引越しとなると色々な手順を踏まなければいけません。
大まかな流れとしては、新しい引越し先を決める→今の住まいの解約通知をする→引越し先の契約を締結する→今の住まいを退去する→(引越し)→新しい住まいに入居するということになります。
このような一連の流れの中で、引越しは何ヶ月前から準備をするのが良いのでしょうか。
■大切なのは二重家賃の発生を出来る限り避けること
引越しにどれだけお金が掛かっても構わないのであれば良いのですが、少しでも引越しに掛かる費用を抑えたいということであれば、まずは家賃の支払いが極力二重にならないようにスケジュールを組むことが大切です。
家賃の支払いが二重になるとは、引越しをする前の住居(旧居)の家賃と引越し先の住居(新居)の家賃を両方とも支払う必要がある状態をいいます。
すなわち旧居の解約日の到来前に新居の家賃が発生することです。
二重の家賃の発生を防ぐために、まず、旧居の賃貸借契約書の解約条項について確認をしましょう。
通常は解約日の1ヶ月前までに予告となっていますが、まれに異なるものもあるので注意が必要です。
■二重家賃の発生を防ぐいくつかの方法
二重家賃の発生を防ぐには次の方法が考えられます。
○入居可能日(家賃発生日)が1ヶ月以上先の物件を選ぶ
物件選びをしていると入居可能日が1ヶ月以上先の物件というものがあります。
例えば新築で完成までに1ヶ月以上要するものであったり、現在入居中の物件で退去までの期間とクリーニングで入居可能日が1ヶ月以上先となっているものであったりです。
このような物件を選べば契約後、入居1ヶ月前に解約予告をすれば二重家賃の余分な発生を防ぐことができます。
ただし、このうような物件は室内を内見することが出来ないのが普通なので、注意が必要です。
○交渉によって入居可能日(家賃発生日)を遅らせてもらう
仲介業者に交渉をして入居可能日を退去日にしてもらう方法です。
大家さんの意向にもよりますが、1ヶ月未満であれば待ってくれることも多いようです。
もし、難しいようでも可能な限り遅らせてもらえれば、その分二重家賃の支払い分が少なくなります。
ただし、2月~4月は引越をしようと考えている方も多いため、交渉は難しくなります。
5月~8月頃になると入居者の動きも落ち着いてくるので交渉もしやすくなります。
○フリーレント物件を選ぶ
入居可能日から一定期間の家賃を無料にするサービスをフリーレントといいます。
このフリーレントが1ヶ月以上設定されている物件を選べば二重家賃を回避することが出来ます。
ただし、このような物件は非常に少ないです。
また通常、共益費などは無料とならないので条件をしっかり確認するようにしましょう。
■結局のところ何ヶ月前から準備するのが良いのか
まず転勤などの理由により退去日が前もって決まっているのであれば、1ヶ月以上前には解約予告をしておくほうが無駄を省くことができます。
解約予告期間が1ヶ月であれば、この1ヶ月に新居物件を選ぶ期間を加えた期間が引越しをするための準備期間ということになります。
物件選びに時間を掛けないという人であれば、1ヶ月と少しとなりますし、時間の掛かる人は2カ月以上となるかもしれません。
まず始めに相場観や物件の絞り込みを行い、不動産会社に足を運ぶのは1ヶ月前位がベストです。
新居探しは大変ですが、良い物件が見つかると良いですね。