入居時に支払っていた敷金ですが、退去時に何もなければ返金しますよ!と言われているはずです。
ですが、それって何も言わずに、すんなり戻ってくるものなのでしょうか?
今回は敷金についてお話しておきましょう。
◆敷金は戻ってくる!
基本的に通常通りに生活していれば、敷金は戻ってくる事が当たり前です。
一昔前まではそんな部分が曖昧になっていた部分もあり、全然戻ってこない!なんてこともありましたが、最近ではそんな事も減ってきました。
敷金が返金されるケースは「故意・過失による汚れや故障がない」という条件があげられます。
時間が経過すれば生じるような経年劣化等は借主は負担しなくてもいいのです。
ですから、特に自分で壊してしまった、汚してしまった!と言う事がなければ敷金は基本的に戻ってこないとおかしいのです。
◆負担しなければいけない時とは?
では、敷金から差し引かれる「故意・過失による汚れや故障」というのは具体的にどういったケースでしょうか。
たとえば、台所の油汚れです。
これは、使用後の手入れが悪くススや油が付着している場合は、通常の使用による損耗を超えるものと判断されることが多いです。
また、風呂・トイレ・洗面台の水垢やカビ等も借主の負担となります。
これは、使用期間中に清掃・手入れを怠った結果汚損が生じた場合は、借主の注意すべき義務に違反すると判断されることが多いです。
他にもタバコのヤニやペットがつけた傷も当然、借主の故意・過失となる事が多いです。
また、契約時に特約事項としてあらかじめ記載されているクリーニング費用なども退去時に敷金から差し引かれる形となります。
◆いつ返還されるのか?
そしてよく皆さんが悩まれるのがいつ返還されるのか?という時期です。
基本的には退去後1週間~1ヶ月で返還される様になっています。(敷金が振り込まれます)
ですが、これは業者にもよりけりで、遅いとところもあれば早いところもありますし、退去時に「敷金清算はどのくらい掛かります」と伝えてくれる場合もあれば、そうでない場合もあります。
不安な場合は自分からいつ戻って来るのか明確な返答を貰えるようにしておきましょう。
特に1ヵ月以上経っても何も音沙汰がなければ確認するようにしましょう。
敷金返済の時効は5年とも言われています。
なるべく早い段階で手紙なり電話なりして、敷金の返済要求をしておきましょう。
敷金はしっかり話し合っておかないと、戻ってこないなんて事も十分に考えられます。