栄養専門学校・調理製菓専門学校・飾専門学校を経営している華学園があります。
駅から徒歩10分圏内に小学校は1校、中学校は2校、高等学校も2校あり通学途中の児童や学生の姿が多いです。
一方でいわゆる企業の大規模オフィスはほとんど見られませんが、主要駅へのアクセスが良いことや賃貸物件の家賃相場や土地の地価が他の山手線駅と比べて低めなことから近年は居住地としての人気が高まってきており、ベッドタウンとしての役割を果たしています。
鶯谷というと歓楽街があり、治安が良くないというイメージを持つ人もいますが、実際にホテルが立ち並びそういった雰囲気が漂っているのは駅周辺の狭い範囲のみです。
そのエリアを離れれば雰囲気は比較的落ち着いており、住民は若年層よりは中高年層の割合の方が高いです。
鶯谷の平均家賃はワンルームで7万6千円、2LDKで13万円です。
これは山手線の停車駅全29駅の中では5本の指に入る安さです。
駅から少し離れるとマンションやアパートなどの集合住宅が多く立ち並んでいます。
戸建て住宅の購入の際に参考にする地価も23区内の平均より安くなっています。
便利さと手頃さ、生活するにはちょうどいい環境が整っていると言えるでしょう。