台東区立忍岡中学校は、忍の教育を学校の特色としています。
忍といっても忍者を育てるわけではなくて、忍耐力を育てることに重きを置いています。
そんな忍岡中学校の忍の教育、一体どんなものがあるのでしょうか。
◆代表的な耐寒訓練
忍岡を代表する行事として欠かせないのが耐寒訓練です。
毎年1月に6日間に渡って行われます。
この数日間にわたる耐寒訓練は、台東区の中でも忍岡だけが行っています。
耐寒訓練の内容は剣道、柔道、マラソンの中から一つ選び、授業が始まる前に取り組むというものです。
剣道の稽古では精神統一をはかるなど、日本人としての心を育てることにかなり力を入れています。
こうした訓練を厳しいものとわかった上で、それでも伝統的に続けていくのは、日本人としての責任感や自尊心を持ってほしいという願いからでもあります。
生徒もそれを理解して、毎年苦しい寒さに耐えて頑張っています。
耐寒訓練を行う上で、地域の有段者や学校OB、保護者の協力は間違いなく力になっています。
自分を律し、高い志を持つ大人になるために、耐寒訓練のような指導は必要なのではないでしょうか。
◆町を綺麗に
忍岡中学校では、学校周辺地域の清掃に取り組んでいます。
ごみを拾うことで、周りと協力する力や地域に貢献したいという気持ちを育てることがねらいです。
ごみをただ拾うだけではありません。
どうすればもっと綺麗にできるのか、こうしたらさらに集められるのではないかというように、生徒の自主性を尊重して自ら取り組む力をつけられるように促しているのです。
世間一般のマナー・ルールとして、ごみを捨てないというのは当たり前のことです。
ですが、それでも捨てる人はなかなか減りません。
生徒たちはこの奉仕活動を通して規律遵守を学び、悪いことは悪いという意識を持つようになります。
忍の教育の一環である奉仕活動は、人としてのあるべき姿を重んじる忍岡の大切な教訓であるといえるでしょう。
◆校訓を胸に
「白梅精神」というのが忍岡中学校の校訓です。
これは寒苦に堪えて咲く白梅という言葉が校歌にうたわれていることから、忍岡が目指す精神の指標となっています。
寒さにも耐え忍んで清くまっすぐに咲き誇る白梅に、清純・忍耐・進取を見いだしたのです。
忍の教育はこの白梅精神のもとに成り立っているといっても過言ではありません。
日本人としての振る舞い、絆と心…。
それらを育む理念が白梅精神であり、この理念があるからこそ生徒に忍の教育をすることができます。
◆忍耐力を鍛えるなら台東区立忍岡中学校へ
台東区の中でもしっかりと日本人としての芯のある教育が受けられるのが、忍岡中学校といえるでしょう。
過酷に思われる人もいるかもしれませんが、決して厳しいだけではありません。
忍耐の精神を学び、楽しく真面目に教育を受けられる学校です。
【学校情報】
校名:忍岡中学校
住所:台東区上野公園18−20
アクセス:JR山手線鶯谷駅南口改札から徒歩1分・東京メトロ日比谷線入谷駅2番出口から徒歩6分
TEL: 03-3828-7241
1940年創業、台東区・荒川区で地域密着