マイホームの売却は人生で何度も経験するようなことではないため、誰もが初めての状況に戸惑ってしまいがちです。
今回はマイホームの売却で後悔しないための知識として、不動産査定の種類や流れについて紹介していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちら不動産査定は大きく分けて3種類
一口に不動産査定と言っても、種類は「AI査定」「机上査定」「訪問査定」の3パターンに大別されます。まずはそれぞれの特徴をしっかり押さえておきましょう。
【3種類の不動産査定の特徴】
AI査定⇒精度：低い 結果が出るまでの期間：1分程度
机上査定⇒精度：普通 結果が出るまでの期間：即日～3日程度
訪問査定⇒精度：高い 結果が出るまでの期間：1週間程度
ひとつずつ見ていきましょう。
◆手軽さが売りのAI査定
AI査定とは主にWeb上で展開されているサービスであり、大まかな物件情報を入力すると簡単な査定額を算出してくれるというものです。オーナーの個人情報を必要としないことから、「匿名査定」と呼ばれることもあります。基本的に過去の不動産売買における成約事例を参考にしているため、根拠に基づいた査定結果を表示してくれます。
AI査定はスマホやパソコンから査定額を調べられる手軽さと、1分程度の入力作業を終えればその場で結果が分かる所要時間の短さが大きな魅力です。電話番号の入力は求められないため、サービス利用後の営業電話に悩まされる心配もありません。一方で査定結果はあくまで入力された条件での相場であるため、細かい内容を反映した正確な査定額ではないという点には注意してください。一般的にはAIの学習素材となる事例が多いマンションタイプの査定を得意としています。ひとまず気軽にマイホームの売却目安額が知りたい場合におすすめの査定方法と言えるでしょう。
◆バランスが取れた机上査定
机上査定は不動産業者に必要な情報を渡して、簡易的に売却額を試算してもらう査定方法です。査定の所要時間は依頼先の忙しさにもよりますが早ければ即日～3日程度、遅くても5日以内には返事をもらえるでしょう。不動産業者のスタッフが査定を担当するため、物件の基本情報以外にも公示地価・路線価・最新の市場動向といった要素を反映した査定結果が期待できます。マンションタイプはもちろんのこと、戸建て住宅の査定にも強いのでマイホームが一軒家の場合におすすめな査定方法です。実際にマイホームをチェックしながら査定を行う訳ではないので、机上査定の金額がそのまま売却額になる訳ではありません。あくまで参考価格に留めておくようにしましょう。
◆精度の高い訪問査定
精度の高い不動産査定を希望する段階になったら、信頼できる不動産業者に訪問査定を依頼しましょう。訪問査定では物件の基本情報に加えて現地視察を行うため、内装・外装の消耗具合や周辺環境といった要素まで含めた正確な査定額を算出してもらえます。不動産業者のスタッフが現地で行う調査自体は1時間程度ですが、厳密な査定額を計算するためには1週間ほどの時間が必要です。
訪問査定は不動産業者のスタッフと直接コミュニケーションを取れるという点が大きなメリットになります。これは主に「信用できるパートナー探し」を行う上で大切なポイントです。大切なマイホームの売り出しに関わる不動産業者は、どこでも良いという訳ではありません。訪問査定の質・売り出し方法への提案力・サポート力などは、売却の成否に大きく影響してくるでしょう。
基本的に訪問査定を依頼しても不動産業者から料金を請求されることはありません。不動産会社への支払いは買主との売買契約を結んだ段階で初めて発生するものなので、安心して訪問査定を依頼しましょう。
不動産査定の流れ
続いて、不動産査定の大まかな流れを見ていきましょう。
【STEP1】AI査定・机上査定をおこなう
不動産査定の流れとして、まず「簡易査定」か「机上査定」を行います。上記の通り、データだけで不動産の価格を算出する簡易的な査定方法です。
【STEP2】訪問査定を依頼する
次にAI査定や机上査定の結果を参考としたうえで「訪問査定」を依頼します。訪問査定は、不動産会社が現地に足を運び、実際に不動産の状況などを確認し、精度の高い価格を算出するものです。訪問査定を依頼する際は、訪問日時を決める必要があります。
【STEP3】現地調査
決めた訪問日時に不動産の現地調査をおこなってもらいます。現地調査では不動産の情報についてのヒアリングも行なわれます。一般的に調査時間は1時間程度です。
【STEP4】査定結果を受け取る
訪問査定終了後、査定結果が届くまでの目安は1週間程度ですが、マンションの場合は早く結果がわかり、戸建て住宅の場合は比較的日数がかかる傾向にあります。
【STEP5】不動産会社と媒介契約を結ぶ
査定の結果に納得ができたら、査定を行った不動産会社と媒介契約を結び、売買活動を開始します。その後は買主が見つかったら、売買契約、物件の引渡し・決済を進んでいきます。
訪問査定を依頼する際の注意点
マイホーム査定の最終段階とも言える訪問査定を依頼する際は、以下のポイントについて注意しておきましょう。
◆資料を準備しておく
マイホームに関する資料があれば、不動産業者が正確な査定額を算出しやすくなります。不動産登記事項証明書・住宅性能保証書・固定資産税納税通知書などはできるだけ手元に準備しておくようにしましょう。特に耐震診断書や修繕履歴といった資料は、不動産査定においてプラスに働くことも多いです。
【査定時に必要な書類】
・本人確認書類（ex.運転免許証や保険証など）
・登記済証(権利証)または登記識別情報通知書
・確定測量図(土地または戸建ての場合のみ)
・リフォームの履歴がわかる資料
・既存住宅にかかる建設住宅性能評価書
・インスペクション(建物状況調査)の結果報告書
・瑕疵担保保険の付保証明書
◆スケジュールを考えておく
訪問査定を依頼する前に、売り出し時期や売却希望のタイムリミットなどを明確にしておくようにしましょう。不動産業界は需要の変化が激しいため、適切なタイミングで新着物件として売り出すことが注目を集めるために重要なポイントの1つです。また、引越しなどの家庭事情が後々に控えているようであれば、タイムリミットまでに売却を済ませておくのが無難と言えます。不動産業者は売主が提示するスケジュール感に沿って販売戦略を立てるので、業者に任せきりにするのではなくしっかりと希望を伝えましょう。
◆不明点・不安点は質問する
訪問査定は不動産業者の担当者と直接話せるせっかくの機会です。この時の査定額が売り出し額の基準となるので、納得できるまで疑問点を解消しておきましょう。なお、査定額は高ければ良いという訳でもありません。相場からかけ離れた売値では中々買い手が付かないため、相場より高い査定額になった場合も販売戦略について確認しておくのがおすすめです。
円満な売却を実現させるために、マイナスな情報についても正直に伝えることが大切です。売却後に建物や設備の欠陥が明らかになった場合は、損害賠償を請求されるなどのトラブルに発展することもあります。
マイホームは各査定方法を有効活用して、納得のできる売却をしよう
今回は不動産の査定方法について紹介しました。
査定を依頼したからといって、必ずしもすぐに売らないといけないわけではありません。
AI・机上・訪問の各査定方法は段階的に使い分けることで、適切な売却額と信用できる仲介パートナーを見つけられます。
本記事で紹介したノウハウを基にして、後悔のないマイホーム売却を実現してください。
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着
