昔ながらの町並が広がる台東区の入谷エリア。
ここでは夏の風物詩として古くから親しまれてきた朝顔が有名です。
そして毎年七夕を挟む7月6日~8日に入谷朝顔祭りが開催され、大勢の人で賑わいます。
伝統あるこの祭りは、どんなお祭りなのでしょうか。
◆120軒の朝顔が並ぶ朝顔市
朝顔祭りでは、120軒もの朝顔業者が並び、その様子は圧巻です。
3日間で約25万鉢の朝顔が販売されます。
夏の風物詩でもあり、赤や紫の、おなじみの形をしたものから、中には珍しい品種も数多く並び、見ていて飽きません。
早朝から開かれるので、朝顔を買う目的で来る人は、涼しい朝のうちに品定めができます。
鉢には、しっかりと育てられた朝顔がつぼみをつけ、夏の間中、涼しげな花を楽しむことができます。
店の人も粋でいなせで、活気のある下町情緒にあふれているので、日本らしい夏が感じられます。
◆どんな朝顔が人気なのか
朝顔の値段は、どの店もだいたい同じで、小さいものが800円ほどで、あんどん作りになっているものは、2000円程度のようです。
人気の品種は、桔梗、団十郎、曜白などがあります。桔梗は変化咲きの朝顔で、一般的な朝顔の花とは全く違う星型をしています。
団十郎は、花の色が珍しい濃い茶色の中央が白く抜けている花で、曜白は、縁や曜の部分が白く抜けている、コントラストがきれいな品種です。
中には1つの鉢に4つの品種が植えられたものもあり、色々な花が楽しめてお得感を感じることができるかもしれません。
持ち帰るのが大変な人には、宅配便も対応しているので安心です。
◆朝顔祭りの屋台
朝顔祭りでは、約100軒もの露店(縁日)が出ています。
入谷鬼子母神前の言問い通りで、片側の道路に朝顔業者、もう一方に露店が並びます。
ここでは子どもから大人まで、夏らしいお祭りが楽しめます。
金魚すくいやヨーヨー釣り、食べ物は、かき氷のほかに串もんじゃが人気です。
この場所が浅草に近いこともあり、人形焼なども売っています。
朝顔祭りらしいグッズも並んでおり、朝顔のストラップや扇子、うちわや風鈴も目立ちます。
またせっかく祭りに来たなら、鬼子母神にもお参りしてはどうでしょう。
安産や縁結びのご利益もあり、ここでは、可愛らしい朝顔のお守りが授与されています。
◆朝顔祭りのアクセス
朝顔祭りの行われる鬼子母神真源寺へは、JR山手線・京浜東北線の鶯谷駅から徒歩5分、東京メトロの入谷駅から徒歩1分とすぐです。
付近には駐車場は少ないので、上野駅あたりに駐車して電車を利用した方が良いかもしれません。
祭りの開催時間は、朝5時から夜11時までです。
また朝顔祭りが開催される日には、近くの入谷南公園で盆踊り大会も開かれるので、行ってみてはいかがでしょうか。
歩いて10分ほどなので、朝顔市の帰りに寄ることもできます。
◆楽しめる朝顔祭り
入谷の朝顔祭りでは、夏の風物詩の美しい朝顔が並び、朝顔の購入はもちろん、朝顔が特に好きではなくても、活気ある下町の雰囲気を楽しめます。
また周辺では屋台もたくさん出るので、家族でお祭り気分も味わえるのではないでしょうか。
【イベント情報】
イベント名:入谷朝顔祭り
開催日:毎年7月6・7・8日の3日間
開催時間:午前5時~午後11時