山手線沿線の中で家賃が抑えやすく、昭和の雰囲気を残している場所が多い鶯谷は、都心に住みたい人にとって、ちょっとした穴場と言えそうですね。
気になる鶯谷の治安についてお話しましょう。
■西側は閑静な住宅街
『鶯谷』といえば、ホテル街や昼飲みの雑然としたイメージが先行しがちですが、西側は閑静な住宅街です。
東京芸術大学や美術館、上野公園や動物園など、緑も多く落ち着いた雰囲気です。
上野桜木方面は、住みやすさ治安の面で問題を感じることはないでしょう。
谷中霊園周辺では、昔ながらの和菓子屋さんも見かけます。
駅の東側は、居酒屋や食堂などの飲食店も多く、良く言えば“昭和のエネルギーを思わせる”活気が感じられます。
治安については、繁華街的な飲食店、ホテルや娯楽施設が多く場所は人も集まっていますし、外国人の姿も多くなってきています。
一口に『鶯谷』といっても、東西で集まる人が違います。
治安についても、住宅街は落ち着いていますが、駅前だけは少しだけ注意が必要といったレベルでしょう。
■鶯谷で女性の一人暮らしは大丈夫?
鶯谷でなくとも、夜に、都会の街灯のない路地を歩くのは、誰もが避けたいところです。
灯りの少ないところや、ホテル街を一人でうろつくのはやめておきたいですね。
遊郭が集まっていた吉原のあったという歴史があったことからも、露出度の高い服装でうろついていると、誘われるのを期待していると思われるかもしれません。
とは言っても、昔のように“たちんぼさん”がいるわけでもありませんし、落ち着いたごく普通の服装なら、声をかけられることもなさそうです。
東側でも駅からそのまま真っ直ぐ歩けばホテル街の中を歩く必要もありません。
犯罪の発生件数を見ても、変質者や露出などもあまりないことからも、治安は都会としては普通のレベルでしょう。
■鶯谷はなかなか暮らしやすい街
近隣の住宅街では「鶯谷だから危ない」ということはなく、ごく普通の暮らしやすい街です。
ディープな場所に突撃しない限りは治安の心配はいりません。
鶯谷駅最寄りの日比谷線入谷駅方面には、下谷警察署もあります。
東京23区の犯罪発生率を比べた警視庁の資料によれば、77地区中59位とむしろ治安が良い方です。
業務スーパーなど日常のお買い物がしやすい店も多いですし、徒歩でふらりと入れる感じがいいですね。
昭和なお店に突然遭遇できる散策の楽しみもありますし、「鶯谷=ホテル街」のイメージは、電車で通るときにネオンが目立つからではないでしょうか。
根岸や入谷、上野桜木など、東京の歴史が感じられる建物や施設も多く、歩いてみると住んでみたくなる街です。