台東区といえば、浅草や上野を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
たくさんの人が集まる繁華街のイメージが強い台東区ですが、寺社も多く落ち着いた街並みも残っています。
この記事では、台東区の不動産の価格相場や住みやすさなど住環境について解説します。
子育て環境についても紹介しますので、台東区へ移住を検討しているファミリーの方もぜひ参考にしてくださいね。
まず、台東区の土地価格や不動産価格がどれくらいなのかについて紹介します。
国が調査して定めた土地価格である、台東区の公示地価からみていきましょう。
東京都台東区の2020年(令和2年)における最新公示地価は、平均157万1,555円/㎡です。
坪単価は、平均519万5,224円/坪となっており、全国順位でみると6位となっています。
前年からの変動率は+13.98%で上昇しており、変動率の全国順位は6位です。
続いて、都道府県が調査して定めた土地価格である、台東区の基準地価をみていきましょう。
台東区の2019年(令和元年)における最新基準地価は、平均150万6,884円/㎡です。
坪単価は、平均498万1,436円/坪となっており、全国順位でみると7位となっています。
前年からの変動率は+13.81%で上昇しており、変動率の全国順位は4位です。
台東区のなかで、もっとも価格が高い地点は「台東区上野4-5-5」で、1,100万円/㎡となっています。
また、台東区のなかで、もっとも価格が低い地点は「台東区清川2-2-6」で、41万円/㎡となっています。
台東区の過去5年間における不動産売買の件数は、2,743件あった模様です。
台東区の不動産価格相場の平均は、7,364万円となっています。
台東区は、地域によってかなり不動産価格相場が異なりますが、繁華街であるため不動産価格はほかのエリアよりも高い傾向にあります。
また、台東区の賃貸家賃の価格相場もみていきましょう。
1R…9.51万円
1K…10.23万円
1DK…11.70万円
2DK…14.83万円
2LDK…20.38万円
3DK…23.45万円
3LDK…21.89万円
参照(https://www.homes.co.jp/chintai/tokyo/taito-city/price/)
このように、周辺エリアである、文京区、墨田区、江東区と比較しても、台東区の家賃相場は高めです。
台東区といえば、浅草や上野だけでなく、アメ横や谷中など有名な観光スポットが多く存在します。
このように台東区には、観光名所がたくさんあるため、休みの日などはファミリーでいろいろなところへお出かけが楽しめます。
また、観光名所だけではなく、博物館や美術館もあるため、のんびりと過ごすこともできますよ。
繁華街のイメージが強い台東区は、決して自然豊かな街とはいえませんが、公園の数がとても多く、緑にも恵まれています。
面積の狭い台東区ですが、なんと50ヶ所の区立公園と26ヶ所の区立児童遊園などがあるのです。
台東区に住む人たちがお散歩したり、休憩したりして利用しています。
台東区には、小さな子どもが遊びやすい遊具のある公園がたくさんあるのも魅力です。
ブランコや滑り台がある公園は、のびのびと体を動かして遊べるため、子どものストレス解消になりますね!
公園には緑が多く、都会にいながらも自然を感じることができるスポットとなっています。
公園の多い台東区は、ファミリー世帯にはまさにぴったりな住環境が整っているといえるでしょう。
台東区には、区立公園のほかにも、上野恩賜公園、旧岩崎邸庭園、谷中霊園といった3つの特色豊かな都立公園、霊園もあります。
この3つの公園、霊園は、規模が大きく、歴史に触れることもできるため、さまざまな利用がされています。
なかでも人気の高い上野恩賜公園は、子どもから大人まで楽しめる施設が充実しているため、休みの日はたくさんの家族連れで賑わいます。
豊かな緑に囲まれた公園敷地内には、「上野の山」と呼ばれている台地と、「不忍池」があり、豊かな自然や美しい水辺景観が作られており、台東区民や都民のオアシスとなっています。
また、上野公園は、日本を代表する桜の名所としても有名です。
早咲きの寒桜からソメイヨシノまで、およそ2か月間に渡って、美しい桜を楽しむことができます。
7月下旬ごろになると、不忍池の蓮が咲き、美しい水辺の景観を楽しめます。
また、公園内には博物館や美術館、動物園といった文化施設が集まっており、歴史や文化・芸術に触れることもできます。
台東区は公園が多いだけでなく、大型ショッピングセンターやスーパーがたくさんあるため、買い物に困ることはありません。
都心であるため、交通アクセスのしやすさも良好で、ファミリー世帯にとっても恵まれた住環境であるといえます。
最後に、子育てのしやすさを大きく左右する、台東区の助成金や補助金制度についてもしっかり確認しておきましょう。
台東区は、ほかの区と比較すると、子育て支援が充実しています。
一般的な子育て支援制度である「児童手当」や「子どもの医療費助成」はもちろん、ほかにもさまざまな子育てに関する助成金や補助金制度があります。
台東区で注目したい、子育てに関する助成金や補助金をいくつか紹介します。
「子育て世帯住宅リフォーム支援制度」は、安全に、安心して子育てができる居住環境の整備を促進するための制度です。
安全な住まいを目的としたリフォーム工事を行う世帯に対して、対象工事費(消費税を除く)の3分の1を、上限20万円まで交付してくれます。
「にぎやか家庭応援プラン」は、第3子以降の子どもの出生、小学校入学、中学校入学時に、「お祝品」を贈呈してくれるものです。
子ども商品券(1,000円券×10枚)や図書カード(5,000円カード×2枚)が贈られるため、助かりますね!
「ベビーシッター利用支援事業」は、子どもが保育所などに入所できるまでの間、保育所などの代わりとして、東京都が認定したベビーシッター事業者を利用する場合の利用料の一部を補助する事業です。
東京都と公益社団法人全国保育サービス協会と台東区の連携により実施されています。
待機児童数の多い台東区ならではの子育て支援といえるでしょう。
ほかにも、保護者が仕事に就いており、子どもの世話ができない家庭に、台東区が認定した家庭福祉員(保育ママ)が、その家庭で深い愛情をもって保育する「家庭福祉員(保育ママ)事業」があります。
また妊産婦や乳児を介助する人がいない家庭の出産や育児による負担を減らし、子育ての楽しさを知ってもらうためにヘルパーを派遣し、お手伝いをする制度である「産前産後支援ヘルパー"あったかハンド"」制度もあります。
子どもが大きくなってからの支援も台東区は充実しています。
「受験生チャレンジ支援貸付事業」は、中学3年生もしくは高校3年生(又はこれに準じる方)の子どもを養育していて、一定の要件を満たす世帯を対象とし、学習塾などの受講料や、高校・大学受験料に必要な資金の貸付を行う事業です。
貸付金額の上限は、学習塾料金の場合が20万円、高校の受験料の場合が2.74万円(1校のみの場合は2.3万円)、大学の受験料の場合が8万円となっています。
「高等学校等の進学費用の一部助成制度」は、経済的な理由などにより、児童を高等学校等(高等学校、専修学校、中等教育学校の後期課程、特別支援学校の高等部、高等専門学校、各種学校の一部)に進学させることが困難な方に対して、入学にかかる費用の一部を助成してくれる制度です。
賑やかな繁華街というイメージが強い台東区は、地域により雰囲気や不動産の価格相場が大きく異なるのが特徴です。
都心ながらも公園の数が多く、子育て支援も充実しているため、ファミリー世帯にとって住環境は良いといえるでしょう。
台東区で不動産を売買する際は、城北商事不動産部までお気軽にご連絡ください。
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着