三河島は、都内の荒川区にある場所です。
JRの駅名には三河島という名前がありますが、地名では残っておらず、現在の荒川区が三河島に当たります。
今回はこの三河島がどんな場所なのか見ていきましょう。
◆三河島の歴史
三河島の歴史は古く、遡ること江戸時代以前から荒川に存在している地域です。
当時は江戸近郊の農村地帯で、三河島菜という葉野菜の収穫が盛んに行われていました。
現代のように流通が発達していない江戸時代において、野菜からの栄養素の摂取は難しい問題です。
日本の中心に住む江戸の人にとって、三河島菜は貴重な栄養素として親しまれていました。
時代と共に技術が発展していく中で三河島菜は栽培されなくなりましたが、近年に入ってから歴史のある地元の野菜として再び収穫されるようになりました。
◆歴史の古いコリアンタウン
三河島の大きな特徴として、戦前から形成されているコリアンタウンという点が挙げられます。
都内のコリアンタウンで有名なのは大久保ですが、三河島のコリアンタウンは歴史が古く、三河島に住む方で縁者や親戚が韓国の方というケースは珍しくありません。
韓国独特の文化で街を形成しつつ、長い歴史の中で日本の文化を取り入れて変化している三河島のコリアンタウンは、大久保とはまた違ったディープな隠れスポットとなっています。
住宅街の中にひっそりと立ち並ぶ韓国のお店は、歴史が長い三河島ならではの独特な雰囲気を感じることができます。
ここでしか買えない一品や本格的な韓国料理を味わえるお店が多くあるので、韓国が好きな方には是非一度訪れてほしい場所です。
◆自然に囲まれた公園があります
他の街では中々見られない独特な面を持つ三河島ですが、都心にほど近い場所にありながら住宅地に囲まれており、治安が良く住みやすい場所でもあります。
下水処理場の上に蓋をして作られた荒川自然公園は、野球場やテニスコート、夏は無料で入れるプールがあり、地域の人々が体を動かしながら交流する憩いの場になっています。
公園内には交通公園があり、子供の自転車の練習をしたり交通ルールを学ぶことができます。
自然に囲まれた公園にはたくさんの生き物が集まり、都内に住みながら自然を身近に感じることができます。
春は満開の桜を楽しむことができ、夏は都内では珍しいホタルが集まる場所で、日本の四季を自然と共に感じることができます。
◆安心して暮らせる場所
三河島は荒川区役所を始め、警察署や消防署など、区の中心施設が集中している場所でもあります。
単身でも家族でも暮らしやすく、都内にほど近い場所にありながら地域性が強く感じられる場所です。
人々の結びつきも強くコミュニケーションが盛んなので、治安が良く安心して暮らすことができます。
図書館や区民会館、生涯学習センターもあるので、子育てに向いている場所でもあります。
都心へのアクセスも良好で、地域性が高く治安も良好、歴史の長いコリアンタウンというディープな一面を持っている三河島は、都内でもおすすめの居住スポットです。
自然豊かな荒川公園とコリアンタウンといったスポットは、他の地域から遊びに来ても楽しい場所です。
【駅情報】
駅名:三河島駅
所在地:東京都荒川区西日暮里1丁目6-10
開業年月:1905年(明治38年)4月
所属路線:常磐線