三ノ輪は、台東区にある東京メトロ日比谷線の駅の一つです。
今回はこの三ノ輪駅の歴史や利便性、その魅力について一緒に見ていきましょう。
◆三ノ輪の歴史
奥州街道の脇往還沿いに江戸時代以前から発達をした町で、街道の宿場町が賑わうと同時に、農家などで旅人を宿泊させていたと伝えられます。
その証として、江戸古図に三ノ輪原宿や箕輪高屋などの宿屋名が記されています。
さらに、この地は古くは岬状に海に突き出た部分にあり、水の鼻や水の輪などと呼ばれそれが転じて三ノ輪の地名になったと言われます。
1657年の大火の後に江戸から流れ込んできた大勢の人々でたいへん賑わうようになり、奥州街道を旅してきた人たちはこの地にある三ノ輪橋に来ると、江戸に着いたことを実感したと言います。
石神井川の暗渠で三ノ輪橋は姿を消すことになりますが、新政府軍の誕生で水戸へ帰ることになった徳川慶喜が、この橋の上で山岡鉄舟と別れを惜しんだ話は、今も語り継がれています。
◆三ノ輪の交通状況
三ノ輪駅は、南千住と入谷の間に位置する駅で、東京メトロ日比谷線が停車します。
この電車の主な主要駅への所要時間は、北千住まで約4分・反対方面の上野まで約4分・秋葉原まで約9分です。
駅前のバス停留所からは、都営バスと台東区循環バス「めぐりん」の利用ができ、町内はもちろん、浅草や池袋・南千住までスムーズに移動が可能です。
駅南部は、昔ながらの住宅が広がっており、レトロな雰囲気でどことなく懐かしさが感じられます。
一方で、巨大な日光街道(国道4号)と明治通りが交差する場所に位置し、浅草方面へ伸びる国際通りも交わるため、交通の利便性は周辺地域の中でトップクラスです。
◆生活しやすい街!子育て世代も安心して住める!
駅からは、アーケード状に伸びた歴史が古い商店街 ジョイフル三ノ輪や、24時間営業で日用品から衣料品まで何でも揃うワイズマート 三ノ輪店、ホームセンターやドラッグストアを併設したオリンピック 三ノ輪店など、さまざまなショッピング施設が林立し用途に合わせたお買い物が楽しめます。
また、ミシュランガイド東京に記載されたトイ・ボックスは、あっさりとした薄口の醤油ラーメンが人気で、カフェ・むぎわらいはオーガニック素材にこだわった美味しいパンがいただけます。
三ノ輪には、台東区立根岸図書館や台東区三ノ輪福祉センター・一葉記念館などの公共施設が集まっています。
子ども向けの遊具がたくさん置かれた東森公園や樋口一葉の小説の舞台になった千束稲荷神社・三ノ輪児童遊園など、子どもを安心して遊ばせられる場所や文学に触れられる施設が点在しています。
ソラスト三ノ輪やマミーズハンド三ノ輪など、1歳未満の子どもを預かってくれる保育施設も充実をしており、児童館も複数点在しているので、子どもを育てやすい環境が整っています。
台東区立東泉小学校や台東区立柏葉中学校も駅から徒歩10分圏内にあり、安心して子どもを送り出せます。
同善病院や浦尾医院・石川皮膚科など、長い間地域に密着した医療を行っている病院も揃っているので、お年寄りから小さな子供まで安心して生活を送れます。