アパートを探している方でよく鉄骨造がいいんだけど、と言う方がいます。
理由を聞くと音が響かないからとのこと。
果たして鉄骨造は本当に音が響かないのでしょうか?
鉄骨造のメリット・デメリットを含めお話していきましょう。
◆そもそも鉄骨造とはなんぞや?
建物構造には様々な仕様があり大きく分けて4つの作りがあります。
①木造
②軽量・重量鉄骨
③鉄筋コンクリート(RC)
④鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)
これらの構造はそれぞれメリット・デメリットがあります。
簡単に言うと木造は燃えやすく脆いという難点がありますが、その分建築費を安く抑えることが可能です。
軽量・重量鉄骨は火に強く遮音性もそこそこあるのですが、間取りの自由度が減ったりします。
木造に比べると当然建築費は高くなります。
鉄筋コンクリートですが、上記の2種に比べると強度も建築費も抜群に上がります。
この種類からがよく遮音性が高く音が響きにくいと言われていますが、これには少し間違っている点があります。
それは次でお話しますね。
最後が鉄骨鉄筋コンクリート造です。
鉄骨の柱をコンクリで固めていく工法ですが、これは大型マンションレベルでないと施工しませんので、今回のアパートとは少し縁が薄いですね。
◆気になる音と構造の良し悪し
アパートで気になるランキング第一位は間違いなく「音」です。
音に対するトラブルや揉め事は数多く発生します。
そうした中でよくあるのが音が漏れるので木造は嫌です、と言われる方が多い事実です。
確かに基本的に間違いではありませんし、それを否定もしません。
ただ、ここ最近の技術を見ればもはやそれが正しいとも言えなくなってきているのです。
正直、遮音性というのはコンクリートの厚みで変わってきます。
一般的に鉄骨造はコンクリートを使用しますが、最近ではこのコンクリの厚みを規定ギリギリまで薄くなっている傾向があるのです。
そうなってくるとしっかりと遮音対策をした木造のほうが、遮音性が良かったりすることもあるのです。
一概に木造はダメだとは言い切れなくなってきているのは確かです。
◆鉄骨造に関して
総合的に判断すると、良いでしょう。
音が響きにくいのも確かですし、何より火に強く、頑丈です。
その分、作りが良いのでアパートですとお家賃も少し高めになりやすいです。
しかし、それに負けない安全性を手に入れられるのは確かです。
ちなみに今回はアパートのお話でしたが、鉄骨造と言ってもアパートでの施工は軽量・重量鉄骨がメインなのでそこはお間違いなく。
結論から言うと木造と軽量鉄骨くらいですと遮音性はほとんど変わりません。
重量鉄骨から少しずつ変化が見られます。
そこも踏まえたうえで不動産会社さんに相談しましょう!