上野動物園は台東区の上野恩賜公園内に設置されている動物園で、正式名称を恩賜上野動物園と言います。
何と言ってもパンダが有名ですが、現在は、500種あまりの動物を飼育し、日本一の入園者数を誇る動物園です。
今回は、その上野動物園について紹介していきます。
◆上野動物園の概要
開園時間は9時30分から17時で休園日は月曜日ですが、祝日や都民の日と重なった場合はその翌日が休園日となります。
また、12月29日から翌年の1月1日にかけては年末年始休業です。
3月20日の開園記念日と5月4日のみどりの日、そして10月1日の都民の日は無料で入園できます。
上野動物園には西園と東園があり、両園を結ぶモノレールが運行されている他、歩いて行き来することも可能です。
表門があるのは東園で、西園には弁天門と池之端門があります。
表門へはJR上野駅公園口から徒歩約5分でアクセスできますが、日曜祝日は混雑し入園まで数十分かかることもあります。
一方、上野駅不忍口より徒歩約5分の距離にある弁天門は、表門と比べるとそれほど混雑しません。
池之端門へは東京メトロ根津駅より徒歩約5分でたどり着けます。
なお、すべての門でベビーカーを借りられます。
上野動物園には駐車場がないため、車でアクセスする際には上野公園第1駐車場など有料駐車場を利用する必要があります。
◆上野動物園の見所
東園の特徴は、何といってもパンダが飼育されているところです。
また、本来の生息地に近づけた環境でトラとゴリラの飼育も行われています。
「クマの丘」ではヒグマやツキノワグマなど様々な種類のクマが飼育されており、冬には冬眠する姿を見ることも可能です。
動物以外の見どころとしては、国の重要文化財に指定されている旧寛永寺五重塔や徳川家光をもてなすために建てられた茶室「閑々亭」といった歴史的建造物が挙げられます。
西園には「子ども動物園ステップ」があり、ハツカネズミやモルモットといった小動物と触れ合うことができます。
西園は不忍池に面しており、岸辺でコウノトリやペリカンが展示されているのも特徴です。
◆上野動物園の歴史
上野動物園は日本最初の動物園であり、1882年に開園しました。
当時は農商務省(現在の農林水産省と経済産業省の前身)の所管であり、主に日本の動物が飼育されていました。
1886年に宮内省所管となり、それ以降は外国の動物も飼育されるようになりました。
1924年には皇太子御成婚記念に東京市に下賜され、これが園名に恩賜と付いている理由です。
第二次世界大戦中には、脱走を防止するためとして飼育されていた多くの動物が殺処分されたという悲しい歴史があります。
終戦後は順調に復興が進み、1972年に中国から来園したジャイアントパンダの「カンカン」と「ランラン」は日本中にブームを巻き起こしました。
そして現在でもパンダを筆頭に、都内で数多くの動物が見れる場所として、カップルや家族に人気のスポットとなっています。
【施設情報】
施設名:上野動物園
住所:台東区上野公園9−83
アクセス:JR山手線上野駅公園口改札から徒歩5分・JR山手線鶯谷駅南口改札から徒歩10分
開館時間:9時30分~17時
休館日:月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)・年末年始(12月29日~翌年1月1日)