荒川区を代表する小学校のひとつに「第二日暮里小学校」があります。
この小学校は、100年以上も昔からこの荒川区の日暮里に存在している小学校です。
歴史ある日暮里の街で1世紀以上も子どもたちを見守ってきた伝統校の紹介をしていきます。
◆第二日暮里小学校の概要
「第二日暮里小学校」は1891(明治24)年11月に創立しました。
名前に「第二」とあるようにこの地域で2番目に古い学校です。
もともとは寺子屋だった「第一日暮里小学校」の分教場としてこの学校は生まれました。
そういうこともあってか、今もこの地域では多数の卒業生が生活しています。
学区は東日暮里5丁目、6丁目があたりますが、現在、荒川区では隣接学区の選択制制度をとっているため、日暮里地区に住んでいれば、「第二日暮里小学校」を希望することは可能です。
また、「第二日暮里小学校」は唱歌「夕焼け小焼け」の生まれ故郷としても有名で、繊維通りのすぐ傍には「夕焼け小焼けの石碑」があります。
これはこの歌の作詞をした中村雨紅が、この小学校で教員を務めていたという経緯から来ていて、校長室には中村雨紅直筆の「夕焼け小焼け」の歌詞が展示されています。
◆先進的な1人1台タブレットPC導入モデル校
「第二日暮里小学校」は2013(平成25)年から、「1人1台タブレットPC導入」のモデル校として先進的な教育環境を構成しています。
これには荒川区全体としても取り組んでいて、小学校だと2学級で40台ほどのタブレットPCが導入されています。
ただ、小学校で1人1台のタブレットPCが導入されているのはモデル校に指定されている「第二日暮里小学校」だけです。
これからの時代を見据えた新しい教育として、情報端末を使っての検索やコミュニケーションなど、先進的なスキル育成を進めています。
無線LANによるインターネット環境も整っていて、学校内であればどこにいてもインターネットを利用することが可能です。
これにより、校庭での調べものや自然観察などで、よりアクティブな活用ができます。
◆放課後の学習教室「ににち寺子屋」
「第二日暮里小学校」では、放課後に「ににち寺子屋」という学習教室を全学年対象に実施しています。
これは、算数、国語の2教科の基礎の定着を目指した、週に2回学校内で行われている学習教室です。希望者全員が受けることができ、学力の向上に役立っています。
これとは別に「ににちサマースクール」というものもあり、こちらは夏休み中に行っている学習教室で、前述した2教科にとどまることなく幅広い学習ができます。
◆地域で常に先を走る学校
「第二日暮里小学校」は古い歴史をもち、それでいて1人1台タブレットPCといった最先端の教育現場を構成している伝統校です。
先進的な教育環境のほか、「ににち寺子屋」のような放課後の学習教室を用意しているなど、生徒の学力向上に力を入れている様子がうかがえます。
【学校情報】
店名:第二日暮里小学校
住所:荒川区東日暮里5ー2−1
アクセス:JR山手線日暮里駅東口改札から徒歩8分
TEL: 03-3801-7218