合羽橋道具街は、食器や包丁などの料理道具・厨房用品なら何でも揃えることができる商店街です。
大正時代の初め頃、暗渠化された新堀川の両端に道具商人たちが店を構えたのが合羽橋道具街の発祥と言われています。
プロの調理人や飲食関係の経営者だけではなく、キッチングッズを買い求める主婦などで毎日賑わっています。
普段使いのちょっとしたものから、プロフェッショナルな道具までここに来れば間違いなく欲しいものが見つかります。
日本ならではの職人が作る刃物や、便利なアイデア商品を求めて外国からも多くのお客さんがやって来ます。
今回は、この合羽橋道具街についてご紹介します。
場所は台東区西浅草の松が谷地区です。
ちょうど浅草と上野の中間辺りで、南北に800メートルくらいの間におよそ170軒の店舗があります。
道具屋だけでなく、休憩できるカフェもあります。
場所柄、調理器具の買い物目的だけではなく、観光スポットとしても親しまれています。
合羽橋道具街の90周年を記念して建立された全身黄金色で天を見つめるかっぱ河太郎像がこの合羽橋道具街のシンボルになっており、近隣の人々に親しまれています。
商売繁盛の御利益があるとも言われており、彫刻家の西村祐一氏と工芸作家の北村真一氏によって制作されました。
なぜ「かっぱばし」という不思議な名前になっているのか気になりますよね。
名前の由来には二つの説があります。
一つは昔、侍や足軽たちが内職で作った雨合羽を近所の橋に並べて掛けていたからその名がついたというものです。
もう一つは、今から180年ほど前に合羽屋喜八という人物が、この辺りの水はけが悪くて少しの雨でもすぐに洪水になってしまうのを気にして私財を投げ打って堀割工事をしたようですが、その工事が遅々として進まず、見るにみかねたカッパたちがこぞって工事を手伝ったという説です。また、そのカッパを見た人たちはみんな商売が繁盛したという言い伝えがあります。
正直、後者の「かっぱ」伝説はいかにもファンタジーな感じがしますが、こういう話しってなぜか興味をそそられますよね笑
合羽橋道具街にはどんなお店がある?
合羽橋道具街では、食器や台所用品など様々なキッチングッズがお手頃な価格で購入できます。
ほとんどのお店が小売りをしているため、プロ向けから一般家庭向け、最新のアイテムからレトロな商品まで何でも揃います。
また、最近では食品サンプル工場が大人気です。
昔ながらの蝋を使った製法をもとに、サンプル職人がオリジナルのサンプル作りを指導してくれる体験コンテンツがあります。
学校や企業の体験学習として利用されるだけでなく、外国人もたくさん来店して賑わっています。
そのユニークで本物そっくりの食品サンプルの数々はマグネットやストラップなどに加工され、お土産としても好評です。
また、毎年10月9日は「道具の日」として、その日をはさんでかっぱ橋道具祭りが開催されています。
合羽橋道具街最大の謝恩イベントとして、各店で日頃のご愛顧に感謝した値下げ祭りが行われ、来街する人たちを喜ばせています。
お時間がありましたら、是非かっぱ橋を堪能してみてください。
【スポット紹介】
スポット名:合羽橋道具街
所在地:東京都台東区松が谷あたり
交通:東京メトロ日比谷線「入谷」駅1番出口より徒歩6分・JR山手線「鶯谷」駅南口改札より徒歩15分・JR山手線「上野」駅入谷口改札より徒歩15分