日暮里は都心に近いにもかかわらず、自然を楽しめるスポットが沢山あるエリアです。
また、新旧の文化がバランス良く調和しており、人情が溢れる場所でもあります。
今回は、この日暮里エリアの魅力についてご紹介していきます。
◆下町情緒溢れる街
日暮里は荒川区にあり、東京の東北部に位置します。
当エリアは古くより繊維の街として栄え、下町情緒あふれる人情の町として知られています。
近年の交通手段の発展により、日暮里駅から成田空港までのアクセスが最短となっています。
勿論、都心へのアクセスも抜群で、殆どのターミナル駅をカバーしています。
鉄道路線としては、JR山手線をはじめ、京成電鉄本線や日暮里・舎人ライナーが乗り入れています。
日暮里駅の東口は、かつて駄菓子問屋で賑わっていた街で、現在はサンマークシティと称するビル街となります。
ちなみに、バスロータリーには江戸城を築いた、太田道灌の銅像が立っています。
駅の近くには桜の名所として有名な谷中霊園があり、これも有名な商店街の「谷中ぎんざ」へ通じています。
東口からは段々で高くなっており、夕焼けが美しく見られる場所として有名です。
谷中ぎんざには昔ながらの店も残っており、新しいカフェなどと調和しています。
◆歴史的な情緒を楽しめる
やなか銀座を抜けたところに谷根千があり、歴史的な情緒を楽しむことが出来ます。
また、南東は繊維問屋街となっており、ハンドメイドを趣味とする人の聖地でもあります。
日暮里駅の東側はオシャレな飲食店も多く、リーズナブルで美味しいメニューが揃っています。
中には隠れた穴場的店もあり、通好みの店が多いのも特徴です。
日暮里エリアは区内でも古い歴史のある地域で、地名の由来は室町時代の古文書に記されています。
そこでは「につほり」又は「新堀」として登場し、江戸時代には「ひぐらしの里」と呼ばれるようになりました。
江戸の庶民にとっては、夕暮れ以降の情緒豊かな遊び場となったわけです。
歴史的建造物では、浄光寺の雪見寺や本行寺の月見寺、そして青雲寺の花見寺が有名です。
周辺には風流を好む文化人が多く集まっており、文学碑なども残っています。
◆伝統工芸を受け継ぐ街
日暮里駅周辺の観光スポットしては、諏訪台の西側にある妙隆寺が挙げられます。
サクラやツツジを配した庭が見事で、周辺の寺社に影響を与えました。
そのため、日暮里の山全体が一つの庭のようになり、浮世絵のモデルともなったわけです。
一説では、その景観に見とれて日の暮れるのも忘れたことで、「日暮しの里」となったと言われています。
日暮里駅の北口周辺には、人形結髪や竹細工などの伝統工芸を受け継ぐ職人が多く住んでいます。
その多くは区の無形文化財保持者に指定されており、区全体で伝統工芸品の普及に努めています。
区主催の伝統技術展が不定期に開催されており、職人の実演や作品を目のあたりにできます。
また、北口にはファミリーで楽しめる公園もあります。
一人暮らしからファミリーの方まで住みやすい街なのが、この日暮里です。