入谷駅から北西に徒歩で4分、または鶯谷駅から北東へ徒歩で5分の住宅街の一角にある手児奈(てごな)せんべいは、創業50年以上を誇る老舗の和菓子屋です。
今回は、この手児奈せんべいについて紹介していきます。
◆様々な種類のお煎餅が揃ってます
古い町並みが残る台東区根岸に店を構えている手児奈せんべいは、3代目がお店を継ぎ、先代の奥さんが接客を担当しており、お店の外観はブルーシートの日よけの屋根に、ビッグサイズの看板となっています。
店頭にはショーケースに入れられた様々な煎餅が並び、ケースの上にもカゴに入れられたお煎餅を陳列、甘味から辛味までこだわりのお煎餅を味わうことができます。
人気の商品は甘味のあるみそ煎餅や、亀の甲羅のような形でしょうゆ味の亀の子などで、硬すぎない煎餅は食べやすく、老若男女問わず夢中になってしまうおいしさです。
辛味がお好みの方にはピリ辛の柿揚辛子という商品もあり、海苔が巻かれてある品川巻きやごまを豊富に使ったごま煎餅など、バリエーション豊かな種類の商品の中には、味違いの8枚入りのミックスパックもあります。
また、ごまが練り込まれた生地にザラメを使用した煎餅は、さらに唐辛子の味を加えた一口食べてびっくりな味わいとなっており、自分で楽しむだけではなく、お土産としても重宝するこのエリアの名物となっています。
◆古き良き姿を感じられるお店です
一口サイズや定番の丸型の煎餅など、その代々引き継がれてきた調理法と味を持つこのお店は、ディープで独特な雰囲気を漂わせるこの街にピッタリとマッチする住民の憩いの場所であり、昭和の匂いが好きな方にとっても貴重なスポットです。
お店の周辺では手焼き煎餅の匂いが漂い、横断歩道が交差する変わった場所というのもインパクトがあり、顔を上げると都内でありながら大きな空を眺めることもできます。
そして、煎餅はお茶は勿論のこと、お酒のおつまみとしても相性が良いので、家に持ち帰って呑みながら煎餅をパリパリいただくのも良いですね。
人通りも少ない、静かで落ち着いた空間の下町情緒溢れるこのエリアは、昔から続くお店や商店も多く、初めて訪れた方もどこか懐かしさを感じる不思議な街です。
何度も訪れたい、いつまでもここにいたいと思うリピーターも多く、数分で大勢の人で賑わう大都会へ行くこともできるこのエリアは、都会に疲れた方のオアシス的な存在なのかもしれません。
変わらない風景の銭湯や建物、ずっとここで暮らしてきた人達が作り上げてきた、江戸っ子の気質も感じる優しい文化は、人を選ばずに受け入れてくれる、そんな包容力を持っています。
アクセスも便利でいつでも気軽に立ち寄ることができるエリアにある台東区根岸は、癒しの場所でもあり、活力を得られる場所でもあるのです。
そんな魅力的で、時間の流れも心持ちゆっくりしているような界隈にある手児奈せんべいは、一人一人の好みに合った商品を提供してくれます。
疲れたな、と思った時は、千葉にあった、1号店の近所の手児奈霊神堂がお店の名前の由来という手児奈せんべいの煎餅を片手に、街を散策するのも楽しいかもしれませんね。
【お店情報】
店名:手児奈せんべい
住所:台東区根岸3-13-1
アクセス:JR鶯谷駅南口改札から徒歩5分・東京メトロ日比谷線入谷駅4番出口から徒歩4分
TEL: 03-3873-1489
営業時間:9:30~19:30
定休日: 無休