東京国立博物館は1872年に設立された日本最古の博物館です。
本館・東洋館・表慶館・法隆寺宝物館・黒田記念館・平成館の6個の展示館があります。
日本を中心とした東洋諸地域の美術作品と考古遺物約117,000件以上を収集・保管しています。
今回は、この東京国立博物館についてご紹介していきます。
◆東京国立博物館とは?
日本やアジア各地の文化財に関する保護や調査分析を目的としています。
特に文化庁と協力しながら重要文化財の収集を行い、それぞれの文化財を補修・保存するなど後世に優れた物を残していくという点で東京国立博物館には大きな社会的意義があると言えます。
また、毎年数回国立博物館や各メディアが主催となって企画展や特別展も開催されており、多くの人が鑑賞に訪れるなど活況を呈しています。
特別展以外にも、教育普及事業の一環として学生対象の講演会やインターンシップを実施したり、出版活動として東京国立博物館ニュースの隔月での発行や保存資料の調査報告も活発に行われています。
◆東京国立博物館の展示
東京国立博物館は国内でも最大規模の施設で、テーマや用途ごとにいくつかの展示会場があります。
中国や東南アジア、エジプトやインドの美術品を展示している東洋館は、1968年に谷口吉郎氏の設計に基づいて建てられ、現在ではアジアミュージアムとも呼ばれています。
1909年に開館した表慶館は、のちに大正天皇となる皇太子嘉仁親王のご結婚を記念した施設です。
ネオバロック様式の表慶館は館内に吹き抜けのドームを持ち、企画展は主にこちらで行われます。
1964年に作られた法隆寺宝物館は、法隆寺から皇室へ献納された物品を展示しています。
その数は300以上で、1999年に現在の建物が完成してからは常設展として休館日以外はほぼ毎日鑑賞することができます。
皇太子徳仁親王のご結婚を記念した平成館は2階建ての展示場で、2階では特別展が実施されるほか、1階には大講堂と考古資料の展示室があります。
このほかにも、東京国立博物館には大きな庭園があります。
応挙館や六窓庵をはじめとする歴史的建造物が移築されており、庭園内には池もあります。
しかし、こちらの庭園は公開日が限定されているので事前の確認が必要です。
◆東京国立博物館に行ってみよう!
東京国立博物館の概要を説明してきましたが、こちらには88件の国宝と636件の重要文化財が保管されており、他の場所では見られないものもたくさんあります。
例えば、雪舟による水墨画やインドのガンダーラ像など、それらを鑑賞することで文化や歴史に対する教養を深めることもできます。
特別展や企画展が通年で実施されているので日中は混雑する傾向にありますが、鶯谷エリアを訪れる、あるいは鶯谷エリアに引っ越す際にはぜひ一度訪れたい注目スポットです。