賃貸アパートやマンションの部屋探しを行う時には、築年数や耐震性を重視する方は多いかもしれません。
築年数の浅い物件は、見た目はきれいで設備も新しく、セキュリティも万全といったイメージが強いでしょうが、その一方で、築年数が経過した物件でもメリットはあります。
そこで、賃貸物件の築年数の考え方、耐用年数や耐震性はどこで判断すればよいのかなど、確認しておきましょう。
◆築年数が古くても内装がキレイな物件もある
建物が新築されてから経過した年数を築年数といいますが、完成して誰も住んでいない築年数が1年未満のものは新築、築年数の若い物件は築浅、築年数が経過した古い物件を築古と呼び分けています。
築年数は年数が少ないほうが、建物も設備も新しいですし、なによりキレイなので、部屋探しの判断基準に用いられることも多々あります。
しかし、最近ではリフォームやリノベーションが注目されていることから、新築同然の内装に生まれか分かっている場合もあるため見落とさないことが大切です。
◆同じ築年数でも建物によって感じ方は異なる
築年数が経過すると、当然、建物や設備が老朽化してしまいます。
アパートと呼ばれる物件は、木造や軽量鉄骨造の2~3階建ての建物で、マンションは鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造で3階建て以上の建物のことを指します。
鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のほうが、木造や軽量鉄骨造よりも頑丈にできているので、アパートで築20年と言えば古さを感じやすいですが、同じ築年数でもマンションならそれほど古さは感じないこともあります。
また、建物の管理状況によっても、全然見た目が変わってきます。
◆実際の建物の寿命はどこで判断する?
建物の寿命を税務上の法定耐用年数で判断するとします。
法定耐用年数は、長期に渡って経済的価値のあるものを、一度に経費として計上せず、年度ごとに費用に配分する必要があるため、その算出に用いる年数です。
法律的に定められた年数なので、実際の建物の寿命とは異なりますが、金融機関や不動産鑑定にも用いられる年数なので確認しておきましょう。
・木造モルタル造 20年
・木造 22年
・軽量鉄骨(金属の厚みが3mm以下)19年
・軽量鉄骨(金属の厚みが3mmを超え4mm以下)27年
・重量鉄骨(金属の厚みが6mmを超えるもの)34年
・鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 47年
・れんが造、石造、ブロック造 38年
◆耐震性で考えるなら、新耐震基準を満たした建物を選んだほうが安心
また、耐震面を考えるなら築年数で耐震基準を見分けることも可能です。
耐震基準とは、建築基準法で定められた地震に耐えられるかどうかの基準なので、耐震基準を満たしていなければ建物を建てることはできません。
ただし、耐震基準は改正がなされているので、1981年6月1日以降から適用されている、震度6~7でも倒壊しないことが条件である新耐震基準を満たした建物を選ぶと安心です。
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