鶯谷Dorisは、鶯谷駅より言問通りを越えて北東へ進んだ所にある古書店です。
今回は、この鶯谷Dorisについてご紹介していきます。
◆入りやすいお店に珍しい本がどっさり!
入り口はいたってシンプルな構えで、かわいくておしゃれなお店のロゴと看板が目印となっています。
店内は明るく、本棚にはズラリと古本が並んでいて、所々にアートな展示物が飾られており、中には美しい球体関節人形もあります。
扱っている古本のジャンルは幻想美術や幻想文学、シュルレアリスムやデザイン・アートの写真集などで、独特の雰囲気を放つ本が所狭しと並んでいるお店です。
人間の内面を描き、夢や想像世界を題材に様々な手法で生み出される幻想美術というジャンルの古書店は、高級感が溢れていたり雰囲気が恐かったりと、やもすると入りにくいお店も多いものですが、Dorisは開放的で気軽に来店することができます。
一般的な本屋のように、のんびりと本を眺めたりお目当ての本を探したりと、自由に本と触れ合うことが可能です。
また、DVDやCD、SF作品や日本文学、絵本やコミックなど幅広く取り揃えたお店ですので、お目当ての本以外にも、新しい出会いがあるかもしれません。
◆好きな人はどっぷり!初心者は新たな楽しみが見つかる!?
本棚には、竹久夢二や中原淳一などレトロな世界が好きな方には堪らないコーナーや、澁澤龍彦・荒俣宏などの作家による幻想文学のコーナー、耽美主義的な作品やサブカルチャーなどがあり、その刺激的で異端な空気を求めている方にとっては宝の山に見えるでしょう。
さらに、Dorisは古本だけではなく新刊も扱っており、定期的に人形や栞などの雑貨も販売、店頭での本の買取も行っています。
通信販売での購入も可能です。
あまり一般的ではない、大衆受けをするジャンルではないジャンルの作品を扱っているお店ですが、その文化的価値は高く、芸術性に優れた作品の数々は若い人達からの支持もあり、古書店好きな方達にも好評です。
きれいな表紙に目が留まり、ページを開いてみたら思ってもみなかった知らない世界が飛び込んでくることもある幻想美術や幻想文学、まさにジャケ買いをしてもハズレの無い分野でもあります。
そんな作品を身近に手軽に手に取って見ることができ、購入することもできる、そして、お店の方とも他の人には伝わらない話をすることができる、暖かい空間のお店がDorisなのです。
◆最後に
本に囲まれてあれこれと考えを巡らすも良し、購入した本を近くの公園やカフェで読むも良し、もちろん、読むのを我慢してワクワクしながら家に帰ってからじっくり読むのも自由です。
落ち着いた下町情緒溢れる鶯谷は、正岡子規が終の棲家として晩年を過ごした地でもあり、初代・林家三平の博物館もある文化の匂いが濃い街でもあります。
そんな鶯谷に立つ一軒の古書店・Doris、幻想美術というジャンルをよく知らない方も、訪れればきっと何かを感じ、何かを得ることができます。
個性的で不思議な本達に囲まれた古書店で、初心者の方は新しい世界を、好んで訪れた方は思う存分、幻想美術に浸ってみませんか?
【お店情報】
店名:鶯谷Doris(ドリス)
住所:台東区根岸3丁目2−6
アクセス:JR鶯谷駅南口改札から徒歩5分・東京メトロ日比谷線入谷駅4番出口から徒歩4分
TEL: 03-6666-9865
営業時間:11:00~19:00
定休日: 水曜日